特別室−2
大正時代より、名古屋の遊興地として賑わいを見せた大門地区内の北寄りに位置しています。かつてこの建物は、2軒つづきのものであったが、現在
ではそのうち南側のものが修復されて現存しています。建物の外観は、1階の窓に見られる連子(れんじ)格子、2階の高欄など、当時の木造建築の粋
を結集した楼閣建築の特徴がよく見られます。
長寿庵 中村区寿町 料亭 稲本 中村区日吉町
大森家住宅 東区撞木町ニ丁目 伊藤家住宅 東区撞木町ニ丁目
年 代/ 大正5年頃 構造等/ 主屋:木造・平屋建、桟瓦葺 年 代/ 大正初期 構造等/主屋:木造・平屋建、桟瓦葺
門:木造、腕木門、桟瓦葺 塀:桟瓦葺、白漆喰塗、竪羽目板張 門:木造、腕木門、桟瓦葺塀:桟瓦葺、漆喰塗、竪羽目板張
旧料亭 樟 東区白壁四丁目 旧豊田家問 東区白壁四丁目
年 代/ 主屋:昭和37年頃改修門・塀:大正初期 年 代/ 大正7年(1918)頃
構造等/ 主屋:木造・平屋建、桟瓦葺 構造等/ 門:木造、薬医門、桟瓦葺
門 :木造、腕木門、桟瓦葺 塀 :桟瓦葺、竪羽目板張塀 塀:桟瓦葺、黒色漆喰壁、竪羽目板腰壁
年 代/ 江戸末期構造等/ 主屋:木造・2階建、切妻造、桟瓦葺、門 :腕木門、桟瓦葺(塀:下見板塀、桟瓦葺)前面土庇付倉:
木造土蔵造・2階建、切妻造、本瓦葺
主屋は1階が連子(れんじ)格子、腰は簓子(ささらご)下見板張り、2階は虫籠(むしこ)窓で連続して設 けられ、妻側に卯建(うだつ)のある黒漆喰の
塗籠(ぬりごめ)造りです。土蔵は白漆喰の塗籠造りで、腰は海鼠(なまこ)壁としています。
江戸時代末期から明治初期に建造された代表的な絞り問屋が、当時のまま現存。2階には塗籠の格子窓がつき大屋根の両端には、卯建が
あがる。卯建は防火対策と考えれられているが、それは表向きの理由で、実際自分の屋敷を少しでも広く見せるための工夫 見栄だとの意見も。武
士を見下げるのは御法度だったため(2階を高くしてよいのは遊郭と旅篭だけだった)、2階部分は倉庫として使われており、有松には低い家並みが
続いている。服部家は、寛政2年(1790)創業の井桁屋で現在も絞り製品を販売している。
年 代/ 江戸構造等/ 主屋:木造・2階建、切妻造、桟瓦葺、前面土庇付倉:木造土蔵造・2階建、切妻造、桟瓦葺
主屋は1階が連子(れんじ)格子、2階は虫籠(むしこ)窓のある黒漆喰の塗籠(ぬりごめ)造、腰は海鼠(なまこ)壁で土蔵も黒漆喰塗りです。通りに面し
て大和(やまと)張りの塀や長屋門、腕木門があります。
1階は連子(れんじ)格子と海鼠(なまこ)壁、2階の窓は虫籠(むしこ)窓の塗籠(ぬりごめ)造りとなっています。土蔵は白漆喰の塗籠造りで、腰は海鼠(な
まこ)壁としています。
年 代/ 江戸末期構造等/ 主屋:木造・2階建、切妻造、桟瓦葺、前面土庇付表倉:木造土蔵造・2階建、切妻造、本瓦葺
主屋は1階が連子(れんじ)格子と腰は海鼠(なまこ)壁、2階は虫籠(むしこ)窓となっており,妻側に卯建(うだつ)のある白漆喰の塗籠(ぬりごめ)造りです。
土蔵も外壁は白漆喰による塗籠、腰は簓子(ささらご)下見板張りとなっています。改造も少なく重厚広壮な絞問屋の形態をよく残しています。
年 代/ 明治 構造等/ 木造・平屋建、塗籠造、桟瓦葺
明治時代の新しい様式の町家で、白漆喰の塗籠(ぬりごめ)と、2階部分の額縁が印象的な建物です。この建物のある橘町塗籠造商家群は、本町通の
南端部に位置し、その多くが仏壇仏具を商う問屋です。名古屋の問屋街の中で戦災にあっていない数少ない地域で、独特の古い町並みが残っている
貴重な街区です