南ア前衛・沢入から入笠山往復/山スキー
沢入登山口〜入笠林道〜大阿原湿原〜首切清水〜仏平峠〜入笠山
山スキーで斜度のない、ラッセルのきつい林道では下りも歩きで地獄になる場合があるが、昔あったウロコ板なら推進力と滑
走性のよさで颯爽と駆け抜けられるだろうと2ヶ月前から自作の検討をしてきた。いくつかの製作方法を検討して、これなら出
来そうだというのが彫刻刀で地道に滑走面を彫る方法である。作業に取り掛かかってみると、道具のよさもあって半日で完成
した。今日は近場の入笠山に持ち込んでお試しである。
■往路交通 甲府〜国道20号〜富士見峠〜入笠林道〜沢入登山口
■山域 南アルプス・前衛
■メンバー 単独
■天候 晴れのち曇りのち小雪
7:01 甲府から国道20号を諏訪方面に走って富士見峠交差点を左折する。富士見パノラマスキー場に向かう道だ。入笠山
の表示がある。
沢入に向かう道は分岐がいくつもあるが要所に”入笠山”の案内標識があってわかりやすい。
急で雪深いが除雪はしっかりされている。別荘地の先で轍がなくなった。
7:59 沢入登山口の駐車場に到着して出発準備完了。中央のカラマツ林に伸びるのが入笠湿原、御所平へ至る登山道でト
レースがある。左手の林道(林道入笠線)は除雪されているが輪止めで塞がれていて車は通行止。
8:23 林道をつめると除雪終了となる。この辺り、樹上からの水滴落下で雪面がブツブツに凍結していて自作ウロコではスリ
ップ多発、あえなくシール歩行に 。。。かなり前のスノーシューのトレースがあった。
8:55 モナカが強烈で、注意しないとスキートップが雪下に潜って立ち往生する。硬いのは表面だけで体重が乗ると落ち込
んでラッセルは楽ではない。前半は勾配9%強。
9:32 富士パラのゲレンデの一部と中継塔が見える。
シラカバがあったりして癒されますね。
9:59 上に林道が見える地点で左へショートカット。林道後半は勾配5〜6%。面倒なのでシールはつけたまま行く。
10:25 展示林という平坦地。ここからシールを剥してウロコに、快適だ。
10:44 大阿原湿原入り口に到着。ここは三叉路で左に釜無山に向かって林道が伸びる。右へ。
11:07 首切清水という水場に到着。水は?
11:12 首切清水のちょっと先、仏平峠の登山口に到着して昼食を食べる。向こうからトレース、スノーモービルらしき轍がき
ていた。シールを貼ってカラマツ林に入る。
まあ登山道。上は樹林が濃くなる。
11:43 お花畑を系由する登山道が合流すると
11:47 入笠山1955m着。ここまでシール。無木立で360度の展望。冷たい風が吹いて落ち着かないがおじさんがカップメ
ンを食べていた。
御所平、入笠湿原方向に下る登山道を様子見。こっちは通行量が多いようで、固まった歩行溝と潅木の密生でスキーで下る
には不適に見える。
11:53 頂上発。頂上付近の樹林帯は西側を巻いて滑る。
12:43 仏平峠戻り。下り途中でTLTのスキーストッパーの固定がおかしいのに気づいて復帰に手間取る。板バネを付け忘
れていた。板を脱げば膝。モナカになる前はいい雪が積もっていたらしい。
行きのトレースをたどって帰ります。
13:02 大阿原湿原通過。水平や緩いアップダウンはXCのパスカング走法で。ウロコは蹴りが利くのでツルツル滑走面より
速いし楽である。
ゲレ板クナイスルブラックスター。112−65−94 160cmの滑走面をウロコ加工。昔、人工芝スキー用に2セット買ったうち
の1セット。
14:20 後半の9%勾配区間はトレースをなぞるボブスレー滑走で速い。時折ブーツの側面にモナカが引っかかってバランス
を崩す。
14:43 駐車場に滑り込んでおしまい。トイレは冬期閉鎖中。
後記
山スキーというよりクロカン。小雪地域なので粉雪を(少し)期待していたが、南岸低気圧の湿雪で出来上がった林道のモナカ
は強烈だった。ウロコはグリップさえあればシールより数倍快適である。滑走性は評価不能。
DATA
山域 |
南アルプス |
所在地 |
長野県 |
日時 |
2013年1月23日 |
メンバー |
単独 |
主要装備 |
30Lザック、ガルモントメガライド、クナイスル・ブラックスター160cm(ウロコソール)、TLT、クトー、シール、
一体型手袋、フリース上下、アウター上下、薄羽毛上着、ツエルト、スコップ、アイゼン、0.4L保温携帯マグ
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天候 |
晴れのち曇りのち小雪 |
コース |
沢入登山口〜入笠林道〜大阿原湿原〜首切清水〜仏平峠登山口〜入笠山〜往路戻り
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所要時間)
登り(沢入登山口〜入笠山):3:48
下り(入笠山〜沢入登山口):2:56
コース概要)
山スキー、登山コース
GPSによるトラッキング。
コース断面
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