山梨百名山
2015年5月6〜7日
奥秩父・飛龍山、雲取山/自転車+登山 
甲府〜柳沢峠〜お祭〜三条の湯〜飛龍山〜雲取山〜三条の湯〜お祭〜甲府

雲取山へ県内からアクセスするには鴨沢から七つ石山、お祭から三条の湯を経由するのが代表的なコースである。鴨沢口は長大だし、三条の湯はアプローチの後山林道が100%ダートである。自宅から自転車なら、いずれも柳沢峠から奥多摩湖側へ下りきることになり、帰路は柳沢峠までフルサイズの登り返しが待ち構えている。往復で過去最長のダートとヒルクライムを含む強行旅に、帰りの道中で行き倒れ覚悟で出発してみた。自転車は組んだばかりのMTBである。結果は、、、

■入山経路 甲府〜国道411号〜お祭〜林道後山線
■山域    山梨県・奥秩父
■メンバー  単独
■天候    晴れ/曇り時々雨


3:06 自宅出。思ったより寒い。今回はMTBでいきなりのロングライドである。今日中に帰ってこれるのか。


3:32 石和温泉街の先で笛吹川を渡る。


4:40 塩山市小田原橋。緩急のある登坂が始まっていてすでに足にきている。


5:33 柳沢峠に向かってひたすら登ってゆく。


6:08 高架橋は欄干が低く、近くを走ると高度感があって怖い。

6:46 柳沢峠着。転がり抵抗の大きな重い漕ぎで左足の太ももに痛みが出る。異常な消耗感。下りは長いのでウィンドブレーカーの上下を着用して出る。


7:08 一之瀬高原入り口付近、下りで漕いでもいないのに太ももの前を激しく攣る。先でもう1回。もはやダート走行や登山どころではない、どうやって帰るか、頭の中はそれのみ。 


丹波山集落を過ぎると平坦や短い登りが入ってやばい。道の駅”たばやま”付近をウロウロするうちに少し回復。


7:55 後山林道が近い。

後山林道は入り口のみ舗装ですぐダートになる。行けるところまで行ってみる。


8:22 20分も走ると厳重なゲートが現れる。全面通行止とは書かれていないので置石のある右の隙間を通過する。


どこまでも様子見。林道では多くの下山者に出会う。

9:25 林道終点、ここまで押し 0.5、乗車 9.5。登山の準備をするが左ヒザ、もものダメージがひどく悲壮感が漂う。右手の斜面から石が落ちて来るので谷側に移動する。
9:40発。


10:03 三条の湯の下にある天場の洗い場でカロリーの補給と水筒を満タンにする。歩きは自転車より足への影響が少なくいけると判断。


10:14 三条の湯から雲取山は右、飛竜山は左。雲取は後日訪れることにして飛竜山へ向かう。


登山道はよく整備されている。


ところどころ荒れている。


11:47 長い樹林帯の登りの後、飛龍山が見える。


12:30 北天のタルに到着して大休止。ここから飛龍山を往復する。


北天のタルからは山腹のトラバースが多くなる。崩壊箇所には立派な桟道が設置されていて歩きやすい。


12:53 飛龍山へは急な近道を取る。

13:03 山梨百名山、飛龍山(2069m)に到着。コメツガに覆われて展望は無い。山頂に1名いたが将藍峠方向に出発して行った。ここまではコースタイム通り。時間的には日帰り可能。


近道の下りは初め尾根、次山腹。出だしがわかりずらいが山頂から東方向の遠方に赤布が見えている。曲げられない左ヒザに急降下はきつい。


13:43 北天のタルに戻り思案。往路を戻れば今日中に帰れるが雲取山を残す。柳沢峠越えが頭から離れない。雲取山へ行ってしまおう。


左脚が面倒だが縦走に突入する。


縦走路はほとんどが山腹のトラバースで展望は良くない。アップダウンが小さいのは助かる。左足をかばって休憩に20分くらい使うようになる。雪は無いが、2000mの稜線であり、日が陰ると寒い。


15:07 狼平着。表示類は整理されていて要所にこれしかない、道が明瞭で余計なものは必要ない。


15:45 三条タルミに到着してベンチで長休憩。ここから雲取山を往復する。


三条タルミから雲取山の登りに入る。笠取山の登りに似ているが時間も体力も3倍は要する。


16:23 上空が開けて、頂上らしい。

16:26 まずは山梨県側の山頂。山梨百名山の標柱は今にも倒れそうだ。土中に在るはずの根元のボルトがむき出しになっていて引き抜かれたらしい。ここは日本百名山なので例のアレだろう。

東京都、埼玉県側の山頂は避難小屋の向こうだからここで帰ってはいけない。鴨沢口、石尾根が分岐する。

16:31 雲取山2017m着。土むき出しで人工物満載の山頂である。近くのトイレから薬剤の臭気がするし、時間も遅いので早々に退散する。


17:11 三条タルミ戻り。これから三条の湯に向かってコースタイム2時間の下り。出発前にベンチで20分程寝てしまう。


18:07 下りの途中、本コース唯一の水場で清水を補給する。


19:37 三条の湯に下り着き今宵の宿とする。体力、足、時間的に柳沢峠を登り返して日が変わる前に帰宅する自信が無い。夕食の前に入浴させてもらう。鉱泉だがいいお湯でした。
-----------------翌日(5/7)----------------------
6:20 三条の湯から30分の自転車デポに向かう。新緑が美しい。朝から雷が鳴っているが今日は道路を戻るだけだから何の心配もない。1泊しても足の状態はほとんど変わらず。


6:41 自転車デポに到着して帰宅準備。通行止でなければ車はここまで入れる。
7:06 自転車デポ発。

後山林道の下り。側壁から落ちる石が多く、エッジが鋭いから踏みつけない。ハードテールはフルサスよりショックは大きく、サドルから腰を浮かす回数は同じ位、スピードは控えめ。


7:36 ゲート着


7:46 国道411号に合流する。ここまでに入山者らしき車数台とすれ違う。

8:16 バイクスタンドを完備する道の駅”たばやま”に立ち寄る。のめこい湯という温泉が川の対岸にあって食事処の案内あり。(今は時間外)


国道411号の足下は新緑の多摩川の流れ


時折ザザっと雨。


9:15 おいらん淵に至る旧道入り口にて休憩。一之瀬高橋トンネルの甲府側。


9:46 落合の自販機で飲料を買っていたらロード乗りが通過していった。


茶色のガードレールが長く続く。これが終わると柳沢峠が近い。一般車の通行はほとんど無く、工事車両がたまに通過。


10:44 軽いギアでここまでノンストップ、あれが、、


10:46 柳沢峠に到着して茶屋でとろろ蕎麦をいただく。とろろは昆布でなくとろろ芋なのでお間違え無く。食べている間に先着のロード乗りが出発していった。この方を下で追い越したから、MTBの下りでのパフォーマンスはロードのはるか上。


12:10 笛吹橋を渡れば帰ってきた実感。


12:33 自宅着。三条の湯を出て6時間。昨夜は出なくて正解であった。


後記
過去最長の自転車ライドに過去最大の累積標高差。自宅から自転車なら侮れない飛龍山、雲取山。しかし、1年ぶりの登山再開と新調の自転車でこのコースに日帰り設定は無謀だったかも。縦走路に雪は無かったが装備衣類ではやや不足であった。

DATA
山域奥秩父
所在地山梨県
日時2015年5月6、7日
メンバー単独
主要装備MTB、18Lザック、バイカーズポロ半袖、サイクルニッカー、長袖下着上、アームカバー、レッグカバー、タロン212、0.5Lペットボトル、0.4L折りたたみ水筒、カッパ上下、ウィンドブレーカー上下、ヘッドランプ、GPS
天候第1日:曇り時々晴れ/第2日:曇り時々雨後晴れ
コース
甲府自宅〜国道411号〜柳沢峠〜お祭〜後山林道〜林道終点〜三条の湯〜北天のタル〜飛龍山〜北天のタル〜狼平〜三条タルミ〜雲取山〜三条タルミ〜三条の湯〜後山林道〜国道411号〜柳沢峠〜自宅

所要時間)
自転車往路(自宅〜お祭)=4:49
自転車往路(お祭〜後山林道終点)=1:30

自転車帰路(後山林道終点〜お祭)=0:40
自転車帰路(お祭〜自宅)=4:47

登山(自転車デポ〜三条の湯〜飛龍山)=3:23
登山(飛龍山〜雲取山)=3:28
登山(雲取山〜三条の湯)=3:06
登山(三条の湯〜自転車デポ)=0:21

登山歩行距離)
20km

自転車最大標高差/累積標高差)
1220m/±2950m

登山最大標高差/累積標高差)
1079m/±2315m(ガイドブックより転用)

自転車+登山最大標高差/累積標高差)
2299m/±5265m

コース概要)
自転車走路/走路断面(往復)


登山コース

GPSによるトラッキング。