(3) STEP3 雨のpHを調べ,データベースに登録,全国のデータの受け取り
雨のpHを調べた生徒の感想
雨のpHを調べた生徒の感想
屋久島には酸性雨は降っていないと思っていたがいがいにも降っていた。酸性雨によって森林が失われつつあります。森林の多い屋久島は何十年後かには世界遺産から世界悲惨になると思います。だからそうならないためにも酸性雨がなくなるように努力したいです。
屋久島でも酸性雨が降っているけれど,島内の車だけではあまり関係なさそうだから,外国の排気ガスや煙がきているんだなぁと実感しました。これは世界的な問題だからみんなで取り組まななければならない問題だと思いました。
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(4) STEP4 自由研究と発表
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酸性雨の原因の1つと考えられる自動車の排気ガスを水に溶かし,その酸性度を比較する実験や,酸性雨を防ぐための低公害車(電気自動車:町所有)への試乗体験学習,校庭の土の酸性度調査などを行い感想などを発信した。 さらに,これまでの活動のまとめとして壁新聞を作り,「’98こどもエコクラブ全国フェスティバルにおける壁新聞セッション」へ応募した。 |
●子どもたちの変化・感想
- 活動前のアンケートと同じ内容で最近アンケートをとった結果,生徒の意識面・行動面に変化が出てきた。
- 生徒が環境問題を自分のこととして考え出した。(以下の生徒感想参照)
(エコクラブの活動を通してあなたの環境に対する考えはどのように変わりましたか。)
- 生まれてから,ずっと屋久島に住んでいたので,屋久島の自然がどんなにすごいかわからなかった。今はまだあんまり偉大さがわからないけど,大切にしなくてはいけないなという気持ちになっています。どうやったら酸性雨を減らせるのか。どうやったら自然破壊をせずに屋久島を活気のある島にすることがで
きるのか,考えることが必要だと思います
- エコクラブに入る前までは環境についてはあまり興味はなかったけど,エコクラブに入って環境についてよくわかってきた。これからも環境について調べていきたいです。
- 何気なく使っている物,していることで環境によくないことがたくさんあることがよくわかった。1つの問題から,たくさんの大きな問題になっていくので,小さなことにも気を配らないといけないなということを感じました。
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●教師の対応・活動
- 調査では地域を生かし,情報交換では学校を越えた共同活動ができたのがよかった。
- 自分自身,環境調査やコンピュータネットワーク活用(インターネット活用)のおもしろさを感じ取ることができ,新設される「総合的な学習の時間」のモデルの1つとして活用できるめどがついた。
- 酸性雨に関するエコクラブ通信をクラブ員,職員にも配布したことが,環境問題に対する意識向上に役立ち,職員室での茶飲み話の中で環境問題に関する話題が増えてきた。
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●おわりに
平成9年4月にエコクラブが発足した時は,具体的にどのような活動を行うか暗中模索状態だった。そんな中で環境庁が主催するこどもエコクラブに加入し,「できることからはじめよう」をスローガンに,学校近辺の川の水質踏査,古紙でのリサイクルメモ帳作り,使用済みテレホンカード集め(木の苗に変える)などの様々な活動をしてきた。酸性雨遠隔共同学習は,自分がインターネットでネットサーフィンしていて見つけて申し込み,現在自宅から情報発信して行った。 |