山梨百名山
2012年7月25日
奥秩父・ナメラ沢から破風山、雁坂嶺/自転
車+登山
甲府〜雁坂みち〜広瀬〜沓切沢橋〜ナメラ沢〜破風山〜雁坂嶺〜雁坂峠〜広

暑さがぶり返す今週は滑が美しい?と言われるナメラ沢を遡って奥秩父の主稜線に立ってみたい。帰りは破風山から
雁坂峠を下れば山梨百名山を2座通過する。アプローチは自宅から勿論自転車である。

■入山経路 甲府〜国道140号(雁坂みち)〜広瀬〜旧国道140号〜沓切沢橋
■山域    山梨県・奥秩父
■メンバー  単独
■天候    曇り


2:49 甲府自宅出。出だしは肌寒い。


3:55 道の駅「まきおか」でトイレ休憩。ここまでのペースは去年の鶏冠山と同じくらい。


4:19 乾徳山入口あたりで空が白み始める、曇り。


5:20 雁坂みちの新久渡の沢橋の手前で分岐する道路。雁坂峠の指導標があるが地図上で
は登山口の道路には繋がっていないので思案。(登山道で連結しているらしい)


5:24 800mほど戻ってこの林道に入ってみる。


ゲートがあって左をすり抜ける。先は檜の枯葉が分厚く積もっていて暫らく押し歩き。


5:33 雁坂トンネル有料道路が頭上を通る。

5:40 大きく上がって有料道路より高い位置に達する。トンネル関係の施設が見えるあたりか
ら”カリサカ”という路上表示が出てくる。


5:44 大きく下って駐車場脇を通過。車で来て雁坂峠方面を周回、往復するなら有料道路料金
所手前のこの駐車場に車を置くらしい。こっちの道路は各所にゲートがあって車は侵入できない
ようだ。○は指導標。


誰も利用しない立派な舗装道路が延びている。実は雁坂トンネルが完成するまではここが国道
140号だったようだ。この道路の末端から雁坂峠を超えて秩父川又に至る登山道にも国道140
号の名が冠せられていたそうである。


6:07 道路は沓切沢橋で終了する。先は雁坂峠に向かう登山道になる。藪に自転車をデポして
朝食を摂る。橋の下を流れる沢を下って久渡沢に入り、二俣でナメラ沢に入るのが昔からのルー
トのようだ。
6:30登山開始。


6:37 登山道を10分弱歩くとナメラ沢の表示がある。笹の踏み跡を下降する。


峠沢の河床に降り立ったら80mくらい下流に歩く。


6:45 向こうにナメラ沢が合流して来る。ケルンが立っているのでわかりやすい。渡渉して対岸
へ。


ナメラ沢に入ると倒木のお出迎えである。


7:02 最初に出合う8m滝。直下から左を小巻したが右壁が階段状で簡単らしい。前日までの
天気で水量が多く水が冷たい。


前半は部分的なナメと大半は河原歩き。倒木が随所にある。


7:16 顕著な二俣。右は中の沢で水量は少ないが沢幅が広いので注意。


7:32 二俣からしばらくで(離れた)二段滝、下段は水線を簡単に。


7:35 上段の二条滝。傾斜が緩く、水の中を登れそうだが記録を見るとほとんどが上で行き詰
まっているので迷わず左を小巻する。


上から見るとこんな感じ。キャニオニングによさそう。


水から離れるとぬめって悪い。


7:41 二段滝の上は長い平滑。


意味不明な工事用のアンカーボルト。道中10個くらい見つける。自然破壊でしょう。


8:25 倒木帯を過ぎて平滑がまた出てくる。アクアステルスでは滑って快適でない。

8:48 水量が減ってくると倒木処理や岩ゴロ歩きの時間が長くなる。


9:11 沢の切れ込みが浅くなり水量減じる。急な勾配で浮石注意。


9:41 左に青笹の浅い沢が出合う。

9:48 樹林がシラビソに変わると沢を埋める岩が大きくなる。浅い沢が斜面に吸収されそうなので踏み跡らしきがある左の山腹に進路を変えるが失敗のようだ。岩ゴロを辿ったほうがよさそう?


9:57 シラビソ、石楠花の密生が立ちふさがってその突破に右往左往する。これが地獄のアルバイトか。


10:51 植生が変わり空が開けると


10:53 縦走路に出た。藪こぎで汚れたセミロングショーツを半パンに履き替える。


11:06 西へ数分歩くと山梨百名山の西破風山(2313m)に到着。


しなびた石楠花が咲き残る縦走路。


11:34 東破風山に到着。


それなりに高山の雰囲気。


11:54 あれが雁坂嶺か。


12:15 本日2座目の山梨百名山、雁坂嶺(2289m)に到着。


12:36 雁坂峠に向かって標高を下げていくと笹が多くなる。


12:49 雁坂峠(2082m)着。


日本三大峠の一つらしい。雁坂トンネルが完成するまでは徒歩連結の”国道140号”である。


峠からは笹道の長い下りになる。

13:35 途中、水量の多い井戸ノ沢というのを横切るので水を補給する。雁坂小屋は稜線の反対側にあるので沢水の飲用は気にならない。


道路が見えて


14:50 沓切沢橋の自転車デポに到着して帰宅準備。


15:09 帰りは途中から違う道を下ってみる。


15:10 国道の直前でゲートにぶち当る。沓切沢橋に向かう道路はどこもゲートで遮断されて車は侵入できないよう
だ。

16:36 自宅着。牧丘あたりまでは車並みのスピードが出て涼しかったが市街地では赤信号で停まるたびに強烈な
蒸し暑さで参った。

後記
美しいナメを期待したが、沢は倒木だらけできれいなナメはいくらも続かずで残念という結果。地獄のツメといわれる源
頭部の藪漕ぎに沢全体の1/3の時間を使った。山腹に逃げずに大きなゴロ岩に埋まる浅い沢を詰めるのが正解かも
しれないが遡上していないので何とも言えない。

DATA
山域奥秩父
所在地山梨県
日時2012年7月25日
メンバー単独
主要装備ロードバイク、20Lザック、ストック2本、4DM半袖、ブレスサーモ長袖、セミロングタイツ、自作半パン、キャラバン柳又、ツエルト、0.5L水筒(山)、0.6Lボトル(自転車)、カッパ上下、ヘッドランプ、GPS
天候曇り時々晴れ
コース
甲府自宅〜国道140号〜広瀬〜旧国道〜沓切沢橋〜ナメラ沢下降点〜峠沢〜ナメラ沢〜(西)破風山〜東破風山〜雁坂嶺〜雁坂峠〜沓切沢橋〜国道140号〜自宅

所要時間)
自転車往路(自宅〜沓切沢橋)=3:18
自転車復路(沓切沢橋〜自宅)=1:46

登山登り(沓切沢橋〜西破風山)=4:08(ナメラ沢遡行)
縦走((西破風山〜雁坂嶺)=1:09
登山下り(雁坂嶺〜沓切沢橋)=2:35

自転車標高差/累積標高差)
995m/±1715m

登山標高差/累積標高差)
928m/±1834m

自転車+登山標高差/累積標高差)
1923m/±3549m

コース概要)
自転車走路/走路断面


林道/登山コース

GPSによるトラッキング。
*)沓切沢橋の下を流れる沢は唐松尾沢であり橋名は誤認誤記のようだ。沓切沢(くつきりさわ)とは峠沢の上流で左岸に分岐する沢
である。