無雪期登山 2007年8月18日
祖母・ウルシワ谷/沢登り  
尾平〜ウルシワ谷〜九合目小屋〜宮原〜尾平
夏はやっぱり沢でしょうという事で、100mのスラブが美しい祖母ウルシワ谷へ。今回はルートを 忠実につめることに専念した。

■往路交通 別府〜大分自動車道大分IC〜大分自動道米良IC〜国道10号〜国道326号〜 国道502号〜緒方町〜県道7号〜尾平
■山域    祖母傾山
■メンバー  単独
■天候    晴れ


尾平7:34発。駐車場には5〜6台の車がとまっていた。雲ひとつない晴れ。暑くなりそう、という より既に暑い。


今日は3本目の橋の先から入渓する。


7:53 この橋で川上渓谷は一見3股になる。右の2本がウルシワ谷。2本は先で合流するので どちらをとっても良い。


入渓するとすぐに出てくるトモエム落とし。上からトップロープを垂らせばスラブ登攀の練習になり そうだ。


こんな感じのナメ滝と釜が随所にある。下流部は川上本谷より変化があって登りこたえがある。


しばらくは右にトモエム落としが展開する。その底がウルシワ谷だ。


8:05 振り返るとこんな感じ。


川上本谷とは違った感じの花崗岩のナメ、沢幅は狭いが変化あり。


台風5号の影響?倒木が詰っている箇所が多々ある。


6mの滝に細長渕。ここは倒木が一掃されている。フリクションを利かせて右手の高みをトラバー ス。8:15


小規模ながら、なかなかの渓相である。


8:27 岩床終わる。


沢は浅くなり森の中に続くゴーロ。


ゴーロを進むと右手から涸れ滝を伴う支沢が出会う。


これが本流だが伏流で判断に迷う。かすかに水音がする。


8:47 本流はしばらく進むと水流が出て滝場が始まる。


小滝を越え上から。岩は順層でホールドは豊富。


巨岩がふさぐ14mくらいの2段滝を左から越える。


先ほどの滝を越えると40mの落水の滝が左に見える。出だしから2.5時間。


本流は伏流のドブ沢。ルートはこれでいいのか不安になるが、他に沢が無いので確信持っていく しかない。


ボルダー地帯始まる。


大岩をひたすら乗り越えていく。


チョックストーンの上から。


沢に挟まる巨岩の下は岩小屋状。ザックがつかえてすり抜けは無理、左を高巻く。


ここもすり抜け困難箇所。空身で上がり、ザックはザイルで吊り上げる。


10:59 ここはチョックストーンの左をいける。上にコシカケ岩が見えるので稜線が近い。


11:11 まだ巨岩が出てくる。


コシカケ岩の基部。ここから右の小沢にルートを取るとごみが出てくる。左直上を提案したい。


9合目の水場に向かう小沢、清掃登山で500kg回収したとあるが、大雨で地中から出てきたの であろう。ガラス瓶のかけらや瀬戸物のかけら、ビニールのクズがあたり一面に散乱している。 瀬戸物なんか登山者が持ち込んだものとは思えない。なぜここだけに集中しているのか。


11:51、9合目小屋に到着。ベンチで昼食の残りを食べる。


馬の背から。岩の下がウルシワ谷。宮原の下りは無風で蒸し風呂状態だった。


13:45。尾平着。もの凄い汗、川上の渓流で水浴びしたが、トイレの水道で仕上げの水浴び。 左の土間にスズメ蜂の巣があるので注意。
 

後記
下流域のナメは川上の半分くらいの幅と魅力、中盤は乾いた岩のボルダー、上流部は巨岩や沢 に詰まるチョックストーンをかわす登りであった。沢の規模が明瞭で本流を疑う箇所はあまり無 い。岩は順層でホールドをつかんでぐいぐい登れる。水場に向かう小沢のゴミには絶句した。20 人でも回収しきれない量がまだある。宮原の下りは無風で蒸し暑く、沢の涼しさが吹っ飛んでしま った。
 

DATA
山域 祖母傾国定公園
所在地 大分県
日時 8月18日
メンバー 単独
主要装備 キャラバン柳又(ステルスラバー)、20Lザック、4DM半袖、ハーフタイツ、8mm 30mザイル、0.6L水筒。
天候 晴れ
コース 尾平−ウルシワ谷−9合目小屋−宮原−尾平


青:登り
赤:下り
トラッキングは手書き