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山スキー 2016年5月2日
出羽山地・鳥海山
鉾立から新山、外輪山周回/山スキー
鉾立駐車場〜扇子森〜御浜小屋〜七五三掛〜千蛇谷〜新山山頂〜七高山分岐〜行者岳〜伏拝岳〜文珠岳〜御 田ヶ原〜鳥海ブルーライン〜鉾立駐車場
今季2度目の鳥海山。1日に甲府を立ち、2日は象潟口をスタートして新山、外輪の各峰を周遊する計画。過去3回の鳥海山 は南(湯の台)、東(祓川)、北(中島台)から入山しているので今回の西側を入れると4方向から鳥海山を山スキーで味わい尽 くす事になる。しかし、

■往路交通 甲府〜中央道〜上信越道〜北陸道〜日本海東北道〜国道7号〜鳥海ブルーライン(山形側)
■山域 出羽山地、山形、秋田県
■メンバー 単独
■天候 雨のち曇り


5月1日 16:06 鳥海ブルーラインは夜間(17:00〜8:00)全面通行止。駒止ゲート手前の駐車場で待機可能。


16:23 大平山荘の上、沿道駐車場にある吹浦ルートの取りつき。


16:37 五合目の鉾立(1150m)に到着して今夜は車中泊する。数か所の駐車場と山荘施設があってここは稲倉山荘の 前。夜も使えるバイオトイレが近くに有って便利。軽トラのおじさんが来てゲート閉鎖の案内とこちらの動向を聞かれた。


翌5月2日 未明から雨。
5:29 雨上がりを待ち出発。前日の確認から前方の尾根(展望台)に向かうのがルートのようだ。


5:32 登山口の上に建つ山荘前を通過。


登山道が露出していた。

展望台が露出。白糸の滝の大展望。


しばらくは尾根上の石畳を歩く。


6:00 右の雪面はつながっていないので右上にのびるブッシュ帯の登山道をたどる。


6:34 ブッシュ帯抜けてシール歩行に


7:30 御浜小屋で休憩。


8:05 御田ヶ原という広いピークから山頂方向。


扇子森は巻けるかもしれないが登山道のラインをたどる。先に岩稜が見える。


8:51 岩稜の下部に到着すると千蛇谷と外輪山の分岐、つまり七五三掛である。名前のイメージからスキーでいけそうと考 えていたがとんでもない。


アイゼンに履き替え、出だしトラバース、すぐに下方向に向かい、再びトラバースで千蛇谷に向かう(のが正しい?)。木道の露 出が上に見えてそっちに向かうが行き詰って下降する。
*)山スキーヤーが”七五三掛”とする場所とは違う様である。2か所あるのか。

9:18 後続が様子見。アックス持って斜面正対してトラバースを続けるが上からの落石が怖く、躊躇なく進んで千蛇谷に降り 立つ。


千蛇谷の底、上は見えず。


10:11 新山のボウル状斜面の下か。今回は大回りして板のまま山頂に向かう。


10:34 以後この状態 ・ ・ ・  ストックリングを見るのが平衡感を保つコツ。


11:05 千蛇谷上部は谷幅が狭まる。右に外輪の壁か。落石が怖いが雪面に岩や転がり痕がないので多少安心?


11:29 左に数回切り返すとトレースが出て新山からの下山者に遭遇する。祓川からきたという。

11:40 新山2236mに到着。GPSによれば前回登頂したピークの北側である。こっちが最高点か。下山で後続者と山頂談 義。一応前回のピークも踏んでおく。


12:10 新山を後にして外輪へ至る凹状急斜面の登高中。千蛇谷からの吹上が強烈で寒くもあり。


12:15 外輪山に這い上がり板を担いで縦走を開始する。予定では縦走路の下をトラバース滑走するはずだった。


12:54 伏拝岳2130m通過。複数のトレースがあって登山者数人と行き交う。行者岳は山頂標識が埋まっていたのか知ら ぬ間に通り過ぎた。


13:34 文珠岳2005m通過。


13:56 七五三掛の上で突然下への視界が開ける。板を装着して左から滑降に入る。


14:09 一気に平坦地に下って登りのトレースに合流。ようやくスキーを履けた喜びもあってここが一番気持ちよかった。


平坦地からシールを装着して扇子森への登り。シールはビショ濡れだが強力に貼り付く(さすがアセンション)


14:38 登り終わって山頂を振り返る。これから御浜小屋を経て吹浦口へ向かう。

途中から吹浦ルートを外れて大斜面を道路に向かう。急斜面はない。


幅狭くなるがまだまだ広い。傾斜と雪の汚れで直滑降が多くなる。


15:36 ブルーラインの路面が見えれば終了。


降りるのに難儀する。駐車場までは1kmのゆるい道路歩き。
16:02 鉾立駐車場着。
帰り準備中に軽トラ軍団に急かされる。山形県側はきっちり17:00に閉門するという。

後記)
 御浜からはもっと象潟口寄りに下降すれば鉾立の駐車場に滑り込めるかもしれない。見た目では尾根、ピークにさえぎられ て先方の地形、雪着き判断が難しい。というか、山スキーなら雪のつながりから吹浦口を選択する方がよさそうである。 
余録)
鳥海ブルーライン山形側出口から国道7号を走ってすぐ、あぽん西浜は帰り入浴に良い。400円と安くジャグジーや外風呂も あって駐車場奥に車を置いて帰り支度がゆっくりできる。吹浦口の下、大平山荘でも入浴できるとの事だが閉門時間までの余 裕がないと無理。 
DATA)
山域 出羽山地
所在地 山形、秋田県
日時 2016年5月2日
メンバー 単独
主要装備 30Lザック、TLT6CL改、ELANアラスカプロ156cm、TLT、クトー、シール、手袋、フリース上下、アウター上 下、薄羽毛上着(非常用)、ツエルト、ピッケル、アイゼン、スコップ、0.5Lペットボトル(水筒代用)
天候 雨のち曇り
コース
鉾立駐車場〜象潟口登山道〜展望台〜御浜小屋〜扇子森〜七五三掛〜千蛇谷〜新山〜外輪七高山分岐 〜行者岳〜伏拝岳〜文珠岳〜扇子森〜御浜小屋〜登山道左側大斜面〜鳥海ブルーライン〜鉾立駐車場

所要時間)
登り(鉾立駐車場〜新山頂上)=6:11
下り(新山頂上〜外輪山各峰〜鉾立駐車場)=4:22

標高差/累積標高差)
1166m/±2255m


コース概要)
山スキー、登山コース

GPSによるトラッキング

コース断面