旭小屋−阿弥陀南稜−阿弥陀岳-中央稜-船山十字路
大した準備もせずに阿弥陀岳南稜に行き先を決めた。昔とったキネヅカが通用するかだが、躊
躇していても始まらない。登山は実行力と時に思い切りも必要だろう。
■往路交通 甲府〜中央道〜小淵沢IC〜県道484号〜丸山別荘地入り口〜船山十字路
■山域 八ヶ岳
■メンバー 単独
■天候 晴れ
6:43 船山十字路から南に未舗装の林道を5分ほど走った先の転回スペースに到着。この先
は鎖の侵入禁止があって進めない。南稜の往復でなければ10台以上のスペースがある船山十
字路に車を停めるべきだろう。その場合は旭小屋とは反対の広川原林道から南稜に取り付く事
になる。
林道を奥につめる。例の看板がココにも。
7:05 林道末端の高台に建つ廃屋のような旭小屋。
旭小屋から踏み跡を探して裏手をウロウロするが見つからない(^^;。藪の薄そう
なところをねらって適当に上に向かうと尾根に出たが、旭小屋のかなり左に踏み
跡があったようだ。
7:39 立場山に向かう尾根の背に出るとこんな掲示と(キノコ山の所有権を主張
してるらしい)
30M間隔くらいに卒塔婆みたいなのが一杯でてくる。こちらは営林署が設置し
たものらしい。古いのは回収して持ち帰るべきだろうが。
8:35 コメツガやシラビソの樹林にある立場山の山頂。立場山の標高は2370
Mですがね。
8:51 右がガレた箇所で阿弥陀岳の展望が得られる。
立場川の対岸に権現岳。
赤岳も見え始めた。
青薙手前の、天場に良い平坦地。
8:52 青薙に出た。ここは陽だまりで気持ちがいい。右の樹林のピークは無名
峰。
青薙を振り返るとこんな感じ。背後は南アルプス。
9:20 標柱があった無名峰頂上。
無名峰から先はハイ松が出てくる。南稜の上半、広川原沢奥壁、中央稜(左の
スカイライン)が見渡せる。
中岳〜赤岳が近い。
9:41 P1は踏み跡使って左を簡単に巻く。
9:49 P2も左を簡単に巻く。
P2を巻くとP3が目前に迫る。
9:56 P3の基部を踏み跡に沿って左に伝う。左を巻かずに稜通しに行けばW
-くらいの岩登りになる。直登ルートの上半には錆びたハーケンが数本あったの
を覚えている。
10:02 P3基部のリッジを回り込むと3ルンゼ源頭の”桶”に向かう下りとなる。
ここから登攀要素が出くる。
濡れた”桶”の底にはトラバース気味に入る。下は3ルンゼに向かって落ちてい
るので高度感がある。以前は無かったワイヤーが設置されていたがこれは体重
をかけるような代物ではない。
桶から上を見上げる。触る岩は濡れて手が冷たい。氷の一歩手前くらい。こんな
ところにと思う岩にボルトが打たれていたが、WEBで見たロープ(今は無い)を
固定した時のものだろう。
上部は草付きの斜面。スリップ注意。
草付きから桶の見下ろし。
10:21 P3のトップ。
P4を左にトラバースすれば阿弥陀の頂上はすぐ上。このトラバースは切れたところがあるので
少し注意が必要。
頂上へ最後の登り。
10:45 人で一杯だった阿弥陀岳(2805M)の頂上。昼食で10分ほど滞在する。
御小屋尾根に向かう。先にあるのは犬返しの岩。
10:54 犬返しの岩はハシゴで簡単にこえられる。
10:58 御小屋尾根を少し下ると中央稜の分岐点がある。”中央稜立ち入り危険”と書いた立
派な指導標があった。
広川原沢に向かって急降下する尾根が中央稜である。細いがしっかりした踏み跡が最後まであ
るので踏み跡がない!とわかったら戻って確認するべし。
岩場の切れ落ちがあっても必ず巻く為の踏み跡がある。
11:38 樹林帯に突っ込む。要所に赤テープあり。
振り返れば岳樺の紅葉がきれいだった。
12:59 長い下りを経て広川原沢に降り立つ。中央稜は南稜のP1、P2の巻き
のレベルを超える箇所は無い。(南稜よりやさしいという事)
下ではこういうのがいっぱい出てくる。
13:19 堰堤が見えた。
13:26 広川原林道に出て阿弥陀岳南面の振り返り。
13:37 広川原林道から南稜に上がる分岐にある指導標。
13:56 林道を淡々と歩く。カラマツはまだ青々していた。11月になれば真黄
色に色ずくはずである。
14:14 船山十字路を通り過ぎて車に戻る。思ったより早く帰れた。
後記
今の自分でも登り4時間、下り3時間30分。十分に日帰り射程圏内だろう。昔は下れたP3の”
桶”はつま先に荷重できない自分には登りすら難しく感じた。大きく出っ張った岩も傾のトラウマ
があってホールドには使えず難しさに輪をかけた。予定を変更して下山路に中央稜をとったのは
その為である。とりあえず日帰り出来た事は大きな収穫だったが、今まで身に着けてきたスキル
のリセットを迫られた山行であった。
DATA
山域 |
八ヶ岳・阿弥陀岳 |
所在地 |
長野県 |
日時 |
10月4日 |
メンバー |
単独 |
主要装備 |
20Lザック、1.0L水筒、シリオ40-GTX、モンベル長ズボン、薄長袖フリース+
ドライテック半袖下着→ブレスサーモ長袖下着、軍手、雨具、ツエルト
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天候 |
晴れ |
コース |
旭小屋−阿弥陀南稜−阿弥陀岳-中央稜-広川原林道−船山十字路
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コース概要
青:登り
赤:下り
トラッキングは手書き
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