白馬岳・2号雪渓/山スキー
猿倉〜大雪渓〜白馬岳頂上山荘〜2号雪渓〜大雪渓〜猿倉
白馬鑓ヶ岳中央ルンゼを目標に行動開始。天気は下り坂だが何とか初日は持ちそうだ。ガスれば第二プ
ランを実行するつもりである。
■往路交通 別府〜宇佐別府道路〜国道10号〜小倉東IC〜中国自動車道〜山陽自動車道〜名神高
速〜中央自動車道〜長野道〜松本IC〜長野道〜豊科IC〜オリンピック道路〜白馬〜県道白馬岳線〜
二股〜猿倉
■山域 北アルプス・後立山
■メンバー 単独
■天候 曇り時々晴れ
5:05 猿倉駐車場。出発準備完了。白馬岳が見えているがいつまで持つことやら。
5:41 いきなりのショートカットで急斜面を林道に這い上がる。大汗、普通に林道たどればよかった。白
馬の雪型。
6:26 大雪渓の末端に出た。雪は硬いのでつぼ足でいける。
8:19 大雪渓の登り、シール歩行に切り替える。
杓子岳。斜面大崩壊で人が埋まったところ。
9:21 杓子岳に雲がかかってきた。中央ルンゼならこのまま上に登りあげなければならない。ルンゼで
ガスに巻かれると落石の軌道が見えない。第2プランに変更。右に進路を変える。
9:56 朝一で山スキーヤーが降りてきた。
10:02 雨降ってきそうな空模様。大雪渓の登りはいつ来ても疲れる。
11:28 頂上山荘着、営業中。強風が吹きぬけて寒いのでアウターを着る。第2プランは2号雪渓だが、
判断を要する天気だ。雪が硬いかも知れない。エントリーが楽な中央ルンゼも捨てきれない。どっちもダメ
なら大雪渓しかない。白馬沢もあり。
12:28 松沢ケルンまで行ってみる。
12:31 2号雪渓を覗くと、ズルズルと雪が流れ落ちる異様な光景が目に入る。
側面から見ると威圧的な急斜面だ。数Mだが垂直部分があってエントリーできない。切れ目をさがす。
唯一垂直無しの箇所、ここからのエントリーは無理。
2号尾根。
はるか下まで一定の傾斜。
13:23 垂直部分は数Mなので上からスキーを落として突き刺した。雪面はグサグサ。そこまで降りるの
が大変。横向きのテラスを作ってスキーを装着した。急だからピッケル支点で慎重、確実に動作する。1タ
ーンで写真、右がスキー装着した所。
13:26 困難なエントリー克服したらイケイケかと思ったが湿雪が多量に雪崩れる。数ターンで様子見な
がら、雪崩落としながら。
13:27 右手の沢からザーザーという雪が流れる音。
13:32 沢の合流点。湿雪スラフが幾筋も流れ落ちて止まらない。
13:33 上から雪崩食らう心配の無いところでしばらく観察する。常に流れているので”特大”は出ないと
判断。
たて溝を嫌って滑らか斜面でターンを切るとでかい湿雪雪崩が落ちていく。ターンを急ぐとこれに巻き込ま
れて何度か流される。時間かかっても数ターンで切るしかない。大雪渓はまだまだ下。
13:41 杓子の斜面が見える。
右手から落石が転がり落ちる。
14:33 下部、そのまま下るとノドになるので右岸の尾根を1本またいでこの支沢に入る。支沢の下部は
落石注意。
14:48 大雪渓はすぐ下で登山者が見える。雪面はデブリだらけで試練の滑り。
行動時間が長くつま先が限界、指は曲げた状態で滑っている。ここは緩斜面なのでスラフが落ちない。
15:03 大雪渓に合流。
15:55 長い林道を滑ってご帰還。猿倉荘の上で2回足がつった。この後着替えなしで立ち寄った二股に
ある小日向の湯はガラガラだった。
後記
11時間の長時間行動になった。足は限界。雪面の状態は最悪、滑って楽しいところではないし達成感も
なかった。GWに過去こんな状態なのか最近の傾向なのか定かでないが、ここはもっと遅い時期か同時期
なら早い時間帯に滑るべきだろう。
DATA
山域 |
中部山岳国立公園・後立山・白馬岳 |
所在地 |
長野県 |
日時 |
5月2日 |
メンバー |
単独 |
主要装備 |
30Lザック、K2エネミー163cm、ディアミール3、ガルモントメガライド、ピッケル、アイゼ
ン、アセンションシール、クトーロング、ヘルメット、フリース薄上
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天候 |
曇り時々晴れ |
コース |
猿倉−大雪渓−白馬岳頂上山荘−松沢ケルン−2号雪渓−大雪渓−猿倉
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ルート概略/GPSはログがとれてなかったので手書き
青:スキー滑降
赤:登り、アプローチ
トラッキングは手書き
青:2号雪渓ルート/カシバード
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