朝日新聞和歌山版 2022年10月18日付



「憲法こわすな」100回目の訴え
和歌山で「ランチTIMEデモ」

 憲法9条を守る和歌山弁護士の会の「憲法の破壊を詐さないランチTIMEデモ」が17日、和歌山市であった。2014年6月にはじめた月1回昼どきの行進はこの日で100回目となり、100人が参加した。
 そぼ降る雨があがった午後0時20分ごろ、藤井幹雄弁護士が、出発地点の和歌山市役所まえで、安倍晋三政権による14年の集団的自衛権行使容認への危機意識からデモをはじめたことをふりかえり、「これを許したら憲法の土台の立憲主義を破壊してしまうと声をあげつづけできた」とあいさつした。
 その後100人は「憲法こわすな憲法いかせ」「平和な未来を子どもたちにのこそう」と訴えながら歩いた。参加した会社員の女性(32)は祖母が和歌山大空襲の体験者だ。「おばあちゃんから聞いた惨状を未来の子に経験してほしくない。戦争になったら私の大事な人が人を殺すことに巻きこまれるかもしれない」と話した。
 歩きながら時事の政治課題を訴えてきたランチTIMEデモはこれからもつづけるという。101回目は11月16日午後0時20分(和歌山市役所まえ出発)に予定している。
(下地毅)