奥秩父西部の瑞牆山、横尾山へ自宅から自転車で向かってみる。横尾山登山口の信州峠は長野県境である。今年初の100kmを越えるロングライドで、登山よりもサイクリングが核心になりそうだったが違うところでその通りになった。
■入山経路 甲府〜国道20号〜国道141号〜県道23号(増富ラジウムライン)〜県道23号(韮崎増富線)〜本谷釜瀬林道〜市道610号線〜信州峠
■山域 山梨県・奥秩父
■メンバー 単独
■天候 曇りのち時々晴れ
4:02 甲府自宅出。
5:13 国道141号清里ラインの両側にある道の駅”にらさき”でトイレ休憩。写真は温泉、露店風呂、サウナ、流れるプール等がある”ゆーぷるにらさき”という施設。
5:35 須玉町を抜ける。道路標示に従って国道141号の駒井から増富ラジウムラインに入るより、中央道をくぐった先の西川橋西詰を右折してラジウムラインへ合流したほうがアップダウンが少ない。
6:06 鳥居坂トンネル。下に塩川の渓谷が見えて紅葉の時期なら絶景ポイント?
6:26 塩川ダムのビジターセンターというところで休憩。トイレ、自販機、食堂あり。
6:59 増富温泉街をぬける。このあたりから勾配が増していくが、ここに至るロックシェッドから上の区間も激坂である。
7:11 通仙峡を渡り返しながら進んでいく。〜淵、〜滝とか小さいながら名所、見どころが多い。道が狭いから止まる時は車に注意。
7:54 通仙峡を抜けてしばらくで金山平。行く手に金峰山の西面が見える。ここまで来ればめざす瑞牆山荘は近い。
8:17 瑞牆山荘前から林道を100m進んだ先の無料駐車場に到着。
8:30 駐車場の奥に案内板があって登山口が開いている。自転車をデポしてバナナを食ったら登山開始。
緩い登りから始まる。
8:44 富士見平林道を横切る。林道はダート。
8:53 山腹から峠のような場所に出る。
8:57 もう一回富士見平林道。ここは林道の末端になる。
9:05 富士見平着。
9:22 天鳥川への下り途中にある小川山分岐。小川山4時間の表示。
9:28 天鳥川を渡る。瑞牆山1時間30分の表示。
天鳥川わたった先の桃太郎岩が見える休憩場所。
9:43 小沢沿いに登ってしばらくするとシラビソの林。
10:02 岩ゴロが出てくると道が不明瞭になる。先の赤テープ、矢印を確認して歩を進める。上のほうで大声がするので追いついてみたら、赤布がみあたらないとかで夫婦が道から外れた場所で行き詰っていた。
10:12 木の間越しに岩峰がみえる。このあたりが瑞牆山で一番いいところ。
自然の造形美。
10:34 鞍部に登り詰めると山頂が近い。山頂まで右へ10分の表示。鞍部から向う側へ下る道は不動沢コースだ。
10:41 瑞牆山山頂着。2230m
山頂は人が多く、カップラーメン?のにおいが漂っていた。
山頂からの景色。大ヤスリ岩。
瑞牆山西峰ともいうべき。鞍部で左側にあった岩峰だ。晴れていれば背後に八ヶ岳が見えるはず。
下山前に。ここまで自宅から人力だけで登ってきたんだぞという自慢顔。
11:43 桃太郎岩の全景。大きい。
12:11 富士見平直下の水場で天然水を補給。
12:22 登山道から外れた里宮神社というところに立ち寄ってみる。
12:41 駐車場にご帰還。この時点で体力消耗度、筋肉疲労度大。次に向かう信州峠へのヒルクライムと横尾山に備えて炭水化物、糖分、アミノ酸を補給する。
12:58出。瑞牆山荘の自販機でスポーツドリンクも購入。
信州峠への道。平均勾配9.5%。ぺダリングには軽さとシンドサが入り混じる。出合った車は数台のみ。
13:36 信州峠着。向こう側は長野県で10台分くらいの駐車スペースあり。
13:46 自転車をデポして横尾山に向かう。
13:51 最初はダラダラした登り。広葉樹と笹。
14:24 樹林越しに大きなピークが見えると長く急な登りになる。横尾山ではここが一番きつかった。
14:38 カヤトの原に出る。横尾山まで50分の表示。植生が不自然で別府扇山のようだ。山焼きでもやったのか。
背後に瑞牆山が見える。
藪のピークを5つくらい越える。
15:08 GPSによればあれが横尾山。
15:09 横尾山着。1818m。いかにも山梨百名山といった感じの山頂。展望はまあまあ。
15:44 来た道を帰ります。カヤト原で信州峠まで30分。
16:25 自転車デポ着。
信州峠からの下り、黒森の手前あたりで前輪がパンク。タイヤ裏面全周を触って刺さりものがないかを確認後スペアチューブをセットするも空気が一向に入らずで焦る。チューブ交換してポンピングで簡単にタイヤが膨らむのをイメージしていたからショックが大きい。空気が入らなければ簡単には帰れない。ポンプ本体の不具合や延長ホースの接合部、バルブからの漏れもあり得るがチェックすればすべて正常である。チューブは新品なのにナゼ?一度セットしたチューブを外して入念に調べると2か所にスネークバイトのような亀裂があってそこから空気が漏れているのが判明。ホイールの外周を触るとあちこちに小さな打痕がある。空気が抜けて停止するまでにリムが路面をたたき、そのバリがタイヤの組み付けでチューブを傷付けたらしい。交換したばかりのチューブにパッチを貼り付けて空気漏れが無いことを確認後、バリも磨いてタイヤをセットしてポンピングするが,、今度はタイヤ側面の亀裂からチューブがはみ出ているのを発見。もう一度タイヤを外して亀裂の裏と表にパッチを張り付けてチューブの出っ張りを緩和、あとは空気抜けのないのを確認してその場を去った。
作業の最中に通りすがりの方が声をかけてくれた。甲府で登山関係の仕事をしており気になって車を止めてくれたとの事である。原因がわからない時点では途方に暮れて天の恵みであったが自力で帰れる公算が100%になった時点ではありがたく気持ちだけを頂く事にした。
20:23 予定より2時間遅れて帰宅。自宅前の段差でリムへのあたりを感じたので触ってみたら走行不能になる直前位の空気圧だった。
後記
2山の往復登山に100kmを超えるロングライドで今年初のハード自転車山行であった。2山目の横尾山は登山口に至るまでのヒルクライムと登山途中の急登が瑞牆山の後ではきつく、底つきのエネルギーを補給しながら何とか登山に成功した。周回、縦走登山とはエネルギー消費量が全く違う。帰りに起きたパンクは日頃から想定済みではあったがイザ起きてみると想定にはなかった事がたくさん出てきた。問題が起きても冷静に対処できて他人に手間をとらせることはなかったので自己評価は100点である。 DATA
山域 | 奥秩父 | 所在地 | 山梨県 | 日時 | 2012年7月10日 | メンバー | 単独 | 主要装備 | ロードバイク、12Lザック、ストック1本、4DM半袖、4DM長袖、自作半パン、タロン212、0.5L水筒(山)、0.6Lボトル(自転車)、カッパ上下、ヘッドランプ、GPS | 天候 | 曇り時々晴れ | コース | 甲府〜国道20号〜国道141号〜増富ラジウムライン〜増富温泉〜瑞牆山荘〜瑞牆山往復〜信州峠〜横尾山往復〜黒森〜塩川ダム〜増富ラジウムライン〜国道141号〜国道20号〜自宅 |
所要時間)
自転車往路(自宅〜瑞牆山荘)=4:15
自転車往路(瑞牆山荘〜信州峠)=0:38
自転車復路(信州峠〜自宅)=3:58(パンク修理2時間込み)
1.瑞牆山
登山登り(瑞牆山荘上駐車場〜瑞牆山)=2:11
登山下り(瑞牆山〜瑞牆山荘上駐車場)=2:00
2.横尾山
登山登り(信州峠〜横尾山)=1:23
登山下り(横尾山〜信州峠)=1:16
自転車標高差/累積標高差)
1270m/±2295m
登山標高差/累積標高差)
瑞牆山710m/±797m
横尾山:348m/±375m
全体:1058m/±1172m
自転車+登山標高差/累積標高差)
2328m/±3467m
コース概要)
自転車走路/走路断面
登山コース
GPSによるトラッキング。 |