|
|
|
深い深い海の中を
さかなは毎日泳いで
いました。
毎日毎日
泳いでばかりいたので
ちょっぴり飽きて
しまいました。 |
|
|
|
|
すると不思議なことに
足が4本はえてきて
砂浜を歩けるように
なりました。 |
|
|
|
|
林の中を歩いていくと
あしのはえたさかなの
尾びれは長いシッポに
なりました。 |
|
|
|
|
お腹がすいた
あしのはえたさかなは
木の上においしそうな
実がなっているのを
見つけました。 |
|
|
|
|
あしのはえたさかなは
首をながーく伸ばして
おいしそうな木の実を
食べました。
|
|
|
|
|
お腹がいっぱいになった
あしのはえたさかなは
木を枕にして眠りました。 |
|
|
|
|
あしのはえたさかなは
海の中を泳ぐ夢を
みました。 |
|
|
|
|
目が覚めると
すっかり夜になって
いました。
あしのはえたさかなは
海へ帰ることにしました。 |
|
|
|
|
海に着いた
あしのはえたさかなは
ゆっくり海へ入って
いきました。 |
|
|
|
|
すると長かった首が
みるみる短くなり
ついになくなって
しまいました。 |
|
|
|
|
シッポも尾びれに
もどりました。
あれ?
でも前とちょっと
違うかな? |
|
|
|
|
4本の足も
なくなりました。
でも前とは
ずいぶん
違いますよね。
あしのはえたさかなは
大きなクジラに
なりました。 |
|
|
|
|
「それにしても
あの木の実は
おいしかったな。」と
クジラは思いました。 |
|
|
|
|
きっと今夜は
林の中を歩いた
夢を見るのでしょうね。 |
|
|
|
|