和歌山市ひがし9条の会 第8回総会 実施

 今年の総会は6月28日に東部コミュニティセンターで開かれました、オープニングは堀さんによるギター演奏、ギター曲の中には400年まえに作曲された物もあり、新しいもの好きの信長も聞いたかもしれないなどと紹介しながら「禁じられた遊び」など4曲を演奏、呼びかけ人の木下和久さんは、安倍首相に近い、自民党若手議員の勉強会(文化芸術懇話会)の席上「マスコミを懲らしめるには広告収入が無くなるのが一番」などと言論統制に繋がる発言が有りファツショだと開会のあいさつ、総会議題に入り情勢や経過報告・活動方針が提案されました。



  ギター演奏をする堀氏

 途中15分のティータイムを挟んで、第2部は山ア和友(弁護士)による記念講演「戦争しない国から戦争する国へ〜安倍政権の戦争立法と日本国憲法の破壊〜」と題して話し始め、事務局から依頼された題目を変更しているが、今の国会論議を聴いていると、安倍首相の狙っているのは「戦争が出来る国」ではない、法律さえ通ればすぐにも「戦争する国」だ、そんな特別な性格を持った内閣だ、世論で止める闘いが大切になる、出来てしまっても使わせない世論が大事だが、一義的には作らせない事が大事だ、過激派老人としては、もうひと肌脱がなければならない時代だと思う、憲法審査会で自民党の推薦する憲法学者を含め3人全員が、いま国会に上程されている「安全保障法制(戦争法制)は、憲法違反であると発言、学者が揃って違憲の法律を廃案にと声明を出すなど、60年安保以降なかった事が起こっている。今回の法律が合憲だと言う学者は「沖縄の地方紙2社を潰せ」と発言した百田氏と同じような人を探すのと同じくらい困難な事だと思う。等と話した後、此の法律が想定しているような事が実際起こりうるのかと、具体的な中身について話された。
 安倍さんが国会で「母子を乗せたアメリカ軍の船」が攻撃を受けた時ほっておくのかと、戦地になる国からの救出は船ではなく飛行機で行う事、アメリカの議会で在外邦人の救出順位が決められており自国民・西欧人の順で日本人を救出する事を想定していないこと、武力と一体化しない後方支援などあり得ない、兵站活動は前線の闘いをつづけるための補給で有り、攻撃されたら止めると帰られたら前線はどうなってしまう?安倍さんが狙っているのは、つじつまの合わない法律でも一旦通してしまえば、法律との整合性を持たせるためにと、憲法を改悪しようとしている事だと締めくくりました。



  講演をする山ア和友氏

 (文と写真:和歌山ひがし9条の会 ニュース 2015年7月号 より)