Opencockpits製CDUの製作記 詳細版

FS用ハードウエア第4弾?です。といっても、キットを購入したものですが。OpencokpitsのFMCキットを買って作ってみました。

Opencockpitsで注文したのは、

1 x Kit assemble FMC 62.00EUR
1 x USBKeys card 24.00EUR
1 x FMC 737 116.00EUR
の3つです。送料込みで227ユーロでした。注文してから1週間で箱が届きました。梱包がすごく厳重で、梱包材山盛りでした。このほかに、タクトスイッチとLEDのセットも売られています。タクトスイッチはオムロン製を使っているみたいです。これは日本でも手に入るので日本で購入してます(写真の青い袋)。購入したのはオムロン製ではなくアルプス製です。まったく同じ仕様だったので安いほうを買いました。

その他必要なもの
1.PSOne用の液晶モニター 1台
2.ネジ、ナット、ワッシャ
M2x10 4
M2.8x15 4
M3x15 2
M3x20 6
M3x25 6
3.スペーサー
8mm 4
20mm 4
40mm 2
50mm 2
6.5mm 4
4.40ピンコネクタ 1個
5.タクトスイッチ(オムロン製B3F-1055またはアルプス製SKHHDGA010) 69個
6.40線ケーブル
7.LED(5mm赤x2、5mm黄色x2、3mm緑x1)
7.アクリルケース
8.その他
まず、キートップを組み立てます。キートップは透明のアクリル板にキーを貼り付けます。私は、透明の両面テープを使いました。アクリル板は3種類あるので間違わないように注意して、中心にキーを貼り付けます。

次にタクトスイッチと40ピンコネクタ、LEDをプリント基板にはんだ付けしていきます。40ピンコネクタは切りかきが上になるようにします。基板の向きとコネクタの向きに注意してください。

モニター部分ですが、なんと、PSOneの液晶モニターを組み込むようになっています。
まず、液晶パネルをネジ止めします。アクリル板の向きに注意してください。切りかきがあるほうにバックライト用の電線がくるようにします。ネジ穴は上のほうを使います。

液晶制御基板は8mmのスペーサーを介してアクリル板にネジ止めします。

基板と液晶パネルをつなぐフラットケーブルは短いので断線しないように気をつけてください。私は延長するためにAitendoから延長用の基板とケーブルを購入しました。

では、組み立てていきます。まず、キートップとスイッチ基板を組み上げます。

液晶画面を組み込みます。上の4つのネジ穴にM3x25mmのネジを入れてナットでとめます。液晶パネルの厚みが6.5mmあるので、6.5mmのスペーサーがあればベストですが、私は長めのねじを使ってナットで6.5mmの高さを作りました。

次に、USBkeyカードをつけるためのアクリル板をつけます。M3x15mmのネジと20mmのスペーサを下の4つのネジ穴につけます。
このとき、先に40ピンのケーブルを挿しておきます。USBkeyカードをM2.8のネジとナットで取り付けます。

USBkeyカードに40ピンのケーブルを挿し込みます。

自作のアクリルケースに組み込んで完成です。


Prosim737のCDUとつないで見ました。SIOCに対応しているので少し設定を触るだけでリンクできました。





LED点灯のための加工

FAILとMSGとEXECの3つのLEDが点灯するようにしました。
USBKeyCardはスイッチ入力にしか対応していないのでLEDを点灯するためには別途インターフェースが必要です。
わざわざOpenCockpitsから取り寄せるのも大変なので自前で作りました。PIC18F2550を使って、USBの仮想シリアル
ポートで通信します。プロトコルはProsimで使えるようにEngravityのCDUのプロトコルを解析できるようにしました。
コネクタ類も切り離しやすいようにしています。右下がLED点灯用のPICです。



LEDを点灯するためにはもうひとつ加工が必要です。EXECのところにはLED用の窓がないからです。



穴あけ加工をして導光用にアクリルの丸棒を差し込みます。

   

きっちり、赤、黄、青の3色が光りました。

 
 



PCとの接続 コンポジットとAVマルチ端子

PCとの接続はコンポジット端子かAVマルチ端子で行います。コンポジット端子では色の再現性がよくありませんが、AVマルチ端子だと色再現性がかなりよくなります。コンポジット入力は、写真左側の端子の右から1本目と4本目です。青いライン(1本目)がプラス側、白いライン(4本目)がマイナスになります。AVマルチは右側端子です。右側端子の右から2本分は電源入力です。残り10本がAVマルチになります。

PCの信号はダウンコンバータで変換する必要があります。私はIOデータ製のTVC-XGA2を使いました。この機種は、マニュアルに「使えません」と書かれているD-SUB9ピンの端子がついています。実は、この端子からRGBの信号が出ています。
詳しくは、ここのBlogに紹介されています。このD-sub9ピンの信号をAVマルチ端子に入力すると、色再現性のよい画像を映し出すことができます。上の写真にあるD-SUB9ピンがこの信号を入力するためのものです。次のピン配置をSlot1の該当ピンに入力すればOKです。

1----------CSYNC
2----------(9)
3----------R
4----------G
5----------B
6----------GND
7----------?(一応開放)
8----------GND
9----------(2)
シールド---GND