タマにゃ物語
タマは平成12年に、実家にもらわれて来ました。
捨て猫でした。生んだばかりの仔猫たちと一緒に、捨てられていたのだそうです。
最終的に獣医さんに拾われた親子猫は、それぞれ貰い手を見つけたもらったのです。
当然、仔猫たちは、すぐに里親が見つかりました。が、若い母親猫だったこのコは、最後まで残りました。
その獣医さんには、前の猫の時に、散々お世話になっており、我が家の「猫馬鹿」ぶりも、ばればれでした。そこで、実家に「お願い」が来たのです。
「お宅なら、かわいがってくれるのはわかっている。前のコが死んでからもうだいぶたつし、なんとか飼ってもらえないだろうか。避妊手術も予防接種も全部、すませるから」、と。
そして、実家にもらわれてきたのです。その当時、すでに家を出て一人暮らしをしていたわたしのところに、父から来たメールの件名。「白猫のタマが来たよ」
はいー?なんですかー?
さっそく、見に実家に帰りましたら・・・・・、タンスの裏にもぐって、出て来ませんでした。
日中は、ずっと隠れていて、夜に、探検&一人遊び(これでどーもが犠牲になった(T_T))するのだそうで、食事も水も、人がいないのを確認してから出てくるらしいとか。
この生活がしばらく続き、やがて、慣れ、出てくるようになったところを見たら、
すんごい美猫!叫んじゃうくらい美人!
鼻にちょんと小さなブチがある以外、全身真っ白!尻尾も長くて、すらりと白い!稀に見る美人さんでした!
でも、幸せな飼われ方をしていなかったことも、すぐにわかってしまいました。
人の足を恐れ、少し上げただけで、「蹴られる!」って思い、逃げる。手も同様。
ダンボールを見ると、恐怖に瞳が見開かれる。
人と遊ぶことを知らないらしく、手加減なしで爪や牙をたてる。
抱かれて甘えることを知らない。擦り寄って甘えることも知らない。
人の食べているものをほしがらない。などなど。
想像するに、その美猫ぶりから、仔猫の時は絶叫レベルのかわいさだったでしょう。それで、人に飼われたものの、最初の発情で、妊娠出産。そして、捨てられた、と・・・・・。外見のかわいらしさだけで、飼ってしまっても、犬猫はすぐに成長します。避妊しなければ、子どもも生みます。それを了解していない飼い主だったのでしょうねぇ。
で、今は、と言いますと、幸せにゃんにゃんです。
最近のお気に入りは、父の布団のようです。(上記の証拠写真もそこで撮った)
前のコは男の子だったので、今ひとつ父に懐きませんでしたが、タマはさすがに女の子。父親の心を、グッと鷲づかみ状態で、彼は、もうメロメロですわ。
そして・・・・・、太りました。見る影もなく・・・・・。
「ウチの猫は、ふっくらがウリなの!」と母は自慢しますが、ちょっとねぇ。
だって、尻尾まで太くなっているのよ。それって、どーよ?
まあ、冬だし、時々運動させているみたいだし。(ようやく人と遊べるようになった)
このコ。女の子のせいか、よく鳴きます。甘え方が下手な分、言葉で訴えようとしているようです。が、仔猫の時から一緒にいませんし、普段も見ていませんので、たまに面倒をみるくらいの私には、その言葉がわからない。それでも、鳴きます。にゃーにゃーにゃーにゃー、目が合っただけで、鳴きまくります。ニャウリンガルも、ついていけないでしょう。あの鳴き方では。
そして、野良母猫生活の余韻か、ずぼらな性格なのか、どこでも座り込み、どこの水でも飲み、それでも元気です。(この前は、寄生虫を拾ってきたらしい。虫下しを飲ませていた(*_*))
実家は、田舎なので、まだまだ土がたくさんあります。だから、せっかくの白猫が、グレーか茶色か、ベージュになっていたりして。しかも、まだら(^^;
さらに、春には、庭でジャンプジャンプしながら、昆虫を捕って食べています。飛ぶものが好きらしいです。ふと、外を見ると、白い塊が、ぴょんぴょん跳ねているのは、かなり可笑しいですわ。
はい。長い物語でした。最後までお付き合いありがとうございました。
お礼に、タマにゃの写真をお目にかけますね。
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