朝日新聞和歌山版 2022年9月15日付



99回目デモ行進 「国葬いらない」 和歌山で弁護士ら

 和歌山市で毎月1回昼にある弁護士らの行進「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」が14日、99回目を数えた。「憲法を壊す政府はいらない」「国葬もいらない」と声をあげながら40人が残暑の中を歩いた。
 デモ行進は2014年6月に始まった。当時の安倍晋三政権が7月に集団的自衛権の行使容認を閣議決定したことに、護憲派であれ改憲派であれ守らないといけない立憲主義の危機を覚えた弁護士有志の「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」が始めた。以来、時時刻刻の政治課題を取りあげながら欠かすことなく続けている。
 99回目は、「沖縄に米軍基地いらない」と訴えたほか、「国葬反対!!」と大書したプラカードを掲げた市民の姿もあった。参加した浅野喜彦弁護士は「憲法への意見が違っていてもかまわない。問題を考えるきっかけにしてほしい」と話した。
 100回目は10月17日午後0時20分に和歌山市役所前を出発する。(下地毅)