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 山スキーのハウツー            随時更新
  山スキーの経験的常識

山スキーの時期
1.新雪期(11月〜12月)
岩の露出に注意がいる。滑れるエリアは限定される。新雪が積もればパウダーランである。雪崩のリスクはまだ小さ
い。

11月 立山
11月立山
年間通してベストスノーなんて事もある。11月といえども多量に積もれば油断大敵。


2.降雪期(12月〜4月)
厳冬期は降雪日数が多くパウダーに当たる機会が多い。降雪の合間のわずかな晴天を狙う。晴天が連続した後は
モナカ雪に悩まされる。全ての谷、斜面は表層雪崩のリスクをもつ。3月以降は高温時の降雨で全層雪崩が発生す
る。稜線からのエントリーでは雪庇の踏み抜きに注意が要る。3月を過ぎると腐った旧雪を滑ることも多くなり、雪質
も多様になる。

1月 槍ヶ岳飛騨沢
1月槍ヶ岳飛騨沢
降雪直後はパウダーラン。立ち入りの見極めは慎重に。


3.残雪期(5月〜6月)
ザラメとなり、急斜面攻略のチャンスである。雪は汚れ、緩斜面の滑りは快適では無い。この時期天候が悪いと多量
の湿った新雪をみる事がある。フェーンが吹くと午後に入って表層雪崩が頻発する。ブロック雪崩はシュルントのある
急斜面に必ず発生するので、それとわかるのが上にあるときはすばやく通過する。

5月 針の木雪渓
5月針の木雪渓
鳴沢岳から押し寄せた全層雪崩。


いろいろな雪質)
1 新雪、深雪、重雪
2 モナカ雪(表面だけが固く内部が柔らかい)
3 クラスト(風雨、日射等で再凍結した雪面)
4 シュカブラ(強風地帯に発達)
5 湿雪の新雪(春先)
6 ビシャ雪
7 ザラメ雪


山スキー用具の基本)
山スキーやバックカントリースキーに特化した専用の用具で構成する。板/、ブーツ/ヒールアップ可能なビンディン
グ/シール/ストッパー(流れ止め)/クトー/パウダーリング付ストックが必要なスキー装備。


1.山スキー板
時期、雪質、山域に合わせて幅、長さの違う板を使うのが当たり前になった。新雪期はセンター幅85mm以上で身
長と同じ長さ、残雪期は幅75mm位で身長マイナス10cmくらいが一応の標準。深雪で浮力を出すには長さと幅が
必要であるが、板は太くするとエッジが噛みにくくなるし、長くすると張りと直進性が出て曲がりにくくなる。短い板は
担ぎ等の扱いは良くても荒れた雪面や深雪で挙動が不安定である。メーカーのサイズチャートでは体重で長さが決
まる。ツインチップのテール側の反りは抜き上げキックターンや後ろに下がるときにスキーが刺さらないのでフラットな
板より扱いやすい。先端に10mmの穴を開けると(山スキーでは標準)緊急時にソリを作成したり、急斜面で一時的
にカラビナでザックにつけたりと滑走以外で勝手が良くなる。同じ板でも長さが違うと重量は勿論、フレックス、トーシ
ョンなどスキー特性が違ってくる。

追伸)
最近のトレンドは「ロッカー」「軽量」だが、トップの反りが少ないのは勘弁してほしい。昔から反りの少ない板は深
雪、湿雪では雪に刺さってつんのめるので嫌がられていたが、ロッカーだから大丈夫とでも思っているのだろうか。

2009年〜現在、使用頻度多い山スキー板
k2 クンバック
k2 プレス
K2 エネミー
K2
クンバック
L 174cm
135/102/121
1837g(板単体)
ALL TERRAIN
ROCKER
新雪期
K2
プレス
L 159cm
108/83/104
1488g(板単体)
JIB
ROCKER
新雪期>残雪期

K2
エネミー
L 163cm
110/74/99
1393g(板単体)
ノーマル
キャンバー
残雪期>新雪期

K2 Coomback(クンバック) 174cm
トップのみロッカー、センター、テールは従来キャンバー。降雪してから数日の範囲で使用している。トップ、テール側
のトーションが強い割にフレックスが適度で新(深)雪で操作性が高い。外足に乗り込むと雪上に浮いてスイっと曲
る。固い雪には刃が立たない。テール側に反りが無く、後退で雪に刺さる。前後端に穴を標準装備する。

K2 Press(プレス) 159cm
前後ロッカー、フラットキャンバー、ツインチップ。浮きにも硬い雪にも対応できる万能性。パウダーロッカーのミニチュ
ア版。キャンバーがフラットなのとフレックスが柔らかい為、強い荷重やポジションを気にせず曲がりやすい。長さの
割に重いのが難。

K2 Enemy(エネミー) 163cm/173cm
2003年に購入して小雪地や残雪期主体に現役で使用している。ゲレ板並の強靭なトーションを持ちながらフレック
スが適度で山で遭遇する様々な雪に対応できる。テール側に反りのあるツインチップで板のカテゴリーはセミファッ
ト、フリーライド。インサートビスで173cmとビンディングを共有する。
当機の前期モデル(星柄)は2001年当時のスキー雑誌で飛び、新雪滑降において最高評価された板である。重雪
に負けない性能は素晴らしい。K2マークと先端穴は自前。

k2 エネミー 5月白馬岳白馬沢右股
5月 白馬沢右股


2.ビンディング
ヒールの開放機構とクライミングサポートが付帯するのが山スキー用のビンディングである。シール登行や担ぎが前
提なので軽量なつくりである。テレマークと勘違いしている一般人がいるが、かかとを解放して滑るテレマークとはビ
ンディングやブーツが違うし滑るテクニックもまるで違う。山スキーの滑降テクニックはアルペンスキーである。以前は
フリッチ、ペッツル、サレワ、エメリーなど多くのメーカーから山用のビンディングが販売されていたが、フリッチからデ
ィアーミールが出てからはこれが殆どを占めるようになった。山岳レースやツアーに特化したディナフィットのTLTは小
改良を繰り返して使いやすくなり、超軽量な事もあって最近はこちらに移行する人も多い。

追伸)
テックビンディングはディナフィットの特許が切れ、いろいろなメーカーから一気に対応機種が出初めている。軽量なも
のはクライミングサポートの段が少ない、開放強度の調節が出来ない(U字金具)など機能が簡略化されている。選
ぶ際はメーカーの説明だけでなく、ユーザー報告をよく読んだ方がよい。

滑降モード

フリッチ ディアミール チタナール3
全てのスキーブーツに対応。ゲレンデスキーのビンディ
ングと殆ど同じ扱い。樹脂主体で雪詰まりしにくい。滑
降モードと歩行モードの切り換えはクライミングサポート
で行う。

ブーツ解放値の調整はトゥ、ヒールピース両方にあり。

ブーツの脱着はヒールピースのみで1アクション。

板のたわみはクイミングサポートのセンターバー固定部
のスライドで吸収。

トゥピースにスライドプレート(滑走式)が付く。(前モデル
は可動式)


ディナフィット TLT VT(バーチカル) ST
TLT対応のブーツが必要。トゥピ−スは金属がむき出し
で雪詰りするとブーツ先端を固定しずらい。滑降モードと
歩行モードの切り換えはレバー操作とかかとの固定を
解除しないとできない。重量はディアミールの半分。機
種によっては1/3以下。

解放値の調整はヒールピースのみ。

ブーツの脱着はトゥ、ヒールピースの2アクション。かか
とは外しにくい。

板のたわみによる前後長変化はヒールピン先端の隙間
で吸収。

ヒール側の押さえは2本のピンのみ。ブーツの踵が板や
ヒールピース上面をしっかり押していない為横方向の力
の伝達が悪い。ベースプレートが薄く小さいTLT 
SPEEDでは更に顕著。

歩行モード

クライミングサポートは4段、フラット〜Max100mm。写
真は最上段。クライミングサポートの高さ故、富士山で
はいまだに使用率が高い。

クライミングサポートの段は引き上げ式で調整しやす
い。雪詰まりしにくい。

リターンスプリング有り。

かかとを上げるとヒールピースも上がるため歩行が重
い。



クライミングサポートは3段、フラット〜Max90mm。最上
段はディアミールより低い。写真は最上段。

クライミングサポートの高さ調整はヒールピースを回転す
る。開放強度を上げると回転しずらい。スキーブレーキ
があると踵下に雪が堆積しやすい。

リターンスプリング無し。

TLTはディアミールに比べて操作性は全ての点で劣る
が軽さが売り。軽量化の為に一時の操作性の悪さはガ
マンという割り切りが必要。

最近のテック対応のビンディングはどれもクライミングサポートが50mm台である。重量は軽いが、以前の物より登
坂性能が低くなっているのは残念である。


3.ブーツ
カフが前後に可動する歩行モードと登山靴の底がついたものが山スキー用のブーツである。スカルパ、ガルモント、
ディナフィット、BDがメジャーで最近は殆どがTLT(テックビンディング)対応になった。自分はガルモントの4バックル
を使用しているが指や軟骨への当たりが出て山行の度に痛い思いをしている。古いモデルではカントが不足したりカ
ントの無いものがあり、自分は金具を自作した。ブーツを買ったらサーモインナーを専用オーブンで焼いて足いれしな
いと部分的なきつさや圧迫が出る。つま先のあたりはインナーを伸長機で延ばしながら加熱して成形するが、それで
ダメならアウターの押し出しが必要になる。アウターの押し出しは木型やピンチカットを使い、ヒートガンでアウターシ
ェルを変形させて行う。インナーの紐は歩行で足がインナー内で前進したり踵が浮かないためのものであるからむや
みに外さない。上部のナイロンベルトは歩行時にはインナーのベロに掛け換えないと足首が曲がらず折角の歩行性
が発揮できない(これ重要)。ただ緩めただけではダメである。


4.ストック
大径リングは山用として当たり前。ゲレンデ用のリングでは登行の際潜って役に立たない。リング下の石突長は短
いとゆるい雪で突いたときにスリップするが、長すぎると滑降で突いたとき抵抗になるので70〜80mmが適当だろ
う。石付は尖っていないと硬い雪で刺さらない。リングは先端にあるから大きく肉厚なものをつけるとスイングが重く
なる。ポールは伸縮式で2段式が良い。登行では短くして使うし、長いままだとザックにつける時に難義する。3段で
は重いし不用意に縮んだりと使い勝手が悪い。回転で締めるタイプは濡れたり凍ったりすると人力で回転不能にな
るので握る箇所にノンスリップシートを貼り付ける。シャフトは18mmが必要である。ジュラルミンではここが細いと登
行でしなって使いづらい。グリップに前傾角があるとストックの振り出しがしやすい。グリップの張り出しはディアミー
ルのクライミングサポートやTLTのレバーの引き上げに使用するなら大きいほうが良い。

回転式2段伸縮のポール

ベースは4600円で購入したバーゲン品。内ポールの赤丸はノンスリップシート。パウダーリングは直径90mmの
薄く軽いキザキの別売品。グリップはBDのウイペットでパイプベンダーで7度の前傾角をつけた。ピックを装着しない
時は針金を独自形状にしてピック取付け部に差し込み、バンドはワンタッチ脱着可能。石突きはシナノのタングステ
ンチップに付け替えてベルトサンダーで鋭く尖らせた。古いスキーポールから部品流用して作った、山で良さがわか
るマニアックな逸品。写真で270g/本。


5.シール
シールの性能は、接着力、雪面グリップ、自重、滑走性、装着性、対磨耗性である。定評のアセンションは繊維の腰
が強く固い雪面でスリップしにくい。接着性も抜群であるが厚手で重いのが難点である。シールカット時の先端、全
体形状は雪の進入、はがれ、効きに大きく影響するので汎用性を持たせたメーカーの取説通りに作業してはならな
い。シールを板に貼り付けて(カッターナイフで)板に沿わせて切断するのが基本であろう。付属カッターは使用しな
い。エッジが隠れても歩行性に問題ない。取り説通りエッジが出るように片幅マイナス5mmでカットすると、シール
の有効面積が減ってしまうし、山スキーの現場でそうそうきっちり貼れるものでも無い。100mm以上の幅広の板な
らセンター幅でカット無しで使う方が歩行抵抗が低く直進性が出る。先端のフック取り付け部分はカシメや専用金具
で非接着面を10mm以下にすれば雪が進入しにくい。シールは低温下で絶対に水に濡らしてしてはならない。厳冬
期で水に浸せば吸水箇所が氷化して塊になりグリップを失う。人力で揉んだぐらいでは取り除けない。水流をまたぐ
ような場所では厳重注意である。保管前にしっかり陰干しするのと(生乾きでしまうのは危険)保管場所に注意しな
いと糊がベタベタになったりゲル化してドロドロになる事がある。劣化したノリの全面張替えには以前B.Dのグルーリ
ニュートランスファーというシートがあったが国内販売中止になった。現在は補修用の糊を全面に塗布するしかない
が、それで十分な接着性が得られる。用具(補修用のグルー、ホットスクレーパー、塗布ヘラ、家庭用アイロン、ガム
テープ、ベンジンなど)をそろえて作業にかかる。グルーの除去後にスクレーパーの熱でシールが変形するのでアイ
ロンと当て紙で成形も必要。ベタベタのノリが付いてしまったら家庭用ベンジンやパーツクリナーで拭きとる。薄くつい
た場合は中性洗剤とブラシで落とせる。

貼り流し トップフック側&テール側

接着性がいいシールなのでテール側はハサミでカットしただけ。板長が変わっても取り付けできる。貼り付けはテー
ル側を引っ張って折シワを伸ばさないと隙間に雪が入る。貼った後、ストックのシャフトで”スクイーズ”するとしっかり
接着できる。オリジナルのトップフックは先端が丸いスキーには固定が甘いので写真のものに交換している。

センターテープのあるシールではトップ、テール側は剥がしてノリ面を出す。


6.クトー(スキーアイゼン、クランポン)
堅い雪の、シールではスリップする斜面の登行で必要というのがうたい文句だが、氷のように硬い雪では歯が立た
ないし、軟雪の急斜面ではスリップしてしまい、出番の少ない中途半端な道具である。本当に硬い雪や急斜面では
クトーを装着するよりシートラするほうが安全、確実である。クトーはクライミングサポート上段で使うと雪面に食い込
む長さが不足する。ディアミールの様にセンターバーに装着するタイプではロングサイズの刃が必要となり、TLTでは
靴底との隙間を埋めるスペーサーが必要となる。クトーを湿雪で装着すると滑走抵抗が出て歩行が重くなる。

ディアミール アクション82ロング
クライミングサポート最上段でも雪面有効長十分。かか
とを上げると刃が雪面に接しない。歯の鋭さと肉厚が不
足で硬い雪にはヘナヘナ感がある。樹脂部品が重い。


このクトーは格納できる。
装着するにはディアミール3以上が必要。
B&D TLT スキークランポン
アルミ製。TLTのトゥ側かTLT以外では付属専用金具
で装着する。TLT VTへ装着するにはベースプレート出
っ張り分の抜き穴加工が必要になる。クライミングサポ
ート使用時の雪面食い込みの不足は付属スペーサーで
対応する。Dynafitの純正品は以前は90mm幅までだ
ったが最近は130mm幅もラインナップされている。押
出成型されて強度が高くベースプレートの逃がしも最初
から開けられている。


スキーの基本)
1.登行
効率と疲労軽減を追及する。平坦地では左右のバランスを中庸に保ち、足を上げずに前へ滑らせ、下肢をフリコの様
に前へ送ると疲れにくい。急斜面では重心を進行側の板に移行し、スリップする場合は板を雪面にたたきつけてグリ
ップを得る。急斜面ではジグザグの斜登行となるが、板を横に向けすぎるとシールの有効面積が小さくなりスリップ
しやすい。キックターンはストックを前に突き、バランスを前に移行して板の向きを変える。スペースや傾斜が許せば
カーブを描くと切り替え動作が少ない。シールのグリップは雪質で変化する。踏み固まったトレースがあるときは板を
外して歩く方が早い場合がある。雪にもぐる板、たわみすぎる板は歩行が困難である。歩行においても雪質に合った
板の選択は重要である。


2.滑降
滑降は山スキーの全てである。新(深)雪ではテール荷重(後傾ではない)で滑る事が多い。かかと荷重でトップを浮
かし(足指に力を込めて軽いジャンプ動作)板に乗り込むイメージでターンする。モナカ雪にもある程度対応できる。
新(深)雪ではターン中のストックは雪の抵抗を受けるので大げさに振り上げ、振り下げる。この動作はフカフカの雪
から反動を得やすく深雪特有の滑降スタイルになる。新雪は左右のバランスを一旦崩すとリカバリーがきかない(撃
沈)。パウダーランは特有の浮遊感を体感する。雪は日がたつと結晶が結合して回転性が悪くなり、滑走性が出て
スキーコントロールが難しくなる。風の強い斜面はウインドウクラストし、発達したシュカブラは表面凸凹でエッジをと
られて滑りにくい。
春は雪が締まって急斜面攻略のチャンスである。早朝は昼間ゆるんだ雪面が凍って滑落の危険がある。晴天なら日
の当たる斜面から雪がゆるむ。午後は気温が上がってグサグサになるので滑走時間は早いほうがいい。
急斜面ではジャンプターンを多用する。斜面横向きの体勢でヒネリをため、ストック支点のバランスでエアターン、外
足内エッジ(内足外エッジの両足を使うことも)で斜面を削りながらターンを切り替える。荷重点は板の真ん中をキー
プする。静止状態から最初の1ターンが難しい。シュテムで入るとターン導入しやすい。中斜面では始動期にターン
内側に体を移動するポジションをとると体制が安定する。緩斜面は最新の板ならカービングで飛ばせるが、ひどい悪
雪ではテール荷重を使う事がある。滑降技術の基本はゲレンデスキーである。
硬雪の急斜面で転倒すれば滑落する。バランスを崩す無理な動作、滑りは絶対にしてはいけない。板の反転動作
は要注意である。
雪崩が起きやすい雪質、斜面ではジャンプ動作や1ターンで様子をみる。足元が大きく雪崩れた場合は危険であ
る。

春スキーの基本)
1.コース状況
五月と言えども天気が悪いと湿った新雪が降る事がある。この新雪はひどい悪雪になる。標高の低い下部ではデブ
リや落石だらけの雪面を滑ることも多い。デブリは硬く人頭大の凸凹雪面なのでうまく避けるしかない。岩のそば、急
斜面はシュルントが開いているので注意である。側面が急斜面ならブロックがあちこちに転がっている。樹林帯は枝
や葉が散乱しているし、緩斜面は雪の汚れで滑走にブレーキがかかり足が疲れる。

白馬沢右股
白馬沢右股
岩壁から落下した石だらけの雪面。


2.必携用具
残雪期の高所での紫外線は強烈である。曇りといえども油断できない。サングラスと日焼け止めは必携である。ス
キー用品売り場に並ぶミラーコートと着色を施しただけの粗悪品は色にムラがあったり、周辺部がゆがんで見えたり
とうっとおしいだけである。サングラスは転倒したときに紛失、破壊する事も考えられるので予備が必要であろう。

Ray Sealed OCC-017
GL:透過率30%
安い類似品はグラスのサイズ
が小さいのと透過率が低く、
暗いので注意。
偏光板の切り出し1枚ものがいい。写真はグラス跳ね上げでメガネにも対応。デジカメの液晶画面はサングラス越し
では暗くて見えないが、これは跳ね上げができるので便利。側面、額の覆いとベンチレーターも完備して曇り皆無。