びびんこ杉 topへ
びびんこ杉と初対面(屋久島 白谷雲水峡内) 待ちに待ったびびんこ杉登山の日だ。 「自分たちが名前をつけた木はどんな木だろう。」そんな想いを抱きながら、管理棟前を出発した。 元気いっぱいの娘、運動不足の妻、私は、もうすぐ4歳になる息子の手を引きながらの行程となった。出発から約1時間でびびんこ杉に到着。出会った杉は自分が予想していたよりも大きく、切り株を抱えた根周りは9メートル、高さは20メートルもあり、着生したヤマグルマも数代にわたって更新している立派なものだった。 これまで縄文杉、万代杉など多くの杉を見てきたが、びびんこ杉との出会いは何か不思議な、そして感慨深い出会いとなった。 娘は「おもしろい形をした木だね。」息子は「あーのどがかわいたけど、いい気持ちだね。」妻は「途中で引き返そうと思ったけど、びびんこ杉に会えてよかった。」とそれぞれ言っていた。 まだ、推定樹齢は約300年だそうだが、この先、何百年も生き続けてほしいと家族で願いたい。そして、今後何回も出会うことになる忘れられない大切な木になると思う。 1999/6/20 |
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命名から6年 びびんこ杉と再会 2005/8
びびんこ杉の前で | びびんこ杉 | 看板のアップ |
屋久島森林環境保全センター(井手政男所長)は公募していた熊毛郡上屋久町白谷雲水峡の無名杉の名前を「びびんこ杉」に決定した。 同センター職員らが20日,命名者の屋久町尾之間の中学教諭脇田武志さん(37)一家4人を「びびんこ杉」に案内した。 同センターが杉の名を公募したのは初めて。応募総数は147名で239件。「雲水杉」「白谷杉」「未来杉」などが多かったが,形容がぴったりということで「びびんこ杉」に決定した。脇田さんは2代杉ということから鹿児島の方言で肩車を意味する”びびんこ”を思いついたという。 「びびんこ杉」は上屋久町白谷雲水峡の原生林歩道コース内,「3本槍(やり)杉」と「3本足杉」の中間にある。藩政時代の切り株上に発芽し,根を下ろした2代杉で推定樹齢は350年という。まだまだ屋久杉とは呼んでもらえない小杉だが,切り株を抱えた根周りは9m,高さは20mもあり,着生したヤマグルマも数代にわたって更新している。 約1時間かけてコースを登り,初対面した脇田さん一家は「自分が名付けた杉があるなんてわが家の宝話だ」と感慨深げ。「縄文杉にはいっていないが,びびんこ杉には行ったと自慢したい」(妻)などと話していた。脇田さんには記念品として屋久杉製品などが贈られた。 |
びびんこ杉を下から見上げる |