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山スキー 2016年4月20日
出羽山地・鳥海山
中島台から新山往復/山スキー 
4月19日に自宅を出て鳥海山の千蛇谷に向かってみる。秋田県にかほ市までの片道9時間は九州時代の大山に匹敵する 長旅である。中島台からの新山は鳥海山では一番のロングコースだが結果やいかに。

■往路交通 甲府〜中央道〜上信越道〜北陸道〜日本海東北道〜国道7号〜県道58号
■山域 出羽山地、山形、秋田県
■メンバー 単独
■天候 晴れ


4:24 出発準備完了。前夜に獅子が鼻湿原入口の駐車場に到着して車中泊。駐車車両が1台あってテント泊か。出発前に 車が到着。晴れ予報だが雲が多い。


4:30 湿原の案内図によれば右手の木道を行くと橋まで460m。左まわりは600m。当然右まわりを選択。


4:38 赤川橋を渡る。


橋の先から雪が断続的に出始める。


5:08 青いビニールシートのある巨木(あがりこ大王?)からコース不明。藪をかき分け赤川沿いに進み湿原らしきに出て初 めて鳥海山を望む。遠すぎる(笑)


所々に出ている水流をまたぎながら湿原を奥へ向かう。


5:36 湿原末端から右手の沢地形を上がって尾根へ。


6:21 広い尾根上に前日位のトレースがあった。(この尾根には早目に上がる方が良いと思う)。雪は硬くツボ足。


6:46 テント脇を通過。


6:52 狭い尾根の側面からスノーブリッジで小沢を左手の台地へ渡る。


7:03 雪が緩んでシール歩行に切り替える。


7:13 木立まばらに、千蛇谷は右の低地だが下りずにそのまま行く。


7:46 左に新山、右に外輪。この景色は以後ずっと続く。外輪からの落石、落雪を避けて右岸高みを進む。


9:44 新山は遥か上。


10:06 トレースが鮮明になり先に2名いるが段差で苦戦して見える。段差手前でシートラする。


追いつくと雪がゆるむまで1時間待ったという。この上からクトーに切り替えるが軟雪用フィンが邪魔で外しに時間がかかる。2 名は遥か先へ行ってしまう。

11:36 左に新山、右に外輪が迫る。

12:04 伏拝岳の下あたりからボウル状斜面を新山へ向かう。クトーが効く。右手は七高山。登行中に2名が滑り下りてく る。上で右方へ抜けると


12:38 エビの尻尾に覆われる大物忌神社に到着。ここからの頂上は急な岩場で無理そう。


ボウル状斜面の上部に戻りスキーをデポしてピッケル、アイゼンで左まわりで頂上を目指す。見た目威圧感あるが岩の間を 縫って容易に上がれる。

13:11 新山の頂上と思われるピークに立ち外輪、海岸線の眺め。


頂上は5m位の溶岩塊が乱立して最高点がどこだかわからず、まあいいか
(真ん中が最高点らしい)


スキーデポに戻り、千蛇谷へ向かって滑降。先行のシュプールが錯綜する。ガリの上を薄いパウダーとシュカブラが覆う。

13:52 あとは超長い千蛇谷の滑走を堪能する。底から右岸高みへ、障害物皆無。


14:29 この先樹林帯。千蛇谷下部は厚いビシャ雪で雪も汚れて足がつらい。


14:50 ブナ林上部はだだ広い尾根。トレースは助かるが頼りすぎると。。


15:16 下るほどに傾斜が緩み細かなアップダウンが多くなるが止まるほどではない。樹間狭く寝ている枝にしばしば捕ま る。(雪が少ない)


15:46 往路からズレているので戻ろうとして登りや土の出ている支沢の回避に迷走する。結局シールで登り返す。手の平 大の足跡(熊)がそこらじゅうにあった。


16:29 更に下、雪が断続で板を背負って藪をかき分けツボで歩く。前方に湿原の表示板が見えてほっとする。


16:46 滑る遊歩道を延々歩く。


水芭蕉に癒される。


17:13 ご帰還。洗い場(飲用不可)で汚れた板、ブーツを洗い、カロリー、水分補給して帰途につく。

後記)
 樹林尾根下部が複雑で下りが大変。ここの処理と雪の量でコースタイムが大幅に変わるだろう。
 ブーツは熱整形のおかげで当たりは出なかったが長時間の滑走で足にむくみが出た。2バックルは足のパワーが板に伝わ りにくく外乱に弱いのは昔から変わらずか。
 無木立区間が長いので晴れなら日焼け厳重注意。

DATA)
山域 出羽山地
所在地 山形、秋田県
日時 2016年4月20日
メンバー 単独
主要装備 32Lザック、TLT6 CL、K2・プレス159cm、TLT、クトー、シール、手袋、フリース上下、アウター上下、薄羽 毛上着(非常用)、ツエルト、ピッケル、アイゼン、スコップ、0.5Lペットボトル(水筒代用)
天候 晴れ
コース
中島台駐車場〜獅子が鼻湿原〜赤川橋〜千蛇谷〜鳥海山大物忌神社〜新山〜往路下山

所要時間)
登り(中島台駐車場〜新山頂上)=8:47
下り(新山頂上〜中島台駐車場)=4:02

標高差/累積標高差)
1893m/±2280m

沿面距離)
24.6km

コース概要)
山スキー、登山コース

GPSによるトラッキング。

コース断面