アジア映画
【猟奇的な彼女】
story 大学生のキョヌ(チャ・テヒョン)は、電車内で酔っ払っている「彼女」と出会う。 意識のない「彼女」をほっておけず、仕方なくホテルへ運ぶが、そこへ突然警官が現れた。 翌朝、留置所から出たキョヌに「彼女」からの呼び出しが…。 「私に何をしたのよ!」と問い詰める「彼女」に、キョヌは昨夜のいきさつを話し、 キョヌと「彼女」の不思議な関係が始まった。見た目と違って気が強く、 ワイルドで強引な「彼女」に振り回されるキョヌだったが、その真っ直ぐな瞳に、 次第に特別な感情を抱いていく。 めっぽう気が強くて暴力的な彼女と気弱で心優しい彼の抱腹絶倒のラブ・コメディ♪ 思う存分笑い楽しませて頂きました(爆) こういう軽いノリの韓国映画は初めてでしたのでとても新鮮な驚きがありました。 その可憐な容姿からは想像できない・・・・「ぶっ殺されたい?」。。。が口癖の彼女 無理難題を言い、それが受け入れないと・・・殴る!蹴る!脅す!で思いを通してしまう彼女。 張り倒され、突き落とされ、怒鳴り散らされ・・・・それでも彼女に惹かれてゆくキョヌ キョヌを演じたチャ・テヒョンが良いですね♪ 美形でもないし格好よくもないのに見ているうちに段々と素敵に見えてくるから不思議(笑) 私、キョヌのようなタイプの男性結構好きなんです(^-^;ゞ ラストが良いですねぇ〜♪ やはり、ラブストーリーはハッピーエンドじゃなくちゃね! (2001年韓国作品) 【決戦・紫禁城】 月夜の晩。決戦の舞台は紫禁城。 ふたりの剣士が空を舞う! 【監督:アンドリュー・ラウ】 【出演:アンディ・ラウ/イーキン・チェン/ニック・チョン】 剣神・西門吹雪(イーキン・チェン)を相手に紫禁城での戦いを申し込んだ、 皇族の葉狐城(アンディー・ラウ)。皇帝の妹の飛鳳(ヴィッキー・チャオ)は、 そんな彼にひそかに恋していた。そんなおり城下では謎の連続殺人事件が発生し、 宮廷の隠密・龍龍九(ニック・チョン)が捜査を開始する。 本当に久しぶりに香港映画らしい作品に出会いました♪ ワイヤーアクション&CGの特殊効果で人間がビュンビュン飛び回るんです(笑) そんな訳ないじゃない・・・と思いつつもその優雅さにウットリしてしまう私です。 アンディー・ラウ、イーキン・チェンという美形スター達が甘いマスクで 華麗に飛び交い剣で戦うシーンは・・・惚れ惚れ(爆) CGがミックスされた香港武侠映画は素晴らしいの一言! また、香港電影らしくすべてがド派手で荒唐無稽 そしてあくまでも華麗に甘く〜♪ この作品で主演の二人をシッカリと食ってた俳優がいます。 ニック・チョン(上の画像左の人)・・・良い味だしてます。 とぼけた風貌に軽妙な演技は最高です♪・・・この人、きっとブレイクしますよ! 皇帝の妹役のヴィッキー・チャオとのシーンは抱腹絶倒です。 ヴィッキー・チャオがとてもキュートで魅力的、彼女の中華圏での人気がうなずけますV(^0^) 香港映画に少しでも興味のある方、是非とも見て下さい!! (2000年香港作品) 【山の郵便配達】 山里に心をつなぐ人間の”ぬくもり”が、 大切な家族の”絆”が生きている 【監督:フォ・ジェンチイ】 【出演:トン・ルゥジュン/リィウ・イェ/ジャオ・シィウリ】 中国南方の険しい山岳地帯。 愛犬とともに、雨の日も、風の日も 緑深い大自然のなかを、人から人へ 思いを紡ぐ手紙を届ける年老いた郵便配達。 そして今日、一人息子を連れてゆく・・・息子にとって初めての そして父にとっては最後の三日間の郵便配達の旅 公開当時からこの作品の評判は聞いていたので、かなりの期待を持って 見ましたが、その期待を裏切る事のない素晴らしい作品でした。 決して力まないあくまでも淡々と自然体の映画・・・とでも言いましょうか 作品のテンポも親子が二泊三日かけて中国の山間部を歩くテンポに 合わせたようにゆっくりと進みます。景色もハリウッドのCGを駆使して 作り上げてゆくような景色ではなく、人が歩く事によってのみ 見えてくる景色が次々に繰り広げられてゆきます。 雪解けの冷たい水が流れる川を渡るシーン。この冷たい水のせいで 足を悪くしてしまった父を息子は負ぶって川を渡ります。 息子の背で息子が小さい頃の事を思い浮かべる父 そして。。。父は息子の背中で涙します。 このシーンは静かに心に沁みて思わず目頭が熱くなります。 緑濃い美しい大自然の中で繰り広げられるこの「旅」は 家族の絆を取り戻す旅でもあったのです。 そして、忘れてならないのが次男坊と言う名のシェパード犬の存在。 この作品の原題名は「那山 那人 那狗 (あの山・あの人・あの犬)」 とあるようにこの犬がとても良いのです!父と一緒に郵便配達の旅を続けて来た 賢くも可愛いそして頼りになる次男坊。彼の存在はその名の通り大切な家族なのです。 父に代わり何の気負いもなく郵便配達に旅立つ息子の後を 次男坊が一目散に追ってゆくラストシーン・・・・胸が熱くなりました。 いつまでも心に響く余韻の残る作品です。 (1999年中国作品) 【少林足球】
【夏 至】
【ラブ・ソング】 中国にいる婚約者と結婚し、香港で暮らすことを夢見てやって来た シウクワン(レオン・ライ)と、 香港ドリームを追い求めるレイキウ(マギー・チャン) 愛し合いながらも別々の相手と結ばれる二人。 出会い・別れ・再会の10年にわたるラブストーリーが 香港・ニューヨークを舞台にくりひろげられてゆきます。 香港四大天王の一人レオン・ライが大陸(中国本土)出身の田舎青年を まるで地でいくようなナチュラルさで好演しています 彼は香港スターにありがちなバタ臭さがなく、 嫌みのない育ちの良さを感じさせる俳優でこのシウクワンはまさに適役でした♪ 又、田舎娘・ヤクザのボスの愛人・女実業家と 見た目にも鮮やかな変貌を見せてくれるマギー・チャン。 シウクワンを見つめる一途で情熱的ですがりつくような視線は流石です♪ そして忘れてならないのが全編に流れるテレサ・テンの”甜蜜蜜”が、 甘く切なく二人の恋物語を優しく包み込んでいます。 (1996年作品) 【我愛厨房 キッチン】
【ザ・カップ】 離れた異境ヒマラヤの山麓にひっそり佇む仏教寺院。 ゆったりと流れる時間、そこで繰り広げられるサッカー大好きの少年修行僧たちの 厳しい修行ながらも、笑いに溢れた楽しい日々の暮らし...。 ブータン映画が日本に紹介されたのはこれが初めてとか・・・ この映画の監督も実はブータンにいるチベット仏教の高僧、 又出演者も大半が現役の僧侶だそうです。 コーラの空き缶でサッカーをしたり、 お勤めの最中に無駄話をしてしかられたり、居眠りをしたり、 夜中に僧院を抜け出してサッカー中継を見に行ったりする。 こうしたエピソードは、 すべて僧院で実際に起きた実話をもとにしているというあたり、 とても微笑ましく何処も子供達は同じなんだ・・・と言う妙な安堵感。 アメリカの雑誌を見ながら、「アメリカ人は胸も顔もゴムでできている」 と言い合う子どもたちの素朴さがいい! 少年達の澄んだ目の輝きと逞しさ、何処までも続く青い空と新鮮な空気など、 かつて私達のすぐそばにあった輝きを思い出させてくれ。 ナチュラルな感動がストレートに観る者の胸に伝わってくる作品です。 しかし、この映画は中国のチベット侵略と不当な支配に抗議する映画でもある、 と言う一面も忘れてはならない事だと思います。若い僧侶たちの殆どが、 自分たちの故郷であるチベットを見たことがないんだそうです。。。 (1999年ブータン映画) 【こころの湯】 都会で妻と暮らすターミン(プーツンシン)が、久しぶりに単身で帰郷。 彼の実家は北京の下町の銭湯「清水池」。 そこでは父(チュウ・シュイ)と知的障害を持つ弟(ジャン・ウー)が 銭湯に来る人達と仲睦ましく暮らしていたが 土地開発の波はここ「清水池」にも押し寄せていた。。。。。 銭湯を経営する親子と、そこに集う人達の交流が人情味たっぷりと描かれています。 中国の銭湯はマッサージ・整髪・垢すり・足治療・・・・などがあり まるで男達の社交場のようです。 そこで客達は将棋をしたりコオロギを戦わせたり、歌の練習をしたり・・・・ この銭湯で起こるエピーソードがほのぼのとしていて実に暖かい。 特に入浴客達がとても個性的で、中でもコオロギを戦わせて その勝敗に生き甲斐を感じている老人達が最高に可笑しかった。 負けたお爺さんが「何を食わした?」「興奮剤のようなものを食べさせただろう!」 「オリンピックだったら四年は出場停止だぞ、コーチなら一年停止だ!」 と勝った相手にくってかかるシーンには大笑いしてしまう。 どこにでもある親子問題・夫婦間の問題・立ち退き問題などが、 しかしそれ程深刻になる事もなく明るく前向きに描かれている事が、 この作品の後味を良いものにしています。 ちょっと心がへこんだ時に見る事をおすすめします。 (1999年中国映画) |