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山スキー 2013年3月15日
戸隠・中妻山、中妻沢/山スキー
戸隠大橋〜佐渡山コル〜氷沢川〜北東尾根(仮称)〜1906m峰〜中妻山〜中妻沢
大渚山から見ると頭だけちょっと出ている乙妻、高妻山。その中間に位置する中妻山(通称)から落ちる中妻沢はかねてから 滑ってみたい場所だった。パウダーシーズンは終わってしまった?が快適に滑れれば雪質なんかどうでもいい。

■往路交通 甲府〜中央、長野、上信越道〜信州中野〜国道18号〜県道37号〜県道36号
■山域    信越、戸隠
■メンバー  単独
■天候    快晴


3:50 戸隠大橋の駐車スペース(除雪車転回用?)に到着して出発準備完了。大橋とは大げさでうっかりすると通り過ぎてし まう。ここまでの道路は所々薄い雪が覆っていて路肩の雪は汚れて真っ黒。駐車スペースの北側に林道が開いている。− 9℃、寒い。スキーは背負って出る。


林道の雪は硬く、ツボ足でスタスタ歩ける。

4:30 地図に表記のない林道が続いていて橋で川を渡る。


佐渡山コルへ向かう小尾根を登行中。シュプールが薄っすら残る。ツボ足だが全く沈まない。


5:32 左手に鞍部が見えるあたりで尾根を外れて左へ斜上する。


5:46 広場の様な佐渡山コルに到着して高妻、乙妻山が初めて見える。ここから氷沢川に下る斜面は広い。


左に沢床を見ながら佐渡山側の斜面をトラバースで高度を落とし過ぎないよう滑り降りる。薄いスキーの痕跡が多くある。


6:12 中妻沢が正面に見える。右の北東尾根(仮称)に取り付くのでさらに上流に向かう。このあたりの氷沢川の地形は土手 が入り組んで複雑。


6:41 氷沢川の河床から土手を上がって北東尾根に取り付く。急だ。


右手に妙高。


背後に佐渡山。


7:39 ブナの巨木脇で休憩♪


8:31 佐渡山の後ろに黒姫山が姿を現す。


ツボ足でこの程度。


左手に五地蔵山。ヤッホーが聞こえてきた。


8:43 1906m峰付近の針葉樹の密林。左は雪庇。


雪庇崩落の危険がある尾根上を樹林帯で巻くがツボ足では背負っている板が引っ掛っかって通過不能(笑)。潜るので板に履 き替えシール+クトーでいく。


10:07 樹林帯を抜けてしばらく、期待できそうな?ピークが上に見える。ガリが露呈していてアイゼン歩行に切り替える。新 雪は薄いが厚ければ確実に雪崩れる危険な状態。


10:27 乙妻山。アイゼンは足が軽い代わりに足場が不安定で疲れる。


11:10 遂に出ました稜線。乙妻山が近い。


11:13 中妻山まで一登り。

11:25 やっと着いた中妻山2297m。両翼の高妻山(左)に乙妻山(右)。薄茶は雨による氷結。


北側に焼山、火打、妙高。


11:45 景色を堪能したら稜線を梯子尾根の落ち口に向かって滑り降りる。クラストでシュプールがロクにつかない。


11:46 中妻沢の源頭部は急でクラストが怖く新雪の多い北東尾根に沿うようにドロップ。様子を見ながら慎重にいく。源頭部 は大斜面だ。


12:00 しばらく下るとまばらな岳樺に出合う。


12:02 下が見えないクラスト斜面はマジで怖い。こういう雪質では高度感を感じる。


中盤、高度が下がると雪が緩んでスラフが落ち始める。


12:08 沢状を呈してくると傾斜が緩む。


12:09 下部。


12:10 デブリ出現。


12:11 梯子尾根側の高みをトラバースしてやり過ごす。


雨で固まった層か上の新雪が滑ったらしい。


12:17 通過して振り返る。


12:18 デブリは沢中で止まっていて平坦地には達していなかった。


12:19 氷沢川の川床が見えた。


12:31 氷沢川の土手で休憩。シールを貼り右岸の平坦地を佐渡山のコルへ向かう。


12:49 テントが張ってある場所からトレースがあるので入山時のものと思って無意識にたどる。しかしなかなか登りにならな いのでGPSを取り出すとなんと五地蔵山に向かっていた。無駄な往復に30分、考え事しているとロクな事ない。


13:47 佐渡山コルに登り上げてひと休み。


14:03 コルから往路の小尾根を下降中(下を見ている)。雪面凸凹だが雪が腐ってブナポールをかわしながら楽しく下れ る。


14:18 調子に乗って滑っていたら佐渡山裾をトラバースするあたりを過ぎてしまい、シールを装着して小沢を乗り越えるハメ に。


14:35 帰りの林道。平均勾配6〜7%だが踏み固まって推進無しで滑れた。


14:45 ご帰還。車載の水がぬるくなっていた。

後記
雨でカチカチの上を薄い新雪が被るスノーコンディション。初めての山域ながら梯子尾根の1本北側のマイナーな?尾根をア プローチに使い、やや時間がかかったものの大きなワケ有りもなくスムースに頂上まで登り上げた。この尾根は稜線まで明瞭 な尾根地形が続くので雪崩の危険がある場合は梯子尾根よりこっちを使うべきだろう。それにしても記録が見あたらない。

DATA
山域 戸隠
所在地 長野/新潟県
日時 2013年3月15日
メンバー 単独
主要装備 30Lザック、ガルモントメガライド、K2・プレス159cm、TLT、クトー、シール、一 体型手袋、フリース上下、アウター上下、薄羽毛上着(非常用)、ツエルト、ピッ ケル、スコップ、アイゼン、0.4L保温携帯マグ
天候 快晴
コース
戸隠大橋〜林道〜佐渡山コルへ至る小尾根〜佐渡山コル〜氷沢側〜北東尾 根〜中妻山〜中妻沢〜中妻沢出合〜氷沢川〜佐渡山コル〜小尾根〜林道〜 戸隠大橋

所要時間)
往路(戸隠大橋〜佐渡山コル)=1:56
往路(佐渡山コル〜中妻山)=4:39
復路(中妻山〜佐渡山コル)=2:22<ミスコース含む
復路(佐渡山コル〜戸隠大橋)=0:58

コース概要)
林道、登山コース

GPSによるトラッキング。