御岳スキー場〜田の原〜王滝頂上〜田の原
最悪の天候。北アルプスの高みは論外。ならば御岳ではどうだろうと言う事で一瞬の晴れ間をつ
いて王滝頂上からの滑降を狙う。この時期スキーで滑降した記録はないので通常のコースでは
ダメだろう。雲は多目ながら視界はあるので現場をみながら滑降コースを探るしかない。
■往路交通 松本起点〜塩尻〜国道19号〜木曽福島〜県道20号〜おんたけスカイライン〜
おんたけスキー場
■山域 御岳
■メンバー 単独
■天候 晴れのち曇りのち雪
10:14 御岳スキー場のトップから左の林道を滑走して田の原山荘(休業)の脇に到着、シール
を装着して登山道をたどる。
10:37 前日?のつぼ足のトレースがあった。ラッセルはヒザ下。
10:45 鳥居をくぐる。樹林が濃く下りのスキーはつらそうだ。
栂と岳樺が混じる樹林にトレースが続く。
森林限界手前。強風の洗礼、雪面硬くなる。左手に沢が確認できる。
11:30 森林限界を抜ける。金剛童子像が祭られた祠。ガリガリのクラスト斜面、ここでアイゼ
ンを装着してスキーを担ぐ。
下を見下ろす。白い切り開きが登山道。
尾根沿いにロープが張られている。
12:11 八合目に到着。
12:51 硬いクラスト斜面で滑落厳重注意。スキーブーツでのアイゼン歩行はかなり辛い。
13:42 九合目に到着。
左手の沢底にパウダーが吹き溜まっている感じ。
13:46 王滝頂上小屋まであと少し。小屋まで沢がつながっているがクラストならスキーは絶望
的。アイゼンで下るしかない。
14:01 頂上小屋(閉鎖)に到着。
14:03 標高2936Mの王滝頂上神社。霧氷でビッシリ。
剣が峰3067Mが見えるが雪付きが悪くスキーは出番なし。よって今回はパス。
14:26 小屋直下の斜面は硬いクラストだが所々薄いパウダーになっている。そのパウダーが
下の沢につながっているのでいけると判断、スキーを装着して滑降開始。出だしはエッジがかか
らないツルツル斜面で滑落転倒注意。
50Mほど滑降すると完全なパウダーになった。
吹き溜り。予想あたり。
14:39 八合目と同高度まで滑降可能。滑走距離1000M。登山道からかなり離れる。左に向
かってトラバースするが登山道に近いほどクラストになる。ロープをまたいだところでアイゼンに
履き替えた。
15:09 金剛童子の下からはスキー再装着して樹林帯の狭い登山道を忍耐スキー。田の原山
荘手前のゆるい登りでシールを貼ろうとするが、接着不能でつぼ足で歩く。モンタナのシールで
ある。ヒザまで潜る湿雪で最後に体力消耗。
16:10 田の原山荘に到着。スキー場のダウンヒルコースを滑走して駐車場に戻る。
後記
頂上につながる浅い溶岩流の底が滑降に快適なパウダー溜まりになっていた。登山道に戻った
場合八合目から下の樹林帯の処理が課題になるだろう。登路に沢を使えば頂上までシール登
行でいけそうだが溶岩流の末端にデブリがあったので雪崩注意。
DATA
山域 |
御岳県立公園 |
所在地 |
長野県 |
日時 |
1月3日 |
メンバー |
単独 |
主要装備 |
30Lザック、バンディットB3 160cm、ディアミール3、ノルディカTR12、ピ
ッケル、アイゼン
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天候 |
晴れのち曇りのち雪 |
コース |
田の原-七合目-金剛童子-八合目-九合目-王滝頂上-頂上斜面-金剛童
子-田の原-おんたけスキー場-駐車場
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ルート概要)
GPSトラッキングデータ
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