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やだもん |
たかしん |
23
(木) |
香港→シンセン→成都
いよいよ今日から旅行だ。香港からフェリーでシンセンまでいき、シンセンから飛行機にのって、成都へいきました。成都は寒いと思っていたけど香港より暖かく感じました。成都の町は結構都会でびっくり。
夕食は麻婆豆腐・坦々麺など四川料理、とてもおいしかったです。
ホテルに入った後、近くをぶらぶら歩きました。そこで、四川火鍋という鍋をたべました。出汁が2種類あって、辛い出汁と辛くない出汁に分かれてました。辛いだしは今までで一番辛いんじゃないか−−−−!!というくらいの辛さで,唇からなにからひりひり。でもおいしかったです。豚の脳みそを食べてしまいました。姿がそのままで出てくるので,私はたべれなかったけど、たかしんはおいしいと喜んでたべていました。げろげろ〜。
さぁ、明日は4時30分起きだわっ!と早々に寝たのでした。
四川鍋、左側に白子のような豚の脳みそが
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今回のチベット行きは、「冬だからあったかいところに行こうか?」という私に、「チベットに行ってみたい」というやだもんの一言によって検討が開始された。ガイドブックを見ながら立てたのが今回のスケジュール、「たぶん何とかなるさ」という軽い気持ちだったんだが・・・・・。
出発前のシンセン空港で
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24
(金) |
成都→ラサ
ラサの空港につくとかばんの中に入れていたクッキーの袋がいきなり”パーン”とはじけました。気圧が低いし、なんかちょっと息苦しい。標高3600m!
空港は山に囲まれたすばらしいところでした。もっと寒いと思っていたけど、そんなに寒く感じなかったです。ただただ、なんか息苦しく、心拍数が上がっていくのがわかりました。これからまさかあんなに苦しい目にあうとは・・・・(−−;
空港から車で1時間,ラサの町につきました。なんか徐々に頭が痛くなり,昼ご飯は元気に食べていたのに,夕方全部戻してしまい、起き上がることも出来ず、夕食もたべれませんでした。ひたすら寝るが、頭が割れるようにいたい・・・(><)苦しい苦しい夜でした。
空港からラサ市内に向かう途中の風景。道の向こうにヤルンツァンポ川が見える。夏ならカヌーツアーもできそうでいい感じ。
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ラサ着、青い空と褐色の大地にチベットを感じる。この日は軽い頭痛あり。
空港からラサ市内に向かう途中にある村
ラサでの宿、チベットグランドホテル。中級ホテルなのだが、閑散期ということで宿泊客はまばら。このレベルのホテルはこの時期にはロビーに暖房なし、部屋の暖房とホットシャワーはPM8-11ということで、寒さに震える。2泊目にはねずみも出現、帰りのラサの宿は追加料金を払って、チベットで一番高級な3つ星のラサホテルに変更。さすがにここは24h暖房。
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25
(土) |
ラサ市内観光(ポタラ宮)
気持ち悪さが残っていたため、朝はイチゴしかたべれませんでしたが、それさえも戻してしまい、胃袋はからっぽ。ふらふらになりながら、午前中はポタラ宮の観光。これが結構こたえました(−−;寒い寒い中3時間休憩なしの観光。カメラのフィルターは割れるし(気圧でか??)はやく休みたかったです。
しかしポタラ宮はすごいスケールです。歴代ダライ・ラマのミイラが埋葬されているみたいです。
その後、昼ご飯を食べに行きましたが、見てるだけで気分悪かったです。
我慢できず、ついに病院に駆け込みました。点滴と酸素吸入をしてもらい(3時間30分)ました。(1600元なり〜)しかしこの病院寒い。もちろん暖房なし。トイレもなし。トイレは隣の隣の建物の中まで、看護婦さん同伴でいきました。(はずかしー(><))
しかし嘘のように元気になり、夕食はもりもり!!!薬の力はすごいですね。Dr.が神様にみえました。
すると今度夜にたかしんがDOWN。頭が痛いみたい。大丈夫かしら。明日からさらに高度上げるのに・・・・・。ちょっと心配です。
ポタラ宮前広場にて
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ダライラマの居所ポタラ宮はとにかくでかくて広い。見学に約3時間、頭痛の身にはちょっとつらい。午後はやだもんダウンのため他の見学は中止して、ホテルで休養。頭痛はバッファリンを飲むと軽くなる。
ポタラ宮の屋上から眺めるラサの街、完全に漢民族化されていておもしろみには欠ける。最近ではラサの人口の半分が漢民族だそうだ。建物や道路を見ると、北京政府がつぎ込んでいる資金の膨大さを伺い知ることがでる。街角でラマ僧や五体投地をする巡礼者がここがチベットであると感じさせる。
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26
(日) |
ラサ→ヤムドゥク湖→ギャンツェ→シガツェ
朝食を食べた後、ポタラ宮全景を撮るために写真スポットへ。うぅさむーい・・・・。9時45分ラサをスタートで280Km南西にあるシガツェという街へむかいました。
車で走っていると、どんどん田舎道となり、舗装されてない道がつづく・・・・。車のクッションが悪いため揺れはひどいです。胃が飛び出そう(--;
峠越えは標高4000Mを越えるため、また頭痛に悩まされました。
道路の右側は崖です。ハンドルを切り損ねたら一巻の終わり。こわーい。
お昼になり、昼食をとることに。たかしんは調子が悪く食べること出来ない。私は昨日が嘘のように食欲満点!!おいしかったです。
それからギャンツェという街へつきました。標高が4000Mなので、息苦しい。お寺へ行ったが、日曜日ということでほとんどのところが閉まっていて、見学で歩き回らなくてラッキー!
ギャンツェの街は活気あふれていて、いろんなものがうっていました。靴・鍋・服・自転車etc・・・・。そして、その写真をとろうとカメラを向けると、おっちゃんにしかられてしまいました。こわーい。
シガツェの街につくと19時15分。
たかしんは車の揺れでしんどくなり、私は今度は下痢。
たかしんは夕食を食べれなかったけど、私は少し食べました。お風呂に入ったら頭痛くなってしまいまし
た。やばい・・・。本当はあまりお風呂に入ってはいけないということ(心拍数があがるから・・・)。うぅ苦しい。はやくねよう。
チベット第3の都市ギャンツェ、でも馬車は走っています
ギャンツェの街角
このおじさんに叱られる
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ラサを発つ。高度を上げるたびに頭痛と胃の気持ち悪さが増す。この日からラサに戻るまで、うどんとリンゴとお茶以外は胃が受け付けず。今回の旅で体重が2キロ減、人はこれを究極のチベットダイエットという。
カムバ・ラ峠(4750m)、空はどこまでも青い
ヤムドク湖、青い水と遠くに雪山のバランスがすばらしい
カロー・ラ峠(5045m)、氷河に手が届きそう。
白居寺、顔が死んでいる。
このランクルで移動
この日の宿は三ツ星のシガツェホテル、宿泊客はわれわれ一行のみ。
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27
(月) |
シガツェ→テンリー
高山病がこれほど苦しいとは思わなかった。く・苦しい。今日が一番ハードなのか・・・。シガツェを9時に出発。順調のはずが峠越えの5000Mで気分が悪くなる。がたがた道ゆえ車の揺れもひどい、内臓が出てきそうである。頭痛いのに、これはかなりのダメージだ。
お昼食欲はあったが、下痢だったのであまり食べなかった。たかしんは林檎とみかんしか口にできなかった。あぁ気分わるいです。はきそう。こんなに辛い旅行ははじめてだわ。
チョモランマの展望についたのは18時。もっと近くに見えると期待していたが、案外ととおかった。しかし見れたことで大満足。世界一の山なのだ。うつくしい。
夕食はこの近くでとるが、たかしんもわたしも食べることが出来ず、車の中で休憩。その辺りに住んでいるチベット人にじろじろと車の中を覗き込まれる。
”なにかくれっ!”といってるらしいが、とりあえず無視した。
たかしんついに頭にくるっ!!!!!
まっすぐ歩けないみたいだし、車の中でいきなり、片付けはじめるし、授業の準備をしなきゃ・・・・と訳のわからないことをまじめな顔していっている。こわーい。おーい!!だいじょうぶなのか????完全にいってしまったらしい(−−;酸素を吸わせると少しはましになったが、やばいなぁ〜。薬の飲みすぎなのか??
今日のホテルはすごーい(−−;
今までの中で一番すごいホテルだ・・・・(−−;
水もでない・電気もつかない・・・・・。くさい・・・。はきそう・・・ってほんとにはいてしまいました。くるしい〜。
まったく寝付けない。たかしんは寝てるけど、とても息苦しそう。いつもは言わない寝言もぶつぶつ言っている。ほんまにだいじょうぶか???
あぁはやく朝よこいっ!!つらいよーーーーー!
テンリーからチョモランマ(中央)を望む
ヒマラヤに寒さと高山病の苦しさにあえぐ女性が一人
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この日、さらに高度を上げる。
チベットのこども
ラクバ・ラ峠(5250m)、今回の旅行での最高到達地点、ここで少し意識障害が
苦しいときは酸素
この日の宿はチョモランマゲストハウス(ホテルではない)。私はよく覚えていない。
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28
(火) |
テングリ→シガツェ
たかしんは朝から具合が悪い。まったく起きてこない。意識があるのか??一人では立てない状況だ。
私も朝からまた気分が悪くなりゲロゲーロ。私までDOWNしてはだめだと気合を入れる。
朝食はお粥。たかしんは少し食べるが、私は気分悪く食べることができなかった。
10時にテングリ発。苦しさと戦いながら、車に乗り込んだ。途中沙漠と山の景色はすばらしかったが、写真をとる元気はなかった。5000Mの峠ではやはり息苦しい。たかしんにはずっと酸素を吸わせた。相変わらず、一人では歩けない状況。意識も朦朧としてるのだろう。
シガツェの街につくとすぐに病院にいき、たかしんは点滴と酸素吸入で顔色が良くなったみたい。あぁよかった。やっとでまともに戻ったみたい。
やはり昨日から今日にかけての記憶がまったくないらしい(−−;なはははは。
とりあえず、元気になってよかったです。
私は風邪が悪化か・・・・、なんだか熱っぽいぞ!
夜中頭痛くて何度も目が覚めた。
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すいません。この日の記憶がほとんどないんですが・・・。記憶が戻ったのはシガツェ病院のベッドで点滴と酸素吸入を受けているとき。
二人でお世話になったシガツェ病院
この日もシガツェホテル泊、またまた客はわれわれのみ。
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29
(水) |
シガツェ→ラサ
朝おきると頭がまた割れるようにいたい(−−;昨日の病院が寒かったからか、風邪が悪化。38度の熱が出た。すぐに病院にいき酸素吸入と注射をしてもらった。病院で熱を測ると、39度!!!まじぃ〜(−−;;;頭痛い。
シガツェ〜ラサまでの道のりは今までと比べるとまだましな道だった。薬が効いて車内ではずっとねてた。気分も回復。たかしんも大丈夫みたい。
ラサにつくと標高3600Mだが、今までよりも低いので快適だった。体が慣れたのだろう。
ラサは都会だ。3ヶ月前にデパートもできたみたい。びっくりである。一番びっくりしたのは、携帯電話が使えるということ。そしてインターネットカフェまであるということ。びっくりです。ここにつくとなんか急に落ち着いた。
貧富の差は激しいようで、ホームレスの人がたくさんいる。小さな子供までもが、楽器を持ってお金をもらいにくる。その姿には胸がいたい。
夕食は冬虫夏草入りスープをたべた。しかし、この冬虫花はその名の通り植物に虫がくっついたもの・・・。高級な食べ物みたいだが、私は虫と聞いただけで食べることができなかった。(−−;
ここのレストランめちゃくちゃ寒くて(もちろん暖房なし)おなかがいたくなってきました。ホテルに帰り熱を測ると38.5度うぅ・・・こりゃしんどいわけだわ・・・・。
早くさむいレストランからホテルにいきたかった。
今日はホテルはラサで一番いいホテル。暖房もちゃんとついているし、酸素も枕もとにしっかりついている。やはりこうでなきゃ・・・・。
たかしんは頭が少し痛いみたい。私は熱があることをのぞけば、元気!元気!
久々の快適感だ。(^^)
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ラサに戻る。八角街見学。
八角街でミイラの骨(とチベット人の売り子は言っていたが、多分ヤクの骨か?右手の売り子が持っている)を300元から100元に値切って買う。今回もぼられたと思う。
冬虫夏草入りチキンスープ、これはうまい。チキンの上に乗っているのが冬虫夏草。
この日はラサホテル。久しぶりに快眠。
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30
(木) |
ラサ→成都
熱は38.5度のまま。せきも出る。今日の朝食は久々のトースト(いつもはおかゆとか、いためものとか・・・だった。脂っこかった)。めちゃくちゃおいしく感じた。たかしんのまで食べてしまった私。食欲だけはあるみたい(^^;コーヒーもおいしい(^^)生き返った感じがした。
6時半にホテルを出発して空港へむかった。まだ外は真っ暗。星がめちゃくちゃきれいだった。なんか近く感じる。1時間半で空港につき8時。空港につくとAirは2時間遅れらしい。空港の中が暖かいということなので、ガイドとドライバーと早々にわかれて、空港の中(待合場)で待つことに・・・。しかーしっ!!暖房なんてきいてないっ!めちゃ寒いっ!!しかし2時間の辛抱だ-!とおもっていると、アナウンス・・・・・。
さらにAirがおくれるらしい・・・。まじ・・・まじ・・・。さむいさむい。めちゃさむい。すぐに飛行機にのれるとおもっていたから、あまり厚着してこなかった。熱もあるし、どうにかなりそうだった。
待てど待てどAirはこない・・・。ついに、待合場にはいってから5時間後・・・やっとでAir到着。長かった。体の芯から冷え切って、がちがちだ。死ぬかとおもったわ。
Airの中は暖かかったけど、背中がゾクゾク。熱を測るとたかしんは38度、私は38.5度・・・・(−−;ふぇ〜鼻水たらたら。たかしんは頭が痛かったみたいで、辛そうな顔してる。私は意外と元気だった。
成都には15時頃に到着。荷物がなかなか出てこなく空港の外に出たのは16時。予定していた観光も昼食もできなかった。(さいあく・・・・)
迎えにきていたドライバーの機嫌がわるく、やな感じがした。おくれたのは私達のせいじゃないのに・・・。
夕食はマーボウ豆腐の元祖、陳麻婆豆腐屋へいきました。が、ここのマーボー豆腐、山椒が利きすぎで、したがぴりぴり。あまりおいしく感じませんでした。香港の方がおいしいぞー!!その後、坦々麺を食べておなかいっぱい。
明日は5時30分おきなので、早く寝よう。
やはり酸素があると楽だな〜!!!(^^)
元気が戻ってきました。
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いよいよラサとさらば。飛行機に乗るだけだと思って薄着したら、暖房なしのラサ空港(多分0℃くらい)で5時間。おそろしチベット。
帰りのラサ空港、やっぱり顔は死んでいる。
飛行機の窓から見るチベット高原
マーボー豆腐の元祖「陳マーボー豆腐店」、味は香港の四川料理の店の方が数段上。
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31
(金) |
成都→シンセン→香港
5時30分起床。ホテルを6時10分に出発。
飛行機はガラガラで、フリーシートとなってラッキー!
飛行機の中でラッキードローがあり、二人とも大当たり。私は中国国内の航空券50%OFFチケット。たかしんはステーショナリーをもらいました。今年最後の運である。
昼前に香港に到着(^^)。暖かい。
家に着いたのは13時くらい。あぁつかれた。
ゆっくりやすもう。やっぱり家は暖かい。幸せだ。
すばらしい(?)旅行でありました(^^;
当分チベットへはいきたくないとおもった私だったのだ。
次はぜったいリゾート地!!そこでおいしいものたらふくたべるんだーいっ!
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香港に帰ってほっと一息。
なかなかハードな今回の旅、高度順応が不十分なうちに高度をさらに上げていったのが失敗。今回の日数ならラサのみが順当か?今回のスケジュールなら2週間はほしいと今だからいえる。でも遠くに世界最高峰チョモランマを見ることができたし、実際にチベットを体験できたのは有益だったと思う。次回はチョモランマBCに入って、ネパールに抜けてみたいと思う。何年後になるかわからないが。
高山病メモ
・冬の方がなりやすい。寒さで血行が悪くなるからか?
・女性の方がなりにくい。先天的に女性の方が適応力が強いからか?
今回の旅のメンバー
(左から)
●チベットでのガイドのエーさん、漢民族、重慶から単身赴任中、日本語はかなり達者、曼荼羅に関して造詣が深い、とても親切にしてくれてありがとうございました。
●たかしん
●やだもん
●職場の同僚 I さんの奥さん、高山病を体験しなかった唯一のメンバー。
●職場の同僚 I さん、たかしんと同じく高山病を経験。
●チベットでのドライバーのヨーさん、チベット族、奥さんは美人らしい?、歩けないたかしんに肩をかせてくれてありがとうございました。
●チベットでのドライバーのリーさん、チベット族(モンゴル系か?)、おみやげにアンモナイトの化石をもらっちゃいました。ありがとうございました。
今回の旅行も香港中国国際旅行社日本部の二之宮さんにアレンジしてもらいました。ありがとうございました。
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