伯耆大山・三ノ沢/山スキー
環状道路三ノ沢出合〜大堰堤〜三ノ沢〜槍尾根〜三ノ沢〜環状道路
大山のラストランは予定通りの南壁三ノ沢、そして予想通りの落石地獄。早朝まだ硬い雪の上を
車輪のように落石がふっとんでくるとんでもないところだった。
■往路交通 別府〜国道10号〜小倉東IC〜山陽道〜中国道〜新見IC〜国道180号〜国道1
81号〜江府町〜奥大山スキー場〜環状道路〜三ノ沢出合
■山域 伯耆大山
■メンバー 単独
■天候 晴れ
2:43 会社を19:30に出て深夜に到着。前回閉まっていた奥大山スキー場のゲートは開いて
いた。ゲートの先の駐車場で3時間仮眠する。
7:28 上の駐車場から先に進むと三ノ沢出合いの広い転回スペースに到着する。
雪は硬くツボ足で歩く方が速い。
7:49 堰堤は数多くあるが殆ど埋まって通過に問題なし。
8:21 最奥の大堰堤から見る三ノ沢全景。やたら石が転がってくる。
左の支稜からひっきりなしに落石の音。
8:33 雪面がまだ硬いので転がる石が止まらない。露岩帯全てから落石が吐き出されているよ
うだ。三の沢本流より右のこちらの方が傾斜ゆるく安定しているように見える。
8:42 三ノ沢本流に向かう。ルンゼの入り口にデブリの堆積。
8:48 ノド、ここから急斜面。
9:04 デブリ地帯の登り、稜線の雪庇が崩落したらしい。
左に崩壊壁。
9:22 ここで空中をバウンドしてきた落石を手に受けてしまった。足元を見ていたのでかわす間
もなし。滑降は大丈夫か。
危ないので沢芯をやめ左の支稜に取り付く。
9:32 登路の見下ろし。
稜線が近い。
10:07 槍ヶ峰に続く稜線に到着。先に大山最高峰の剣ヶ峰。
雪庇が気になる。
10:18 槍ヶ峰を見にゆく。
大堰堤が下に。
本流右の安定した斜面を登高中の4人パーティー。通常登下降ルートはこちらのようだ。
10:40 昼食を食べながら落石を観察。ダメなら槍の下まで降りて安定斜面を滑ろう。落石は
相変わらずだが雪がゆるんで転がりが止まり始めた。
支稜の左は雪面が荒れている。右は滑らかだが崩壊地の下を通る。
11:04 右へ滑降開始。落石にあたった右手が痛い。スキーバンドで手にグリップを縛り付け
る。素早いストック操作は無理。
11:05 ウェット、急斜面、テールコントロール。
11:14 ノドのデブリランドは横滑り。ここは落石が集中するので急いで通過する。ターンを入れ
るとソールが悲鳴をあげる。
11:17 デブリ地帯を抜ければ安全快適な緩斜面、ロングターンで思い切り飛ばせる。
三ノ沢右の斜面。上に登山者が見える。
帰りの三ノ沢と滑降コース。
11:23 大堰堤から環状道路まで一直線、堰堤以外に障害物なし。
11:31 ご帰還。三の沢出合いは南壁全体が見渡せるのでギャラリーの車で一杯だった。
帰りの江府町から見た大山南壁。
後記
晴れて岩がむき出しの斜面は落石地獄だった。早朝のまだ硬い雪面を車輪のように石が転がっ
てくる。ルンゼを登ってルンゼを滑る、初めての南壁としては上出来であったが落石は余計だっ
た。ここはもっと早い時期に滑るべきだろう。
DATA
山域 |
大山隠岐国立公園 |
所在地 |
鳥取県 |
日時 |
2008年4月6日 |
メンバー |
単独 |
主要装備 |
30Lザック、ピッケル、12本爪アイゼン、ガルモントメガライド、エネミー16
3cm、シール、クトー、水筒0.6L、薄手フリース上下
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天候 |
晴れ |
コース |
環状道路三ノ沢出合-大堰堤-三ノ沢本流-槍尾根-三の沢本流-大堰堤-
環状道路三ノ沢出合
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ルート概略/GPSトラッキングデータ
赤:登下降ルート/GPSトラッキングデータ
三の沢ルート/カシバード
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