むくどり情報bT(2019.2.15)

新しい点訳本の紹介


1 「世界の果てのこどもたち」全5巻 中脇 初枝 著
 戦時中、高知県から親に連れられて満州にやってきた珠子。言葉も通じない場所での新しい生活に馴染んでいく中、彼女は朝鮮人の美子(ミジャ)と、恵まれた環境で育った茉莉と出会う。お互いが何人なのかも知らなかった幼い三人は、あることをきっかけに友情で結ばれる。しかし終戦が訪れ、運命は三人を引きはなす。戦後の日本と中国で、三人は別々の人生を歩むことになった。
 わたしたちが出会ったとき、わたしたちの国は戦争をしていた。

2 「プリズム」全5巻 百田 尚樹 著
 ある資産家の家に家庭教師として通う聡子。
 彼女の前に屋敷の離れに住む青年が現れる。
 ときに荒々しく怒鳴りつけ、ときに馴れ馴れしくキスを迫り、ときに紳士的に振る舞う態度に困惑しながらも、聡子は彼に惹かれていく。しかしある時、彼は衝撃の告白をする。
 「僕は、実際には存在しない男なんです」。感涙必至の、かつてない長編恋愛サスペンス。

3 「小暮写眞館」全12巻 宮部 みゆき 著
 ごく普通の高校1年生、花菱英一は平凡な両親と弟の4人暮らしである。両親が結婚20周年を機会に購入した念願のマイホームは「小暮写眞館」という看板が軒先にかかったままである築30年以上の写眞館であった。
 花菱家が「小暮写眞館」に引っ越すとすぐに心霊写真が持ち込まれたり、身の周りで心霊現象を体験するようになる。
 友情・恋愛・死・出会い・別れを経験し、英一は少しずつ成長していく。

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