日本代表ユニホームの変遷

日本代表が初めて国際舞台に立ったのは、1936年のベルリンオリンピック。
昭和11年なので第2次世界大戦前になります。

もちろん参加するからには日本代表ユニホームがありました。
そのときのユニホームの色が青だったんです(少し水色に近いですが)。
なぜ国旗の色を使わずに青にしたのかははっきりしていません。
日本サッカー協会公式ホームページのQ&Aによるとなぜ青色を採用しているかという質問の回答が下記のとおり記述されています。

『「日本の国土を象徴する海と空の青」と一般的に考えられていますが、実際は後になってつけられた理由で、なぜ青なのかということは文献が残っておらず不明です。日本のユニフォームは、戦前に水色を採用しており、戦後もデザインはそのまま使用されてきました。水色の理由についても戦前の資料が残っていないため、わかりません。1964年の東京オリンピックでは上下とも白、メキシコ五輪では白のユニフォーム+紺色のパンツとなり、これ以降は白と紺色が基調となっていきます。1988年頃、一時赤いユニフォームが採用された時期がありましたが、1992年に白と青のユニフォームに戻りました。それ以降は青と白を採用しています。』

1988年の赤や1992年の青と白を採用した理由くらいは答えてほしいところです。
ベルリンオリンピックで優勝候補のスウェーデンを倒した縁起の良い色として復活採用しているのでしょうか。

1968年はNHKがカラー契約制度に移行しカラーテレビが爆発的に売れました。
それまで見分けのつかなかった同系色のユニホームが見分けられるようになったのですが、
日本代表のユニホームはそれを意識した色彩に変化したとは言えませんね。

サッカーに人気がなく、テレビ中継はもっぱらプロ野球、プロレス、相撲が主役だった時代ですから・・。
管理人が小学生だった3□年前のサッカー番組といえば、なんと言っても土曜日の朝6時から20分くらいやる「ワールドサッカー」でしたね。
当時は岡野俊一郎さんが解説でイングランドリーグかブンデスリーガが主なカードで、ベッケンバウアーが出るバイエルンミュンヘンの試合はかじりつきでした。

ちょっと横道にそれました。古い話はやめにして
歴代代表ユニホームは日本サッカーミュージアムに展示されています。
東京まで見に行くのは大変ですが、ネットで見られます。ここをクリックしてください

最近は毎年のようにユニホームがリニューアルされるので、レプリカユニホームを買うのにも情報を集めないとすぐに世代遅れになってしまいますね。

「青は藍より出でて藍より青し」という荀子(じゅんし)という偉い人の故事を知ってますか?
弟子が師匠を追い越すことのたとえで、人が成長する上で、教育や本人の努力がどんなに大切かということを教えたことわざです。
青色の染料は藍という原料から取りますが、ほおっておいても染料は取れません。でも難しい工程 (人間でいう教育や努力)があれば、藍から取れた染料の青さは原料の藍よりも濃く、あざ やかになります。

いつかブラジルやイタリアを追い越す。
そんな期待を込めてユニホームが青になったのでは?と管理人は思いたいです。

選手諸君「青になれ!」