にょたゆりに挟まるモブ先生の話3


 数ヶ月の駐屯地生活が終わり、久しぶりに帝都へと戻った帝国軍の先鋒たちは、数日間の休暇を与えられて羽を伸ばしていた。
 未だ女性の体から戻らないリンハルトとカスパルは、帝都の商店街に赴いて衣服を調達することにしたようだ。
 それまでは女性の兵士たちに配給される衣服を着ていた二人だが、当面の間は女性の体で生活することになったため、きちんとした衣服が欲しくなったらしい。
 いっぽう帝都に家を持たない男はというと、官舎の一室を与えられてそこで生活をしていた。
 帝都の出身ではない男には家庭の用事もなく、これといった趣味も持たないため暇を持て余すしかない。
 戦争がないとやることがないという事実に苦笑しながら、自室で本などを読んで時間を過ごしていたある日のことだった。

「先生」
 聞き慣れた声が扉の向こうから聞こえ、男は声の主を室内へと招き入れる。
 声の主は確かに男の知ったリンハルトだったが――今日は随分と印象が違っていた。
「いいでしょう、この服?」
 リンハルトは男の前でくるりと回ってみせる。
 動作に合わせて長い裾がふわりとたなびくその衣服は、明らかに女性用のものだった。華美な装飾こそないが見るからに上質な素材で仕立てられており、帝国の貴族のために誂えられた衣服であることが窺える。
「どうです? 似合いますか?」
 男がよい反応をすることを疑っていないような、そんなリンハルトの期待に満ちた視線に男は苦笑しつつも頷く。
「ふふ、ありがとうございます。ほら、カスパルも先生に見てもらいなよ」
「い、いや、オレはいいって」
「恥ずかしがらなくても大丈夫だよ。ほら」
 リンハルトがカスパルの手を取って男の前へとひっぱり出す。
 カスパルもリンハルトと同じように、女性用の衣服に身を包んでいた。慣れない服が恥ずかしいのか、長い裾を手で押さえながら男を上目遣いで見つめている。
「リンハルトが選んでくれたんだけどよ、リンハルトはともかくオレにこういうのは合わないよなあ……」
 男が「よく似合っている」と感想を述べると、カスパルは嬉しさ半分気恥ずかしさ半分といった複雑な表情を返した。
「よかったねカスパル。先生に褒めてもらえてさ」
 部屋の扉を後ろ手で閉めながらリンハルトがカスパルへと語りかける。
「う、うるせえな! つうか、なんでオレがこんな……」
 カスパルは恥じらいを隠すようにリンハルトに悪態をつく。しかしその顔は明らかに赤らんでおり、いつもの威勢のいい態度はなりを潜めていた。
「もともと女性物の衣服に興味があったわけじゃないんですけど……こういうの、悪くないでしょう? ね、先生」
 リンハルトは男を寝台に座らせ、自分はその正面に膝立ちになって跨った。そして、焦らすようにゆっくりと長い裾をたくし上げていく。
 男性のときより更に細くなった白い脚が徐々に顕になっていき、男は知らず喉を鳴らしていた。
「この服、ちょっと胸元が空いてるから……ほら」
 リンハルトは前屈みになって男の首に手を回し、その顔を自らの谷間に埋めさせる。温かい肌に顔を埋めたまま男が目線だけを上に向けると、リンハルトは頬をわずかに上気させながら悪戯っぽく笑った。
「下着は紐のやつにしてみたんですよ。これなら片手でも脱げますし……」
 リンハルトは衣服の裾をたくし上げて微笑み、下着の紐を摘んで見せつけるように解いてゆく。生地の薄い下着からは恥毛や秘所がうっすらと透けており、淫靡な光景に男は自身が熱を持ち始めるのを感じていた。
 やがてはらりと下着が落ち、リンハルトの恥部が男の目の前に晒される。慎ましく閉じた秘裂や小さな陰核が余すところなく曝け出され、男は思わずそこに視線を向けた。
「どうです? 先生も興奮してきました?」
 リンハルトは片手で裾をたくしあげたまま、もう片手で自分の襞を開いてみせる。淡い色の粘膜が外気に晒され、ひくひくと脈打つ様子に男はたまらず息を飲んだ。
「ねぇ先生……触ってほしいな」
 リンハルトは男の耳に口を寄せて甘えるような声で囁く。
 男は誘われるままリンハルトの股間に手を伸ばし、割れ目をなぞるように指先でそこに触れた。
「あっ……先生の指、気持ちいい……♡」
 リンハルトは素直に快感を伝えながら腰を揺らし、もっとと言わんばかりに秘裂を男の指に擦りつける。くちゅ、と音を立てながら膣口から愛液が溢れ、男の指を淫らに濡らしていった。
 男はリンハルトの求めに応えるように、ぬかるんだ膣口へゆっくりと中指を差し込んだ。リンハルトの膣内は熱く蕩けていて、きゅうっと指先を締め付けながら奥へ奥へと飲み込もうとしてくる。
「んっ……あぁ……いい……」
 男の長い指が根元まで入り込み、リンハルトはぶるりと身体を震わせた。男は指先に当たる粘膜の感触に興奮を覚えつつ、膣内でぐるりと指を回転させて更なる刺激をリンハルトに与える。
「ああぁっ、すごい……気持ちいい……♡」
 リンハルトは男の頭を抱え込むようにして身体を密着させ、夢中で腰を揺らし始めた。
 リンハルトの胸に顔を埋める形になった男は、肌に触れる柔らかい感触に気を取られながらも愛撫を続ける。指を動かす度にくちゅくちゅといやらしい水音が響き、リンハルトの細い腰がびくびくと跳ねた。
「あぁっ、あぁんっ! そこっ、いいです……♡」
 リンハルトの望みに応えるように、男は指先でざらついた箇所を何度も擦り上げる。
 激しい指の動きに秘裂からは愛液が飛び散り、男の指をぐっしょりと濡らしてゆく。リンハルトの膣壁は快感を訴えるようにきゅんきゅんと締まり、男の指を強く吸い上げて離そうとしなかった。
「あぁっ、イクっ、イッちゃいます……♡」
 リンハルトの要求に応えるように、男は陰核を親指で押し潰して二箇所を同時に刺激する。リンハルトは男の頭をかき抱きながら腰を突き出し、自らの秘部を男の手に擦り付けた。
「あぁっ、あぁあっ! あぁぁっ!」
 やがてリンハルトの膣内が激しく痙攣し、ぷしゃっと音を立てて潮が噴き出す。
 指先に感じる温かさに目を細めながら、男はリンハルトの膣からゆっくりと指を引き抜いた。
 弛緩したリンハルトの体がぐったりと倒れ込み、男はその体重を受け止める羽目になる。とはいえ、華奢な体にさしたる重量はなく容易に支えることができた。
「はぁ……気持ちよかったぁ……」
 ようやく落ち着いたリンハルトは男の胸から身を起こすと、荒い呼吸を落ち着けながらカスパルへと向き直る。
「カスパルも見てないでこっちにおいでよ」
「で、でもよぉ……」
 カスパルは顔を真っ赤に染めながらリンハルトの傍まで歩み寄り、寝台の横で所在なさげに立ち尽くした。
 何事にも前向きなカスパルではあるが色事には未だ慣れないらしく、何度も体を交わした今でもこうして初々しい反応を見せる。
「大丈夫だよ、カスパルだって先生としたいでしょ?」
 リンハルトは安心させるように微笑みながら、カスパルの手を引いて寝台の上へと導いた。そして、カスパルが着ている襯衣に手をかけ、肩から落とすようにして上半身を露にさせる。
 以前は乳房をさらしで固定していたカスパルだったが、今日は女性物の胸当てを付けていた。水色の布地で作られた可憐な下着が、カスパルの大きな胸を辛うじて隠している。
「カスパルの下着も僕が選んだんですよ。カスパルには水色が似合うかなって……本人に選ばせると地味な色の服ばかり着ちゃうから」
 リンハルトの指先によって胸当てがずらされ、ふるんという音と共にカスパルの乳房がまろび出た。淡い色の乳輪と可愛らしく膨れた突起が露になり、男はごくりと喉を鳴らす。
「あ……ちょっと硬くなってるね。僕と先生がしてるのを見て興奮したのかな?」
 リンハルトは悪戯っぽい笑みを浮かべながら、指先でくにくにとカスパルの突起を弄る。既に膨らんでいる突起はリンハルトの指先によって更に硬くなり、先端がぴんっと立ち上がり始めた。
「いや、これは、その……お前のせいだろ!」
 カスパルはリンハルトの手を払い除け、お返しとばかりにリンハルトの胸を揉みしだく。カスパルの大きな掌で乳房を鷲掴みにされ、リンハルトはびくんと身体を震わせた。
「あっ♡ もう、いきなりすぎるよ」
 リンハルトは突然の刺激に驚いた声を出したものの、すぐにその表情は触れ合いによる快楽に蕩けていく。
「じゃあ、僕もお返ししようかな」
 リンハルトはカスパルに胸を揉まれながら、片方の手でカスパルの腰布を捲り上げた。水色の下着に包まれた肉感的な双丘が布の下から飛び出し、その質量を主張するようにふるっと揺れる。
「せっかく可愛いのを選んだから脱がすのもったいないな」
「あっ……わっ、こ、こら」
 リンハルトは下着越しにカスパルの秘裂に触れ、指先を使って優しくなぞった。既に湿っているそこはくちゅりと小さな水音を鳴らし、もどかしい刺激にカスパルの腰がぴくっと跳ねる。
「ふふっ、ちょと濡れてるね」
 リンハルトは秘裂の上にある突起に指先で触れ、すりすりと円を描くように動かした。すると布越しにもわかるほどに陰核が膨らみ、くっきりと形が浮かび上がってくる。
「あっ♡ ああぁっ、そこっ♡」
 敏感な突起を布越しに擦られる快楽にカスパルは腰を震わせた。リンハルトの動きに合わせるように秘裂からは愛液が溢れ出し、真新しい下着に染みが広がってゆく。
「リ、リンハルトっ……下着、汚れちまうからっ……」
「嫌かな? じゃあ、こうしようか」
 リンハルトはカスパルの下着を横にずらし、濡れそぼった秘裂を露出させた。愛液にまみれた割れ目がくぱくぱと収縮を繰り返し、その奥の子宮口を切なげに疼かせている。
「ほら、先生も触ってあげてください」
 リンハルトはカスパルの陰核を優しく弄びつつ、男を誘導するように襞をくぱっと広げてみせた。充血した粘膜が空気に触れ、ひくんっと震えながら愛液を滴らせる。
 男は誘われるままカスパルの秘裂に指先を押し込み、二本の指で陰核を裏側から刺激した。中と外から陰核を愛撫されたカスパルは悲鳴にも似た嬌声を上げ、膣壁をきゅうっと締め付ける。
「あぁっ! だっ、一緒はっ、だめだってぇ♡」
「ふふ、もっと気持ち良くなっていいからね」
 リンハルトはカスパルの胸に顔を寄せて下着を更にずらすと、乳房を口に含んで優しく吸い上げた。小さな突起を舌で転がされ、甘噛みされる度にカスパルの口からは甘い吐息が漏れる。
「んっ、あぁ……ぅあっ……♡」
 カスパルはリンハルトの頭をかき抱き、与えられる快楽に身を委ねた。カスパルの秘裂からは愛液が滴り、それを潤滑油にして男の指が更に激しく動き回る。
「はぁ……可愛いよ、カスパル……♡」
 リンハルトは乳房から口を離してカスパルに口付けた。
 お互いの舌を絡め合う濃厚な口づけの合間にも、リンハルトの指はカスパルの陰核を弄り続ける。包皮を剥いた敏感な突起を根元から摘み上げ、皮の中に押し込めるようにして擦り上げた。
「んぅっ♡ んっ、んんーっ♡」
 カスパルはその刺激に何度も腰を跳ね上げ、びくびくと体を震わせる。口付けの合間に漏れ聞こえる吐息は熱く湿り気を帯びており、カスパルの絶頂が近いことを示していた。
 リンハルトの指の動きに合わせてカスパルの秘裂からは愛液が溢れ出し、ぐっしょりと濡れたそこが灯光を反射しててらてらと光っている。その光景に興奮した男は膣に差し込んだ指を鉤状に折り曲げ、ざらついた部分をぐっと押し上げた。
「んんっ!  んーっ! んぅううっ♡」 
 その瞬間、カスパルは背中を反らせ、声にならない絶叫と共に絶頂を迎えた。ぷしゃあっと股間から潮を吹き上げ、がくがくと膝を震わせている。
 やがて力尽きたように寝台に倒れ込んだカスパルは、ひくひくと全身を痙攣させながら荒い呼吸を繰り返した。秘裂からはなおも透明な体液が流れ出し、会陰部を伝って後孔までをも濡らしている。
「ふふっ。可愛いね、カスパル」
 リンハルトは微笑みを浮かべながらカスパルの頭を優しく撫で、寝台の側に立っていた男に視線を移した。体にかろうじてひっかかっていた女性ものの衣服を脱ぎ捨て、するすると紐を解いて胸当ても外してしまう。
「さっきの続き……してくれますよね?」
 リンハルトは仰向けになって寝台に寝そべり、男に向かって大胆に股を開いた。両手を使って秘裂をくぱりと左右に広げ、襞の内側やひくつく粘膜を惜し気もなく晒け出す。
 男は誘惑に抗わずリンハルトの上に覆い被さり、勃起した性器の先端で入口を探るように秘裂を撫で回した。亀頭が秘裂の上を前後する度にくちゅくちゅと淫らな水音が上がり、リンハルトの腰が物欲しそうに揺らめく。
「あっ……早く……♡」
 焦れたリンハルトに急かされた男は先端を膣口にあてがい、ゆっくりと中へ押し進めていった。ぬぷっと音を立てて亀頭が沈み込み、ずるずると竿が飲み込まれてゆく。
「あぁ……すごい……♡」
 待ちわびた挿入の感覚にリンハルトは悦びの声を上げ、男を逃がすまいとするかのように膣内をきゅうっと締めつけた。温かく柔らかい粘膜がぴったりと竿に吸い付き、びくびくと痙攣しながら更に奥へと誘うようにうねる。
「はぁ……すご……熱いです……♡」
 男の陰茎を根元まで受け入れたリンハルトは、恍惚とした表情を浮かべながら下腹部を撫でた。薄い腹越しに感じる性器の熱と硬さ、そして、それが脈動する感触にリンハルトはぞくりと背筋を震わせる。
「ね……早く動いてください……♡」
 リンハルトは男を見上げて催促するように腰を揺らした。それに応えるべく男はゆっくりと抽送を始め、膣壁を押し広げながら亀頭を引き抜いてゆく。
「あっ♡ あぁっ♡ いいっ、きもちいいっ……♡」
 雁首で膣襞をぞりぞりと擦られる快感にリンハルトは歓喜の声を上げた。陰茎が引き抜かれる度に膣壁が捲れ上がり、その衝撃にリンハルトは思わず腰を浮かせる。
「あぁっ♡ すごっ……これっ、すごいぃっ♡」
 男はリンハルトの腰を掴んで更に激しく抽送を繰り返した。ぱんっぱんっと肌がぶつかり合う音が響き渡り、その衝撃で寝台が大きく軋む。結合部からは泡立った愛液が溢れ出し、律動の度に濁った飛沫が飛び散った。
「あぁっ♡ いくっ、またイきますっ♡」
 リンハルトは腰をくねらせ、絶頂の予感に打ち震える。
 男はリンハルトの膣内の最奥へと陰茎を突き入れ、子宮口を押し潰すようにぐりぐりと亀頭を押しつけた。それと同時に陰核を指で摘み上げると、リンハルトは悲鳴じみた声を上げて背中を反らせる。
「あっ、あぁああぁぁっ♡」
 リンハルトは全身をがくがくと震わせ、秘裂からぷしゃっと潮を噴き出した。それと同時に膣内がぎゅっと締まり、肉襞が精液をねだるかのように蠕動する。
 男はその動きに誘われるまま精を放ち、熱く滾った精液を子宮内に注ぎ込んだ。どくんと大きく脈動した陰茎から熱い精液が迸り、リンハルトの胎内を満たしてゆく。
「はぁっ……♡  たくさん出ましたね♡」
 リンハルトは満足げに微笑みながら、大きく息を吐いて呼吸を整えた。
 荒い呼吸に合わせて上下する胸の膨らみと、紅潮した肌と潤んだ瞳が凄艶な色香を漂わせている。その瞳はまだ物足りないとでも言うかのように、横で寝ていたカスパルと男を交互に見つめた。
「ね……僕、考えてきたんです。どうやったら先生とカスパルと三人で気持ちよくなれるかなって」
 リンハルトは体を起こして枕に手を伸ばすと、その下から張り型を取り出す。
 一般的な張り型より長いそれは、亀頭にあたる部分が両端についていた。張り型の表面にはびっしりと細かな突起が生えており、挿入すると膣内を摩擦して刺激する仕組みになっているようだ。
「これを僕とカスパルのここに挿れたあと、お尻に先生のを挿れるんです。きっとすごく気持ちいいと思いませんか?」
 その言葉の意味を男が正確に理解するより先に、リンハルトは張り型を自らの秘裂にあてがいずぷずぷと挿入していった。
 張り形の質量によって膣内の精液が溢れ出し、生温い体液が尻を伝う感覚にリンハルトはほうっと甘い吐息を零す。
「んっ……♡ 先生としたあとだから簡単に入っちゃいますね」
 張り型を根元まで埋め込んだリンハルトは、具合を確かめるようにゆるゆるとそれを動かし始めた。
 張り型は陰核の裏側を擦り上げるような形状になっており、張り出した部分が膣壁をぐりぐりと擦って刺激を与える。
「はぁ……気持ちいい……♡ カスパルも欲しいよね?」
「あっ……」
 リンハルトはカスパルを抱き寄せて脱ぎかけになっていた衣服を取り払った。そして、張り型の反対側をカスパルの膣口に擦り付けて腰を揺らす。
 一度達したカスパルの秘裂はひくひくと痙攣しており、張り型の突起が膣口に触れるととろりとした蜜を零した。
「ね、早く欲しいでしょ……♡」
 リンハルトはカスパルの耳元で囁きながら、焦らすように膣口を擦り上げる。張り型はリンハルトの愛液をたっぷりと纏っており、いやらしい水音を立てながらカスパルの膣壁を抉った。
「んっ……うん……」
 カスパルは頰を染めたまま小さく首を縦に振り、自ら腰を動かして張り型を挿入していく。
 亀頭の膨らみが膣口をこじ開ける瞬間は僅かに苦痛を感じたようだが、根元まで挿入してしまうとその表情はすぐに快楽へと蕩けていった。
「んっ……♡ あ……これっ、すごっ……」
「あっ……♡ いいよ、カスパル……」
 二人が自らの手で秘裂を押し開き、張り型を挿入しているという痴態に男は思わず生唾を飲み込む。硬く勃起した性器の先端からは先走りが滲み、それを目にしたリンハルトはくすりと笑みを浮かべた。
「ふふっ、先生も興奮してくれてるんですね」
 妖しく微笑んだリンハルトはカスパルを抱えて自身に跨らせる。カスパルの丸い尻が男の前に突き出され、その下では二人の秘裂が張り形を飲み込んでいる様子が見て取れた。
「次はカスパルの番だよね? ほら、カスパル……先生におねだりしてごらん」
「そ、そっか。さっきはリンハルトだったもんな。先生とやるのは順番にって約束だもんな」
 リンハルトの言葉に促されるように、カスパルは自らの手で尻肉を割り開いてみせる。肉付きのいい尻の間からは桃色の菊座が覗き、男の眼前でひくひくと震えていた。
「その……ここに、先生のを挿れてくれよ」
 カスパルは恥ずかしそうに頰を赤らめながらも、期待に満ちた表情で男を見つめる。
 その期待に応えるように男はカスパルの尻に手を伸ばし、両手でしっかりと掴んで揉みしだいた。張りのある二つの丘は手に吸い付くような質感があり、むにむにと形を変える度にカスパルの口から甘い吐息が漏れる。
「ちがっ……わかってんだろ? 早く……はやくっ」
 焦れた様子のカスパルは男を誘うように腰を揺らした。秘裂から溢れた愛液が張り型を伝い落ち、その先にあるリンハルトの膣口を濡らしてゆく。
 いじらしいカスパルの姿に男も我慢の限界だった。
 男は後ろからカスパルの腰を掴むと、硬く勃起した陰茎に菊座にあてがい亀頭を埋め込んでいく。狭い直腸を押し広げながら侵入してくる性器の感触に、カスパルは太腿をがくがくと震わせた。
「あぁっ♡ きたっ、先生のっ……♡」
 カスパルは待ちわびた刺激に悦びの声を上げ、もっと奥へと誘うように自ら尻を押し付けてくる。膣に張り型が入っているせいかカスパルの腸内は普段よりもきつく、熱い肉襞で男をきゅうっと締めつけた。
「はぁっ……な、早く動いてくれよ……」
 カスパルの催促を受けた男はゆっくりと抽送を開始する。腸壁を擦り上げる度にカスパルの口からくぐもった吐息が漏れ、それに合わせて秘裂から愛液が溢れ出す。
「あぁっ♡ 中、ごりごりしてっ……♡」
 男の亀頭と張り型が内壁越しに擦れる感覚にカスパルは背を仰け反らせた。びりびりとした快感が背筋を走り、無意識のうちに秘裂に挿入された張り型をきつく食い締める。
「ふふっ……気持ちよさそうだね、カスパル。僕も気持ちいいよ……先生が動くとね、張り形を通して僕にも振動が伝わってくるんだ」
 リンハルトはカスパルの痴態に微笑みながら自らも腰を動かし始めた。下から突き上げるように抽送を繰り返し、張り型がカスパルと自身の膣内を擦り上げる感覚を楽しむ。
「ああぁっ♡ リンハルトっ、奥すごっ……♡」
「んっ……ここがいいんだね?」
 ずちゅっ、ずちゅっという水音に混じってカスパルとリンハルトの嬌声が響く。二人の秘裂から溢れる愛液によって張り型の動きが滑らかになり、抽送の勢いが更に激しさを増していった。
 男のものを受け止めているカスパルの菊座からは、腸液や先走りが混ざって白く濁った粘液が漏れ出している。
 男が強く腰を打ち付ける度にカスパルの乳房がぷるんと波打ち、リンハルトの乳房とぶつかってむにゅりと歪んだ。
「先生っ、もっとぉ……♡」
 男は自分の下で揺れるたわわな果実に誘われるように、手を伸ばしてカスパルの胸を鷲掴みにする。ぐにゅりと指の間に挟まれた乳房は柔らかく、男は掌全体で包み込むようにしてその感触を楽しんだ。
「ひゃあっ♡ ちくび、だめぇ……♡」
 男は親指と人差し指で優しく挟み込むようにしてカスパルの乳首に刺激を与えた。敏感な部分への愛撫にカスパルはびくびくと身体を震わせ、無意識の内に体内を収縮させる。
「あぁっ、だめだっ……もう、イっちまう……♡」
 カスパルは全身をがくがくと痙攣させて絶頂へと昇りつめていく。男の性器を咥え込んだ腸壁は強く締まり、張り型に犯されている膣からは大量の愛液が分泌されていた。
「あぁっ……僕もっ……♡」
 リンハルトも絶頂が近いのか、腰をかくかくと前後させて自身とカスパルの膣内を小刻みに擦り上げる。張り型は二人の膣の最奥まで到達しており、先端が子宮口をぐりぐりと押し広げていた。
 リンハルトが一突きする度に二人の膣口から愛液が溢れ出し、男の性器を咥え込んだカスパルの腸壁がきゅうっと締まる。その締め付けに応えるようにして、男は腰を強く打ち付けた。
「リンハルト、おれっ……もうだめだっ……♡」
「んっ……僕も、一緒にっ……♡」 
 腸壁と子宮口を同時に責められる感覚にカスパルは全身をびくんっと跳ねさせ、秘裂から潮を吹き出しながら絶頂を迎えた。
 それとほぼ同時にリンハルトも達したらしく、背筋を反らせながらびくびくと体を震わせる。
 怒張を強く搾るように絡みつく内壁の感触に耐えきれず、男もまたカスパルの体内へ精液を注ぎ込んだ。
「あっ……すごい、出てるっ……♡」
 熱い奔流が腸壁を満たしていく感覚にカスパルは身を震わせ、もっと奥まで注ぎ込んでほしいと言わんばかりに腰を押し付ける。 
 やがて長い射精が終わると男はゆっくりと腰を引いた。亀頭がずるりと抜けきると同時に、ぽっかりと開いたままのカスパルの尻穴から白濁液が溢れ出す。
「んっ……♡」
 男が離れると、支えを失ったカスパルはそのままリンハルトの上へと倒れ込んだ。二人の膣には未だに張り型が入ったままで、赤く熟れた襞がひくひくと痙攣を繰り返している。
「ふふっ、気持ちよかった?」
 リンハルトが問うとカスパルは蕩けた瞳でこくりと小さくうなずいた。
 それを見たリンハルトは満足そうに微笑むと、自分の上に跨ったままのカスパルを抱き寄せて唇を奪う。
「んぅ……♡ はぁ……リンハルト……」
 舌を差し入れられ口内を蹂躙され、カスパルの秘裂からはまた愛液が滴り落ちた。二人を繋ぐ張り型はすっかりと愛液にまみれ、てらてらと光りながら存在感を放っている。
「次は、僕ですね」
 リンハルトは疲弊したカスパルを優しく寝台に寝かせると、愛液でぬめる張り型をカスパルの膣から引き抜いた。ごぽっという音と共に愛液が溢れ出し、その感触に二人は小さく声を漏らす。
「先生、まだいけますよね? ほら……早く僕を可愛がってください」
 リンハルトはカスパルの隣に寝転ぶと両手を広げて男を誘う。
 その言葉に応えるように男はリンハルトの上に覆い被さり、硬く勃起したそれを精液まみれの秘裂に押し当てた。



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