無雪期登山 2007年8月11日
祖母・川上本谷〜スリウス谷/沢登り
尾平〜川上本谷〜スリウス谷〜障子岳〜黒金尾根〜尾平
ナメが美しい祖母奥岳渓谷川上本谷へ。先々週予定していたうるしわ谷より一段難しい。台風5 号で通行止めの県道7号はぎりぎりセーフで尾平まで開通した。

■往路交通 別府〜大分自動車道大分IC〜大分自動 道米良IC〜国道10号〜国道326号〜 国道502号〜緒方町〜県道7号〜尾平
■山域    祖母傾山
■メンバー  単独
■天候    曇りのち晴れ


5:59出発。尾平の駐車スペースから。 ぽつぽつと空から落ちてくるが大丈夫でしょう。


2つ目の橋から渓流に降りる。


ナメの上を土石が覆っている。 4つ目の木道までの渓相は貧弱なので黒金の登山道を歩いた ほうが良かった。


木道の先から花崗岩のナメが始まる。傾斜は全然ない。コケは水流沿いには全くないのでフリク ションがよくきく。水の中を歩くと気持ちがいい。


釜の淵を登る。


スラブの小滝がたくさん出てくる。ステルスラバーのフリクションがよく効いて面白い。


この釜は深すぎて通過不能(泳げば別)、右高巻き。


まだまだ続く。


7:12 この先沢幅狭まる。


渓相が変わった。ゴルジュに架かる小滝、右を適当に登る。


スラブは消え、小滝が連続する。ほとんど右、又は水流を通過。


7:46 滝に登って下みるとこんな感じ。


7:50 烏帽子小谷の15m滝が右から出会う。


8:03 問題の二股。同じ規模で水流のある左股を選択したがこれはミスった。こちらはより難し いスリウス谷となる。川上本谷(烏帽子本流)は伏流の右側の沢であった。ボルダー的な登りに なる。


こっちが本流の右股。完全に伏流。よく間違えるらしい、というより騙されたって感じ。


8:44 二股のボルダー地帯を抜けると滝が連続する。沢全体の傾斜が強くなっているので出て くる滝はどれも手強い。ゴルジュの14mくらいの滝は取り付きから中央のカンテ状を登攀する。 丸みを帯びた外傾ホールドにコケ。結構きわどく前半の楽勝気分が吹き飛ぶ。


小滝が次々現れる。この辺は水流が少なく岩がぬめっている。


8:48 問題になりそうな10m2条滝、取り付きが逆層。体重をかけると剥がれる草付き。左右 の滝の真ん中のカンテ状を強引な登り方で2/3に達して落ち口に向かうと終了するが、本日一 番のきわどい登攀となった。


滝を一段上がって振り返り。


9:04 ツルツルの10m滝。ここは一つ下の滝(上の写真)を懸垂下降して、右手のガリーを高 巻いた。


倒木や石が詰まった源頭部。空が開いてきたので稜線が近い。


最後のツメ。上は縦走路か?


10:14 笹を少しこぐと縦走路に出た。どこに出たか不明だがうれしい。


10:17 少し歩いて展望台に立つ。障子岳と天狗岩が見えた。かなり遠い!溯ったのが川上本 谷でなかった事に気づく。黒金尾根に向かう。


障子岳。稜線は風が強く肌寒かった。


11:21 黒金尾根分岐。フルーツゼリーを食っていたら人が通り過ぎた。


黒金尾根を下山して右下に見えていた川上渓谷に降り立つ。汚れた靴と顔を洗うとさっぱりし た。ハーフタイツは快適だが、ヤブでヒザが傷だらけになった。次回はセミロングにしよう。

13:38 ご帰還。

後記
下流域はスラブが美しい。ヤブ山を忘れさせる景色であった。中盤はボルダー、上流部は沢全 体の傾斜が強くなり出てくる滝はどれも手強い。ウルシワより登攀的要素が強く数段上。写真に 掲示してない滝が数多くある。今回衣類は全てランニング用品とした。従来のベトベト、冷や冷や から開放され、濡れてもすぐ乾いて快適であった。ランニング用の衣類はポリエステル主体で木 綿は混紡すら使っていない。登山に木綿を使うのは夏と言えども間違いである。


DATA
山域 祖母傾国定公園
所在地 大分県
日時 8月12日
メンバー 単独
主要装備 3キャラバン柳又(ステルスラバー)、20Lザック、4DM半袖、ハーフタイツ。
8mm30mザイル。0.6L水筒
天候 曇りのち晴れ
コース 尾平―川上本谷―スリウス谷−古祖母/障子中間地点−障子岳―天狗岩
―黒金尾根―尾平


青:上り
赤:下り
トラッキングは手書き