平成10年度の活動
4月 新メンバー募集 1年から3年まで27名参加
6月 水の浄化実験(詳細は川のページに) 
7月
屋久町ごみ焼却場を見学
(役場の担当の方に説明を受ける。)
生徒感想 1年生 真津達巳
 この焼却場は最近まで、家庭から直接ゴミ焼却場にゴミを出せば分別なしで よかったらしいです。そして、そのゴミは大きな穴の中で野焼きされ、 ダイオキシンを含んだ白い煙を出していました。 ゴミ処理施設の整備は後回しで、焼却炉の老朽化捨て場の延命のために、野焼きをしていた。そのため、野焼きは中止、分別も徹底することになり、少しずつ改善されてきた。しかし 、まだゴミが多いのが現実で、改善されてきた、といっても あまり変わっていないように感じます。 いくら屋久島が世界遺産に登録されているといっても、少しずつよごれてきている のが、この2つの状況で十分わかりました。
  そのため、ゴミが少なくなるよう2つの案を考えてみました。 1つはデポジット制度で、ジュースを120円、缶を10円とみて 130円で売り、飲み終わった缶を出せば、缶代の10円を返すという考えです。 つまり、購入者は、120円(普通と同じ値段)を払うことになるわけです。 返した缶をリサイクルすれば、120円で買った時よりはリサイクルに役だったわけ です。 もう1つは観光客を含めた島外からの来島者には入島料をもらうことです。 そうすれば、入島料としてのお金を環境保護に役立てられるのではないか、と思った からです。このように、少しでも屋久島からゴミが減るように努力し、いつまでも この自然が残っているといいです。
8月22・23日 鹿児島県河川水辺のネットワーク研修会に参加 岳南中HPを作成・公開 
8月25・26・27日 鹿児島県こどもエコクラブ交流会に参加(屋久島にて)
25日夜
永田浜にて子ガメの脱出に出会う
ウミガメ監視員の大牟田さんは「今日出会えたのは100万分の1の確率ですよ」とおっしゃっていました。
必死に海へ向かう子ガメ

「また屋久島に産卵に帰ってこいよ」

カメは砂の温度が30度以上になるとメスになるそうです・・・知ってました?
このとき測った砂の温度も30度ちかくありました・・・ということは右のカメはメス?
屋久杉自然館館長の日下田さんに屋久島はなぜ雨が多いかの説明を受ける

屋久島が海上に孤立した海であること,近海を流れる黒潮から多量の水蒸気の供給を受けた空気が,山の斜面を上昇して雲になり,多量の雨になるそうです。日下田さんは山の上に水がめがあると例えて話されました。

栗生 青少年旅行村近く
タイドプールで海の生き物観察

色とりどりの魚にびっくり!

珊瑚礁が白や黄色に変色していました。
説明された砂川さんは「水温が高いせいかな・・・さんごが弱っている」とおっしゃてました
9月5日 学校周辺の虫を観察1(バッタ・トンボ・ちょう・・・をスケッチ)
9月16日
川のゴミ 学校のすぐ横を流れる朝日川(川幅3〜4m)をエコクラブで活動するために下見に行きました。この川の下流にはホタルが舞う場所があるのですが上流を見ると肥料袋が木に引っかかっているところがたくさんありました。次のクラブ時に子どもたちと「小川のパトロール」と称して観察・ゴミ拾いを しようと思っています。
9月19日 学校周辺の虫を観察2(バッタ・トンボ・ちょう・・・をスケッチ)
10月 「こねっと電子新聞」に掲載 サポーター 脇田武志
屋久島のゴミ問題  
 屋久島は世界自然遺産に登録されて今年で5年目になる。登録とともに観光客が大幅に増えた屋久島であるが,反面,ゴミの増加に悩まされることになってしまっている。  
 3年前にこの島に来てびっくりしたことがあった。直接,町のゴミ焼却場にゴミを持ち込めば分別なしでOKだったのである。そのゴミは地面にあけた大きな穴の中で野焼きされていた。緑の山々の麓でダイオキシンを含んだ白い煙がたなびく光景は見るに忍びないものだった。ゴミ処理施設の整備は後回し。焼却炉の老朽化と捨て場の延命のためにゴミ捨て場で野焼きをしているという状況だったのである。
 昨年から野焼きは中止され,分別も徹底がなされてきて改善の方向へ進んでいるようにみえる。しかし,島に入った物はほとんどが島のゴミとなってしまう運命にある。ビニルや金属類などのリサイクル施設は島になく,島から外へ出さないとリサイクルできないのであるが,その輸送コストが高くつくため容易なことではない。
屋久島をリサイクルモデル地域に
 島のゴミを処理施設のある本土に持ってくれば多少処理が進むが、それで解決とするのは世界自然遺産の島らしくない。ゴミを移動するのではなく、ゴミそのものを減らす努力がやはり必要だ。
 そこで,島という環境を逆にうまく利用したゴミ減量化はできないだろうか。島だからこそ、自動販売機は置かずデポジット制度を徹底するなどリサイクル・リデュースシステムを作る試みもできるはずだ。また,観光客を含めた島外からの来島者には入島料をとり,そのお金を環境保護のために利用するなどの思い切った対策も考えられる。(入島料をとってもおかしくないすばらしい自然環境である。)
 島はいい意味でモデルケースになる可能性も持っていると思う。いや,そうするべきであると思う。一年でも早く,いや一日でも早く行動を起こさないとこの島はゴミの山になるかもしれない。
10月
3日
朝日川の水質調査と観察・清掃
CODパックテスト:6mg/l(県道下)
生徒感想
川沿いにゴミが結構たくさんあった。ゴミなどを捨てないように心がけたい。
KYT取材(調査の様子と部長・萱嶋君,顧問・脇田のインタビューが後日放送される。)
10月
30日
世界自然遺産登録5周年記念「屋久島国際シンポジウム」に2年生全員参加
(部長・萓嶋君が地域生徒代表の1人としてパネルディスカッションに参加し意見を発表。
意見は「こねっと電子新聞<http://www.wnn.or.jp/wnn-s/>」「毎日中学生新聞」「屋久町広報・杉の芽」などに紹介される。)
下がシンポジウム発表要旨 3年生 萓嶋 祥
 今回、このシンポジウムに参加する事になり、自分たちの住んでいるこの屋久島について改めていろいろと考えてみました。実際行っている活動を通しての感想や、屋久島の自然について考えたことなどを発表したいと思います。  
 僕たちの学校には、「エコクラブ」という環境について考え実際に行動していくクラブがあります。このクラブができて2年目になり、今年度は27名で活動しています。
 昨年度行った主な活動は、校区内にある二つの川の水質調査や、全国の小中学校26校と共同で行った酸性雨の調査などの実践活動でした。これらを通して、予想以上にこの屋久島も環境が汚染されてきているという事を実感しました。
 今年度の活動は、テーマを水とゴミの問題を中心にして行っています。水については、「鹿児島県河川水辺ネットワーク」のプロジェクトに参加し、県内6校の学校と連携をとって活動しています。最近、学校の近くの川の水質を調べましたが、結果は思ったより汚れていました。住宅地の間を流れている川だったので、生活排水が流れ込んでいたためだと思いますが、自然の中で人が生活していく事の難しさを感じました。この事は、町のゴミ焼却場を見学した時にも強く感じた事です。昨年暮れから燃やせないゴミとして分別収集しているビニールやプラスチック類などのゴミが、敷地内に山積みになっているのを見て呆然としてしまいました。人間が生活していく上で、毎日毎日何らかの形でゴミを出し続けているという事に気づく事が、最近よく耳にするようになった「ゼロ・エミッション構想」という考え方につながっていくのではないかと思います。  
 今後は、これらの環境に関する調査などを継続することによって、自分達の住んでいる屋久島をより深く知り、またその変化をチェックしていくという意味でも、活動を続けていく事は意義あることだと思います。屋久島は車も少なく、大きな工場などもほとんどない島なのに酸性雨が降ってくるということは、屋久島だけでは解決できない問題を含んでいると思います。もし、その原因が大陸から流れてくる大気汚染物質によるものだとすれば、人々が住んでいる所と、宮之浦岳などの高い山との両方で大気汚染調査などをしてみるのも良いかもしれません。  
 また、このような活動を自分たちだけのもので終わらせるのではなく、多くの人々に知ってもらうという事も大切だと思います。そのためには、インターネット上のホームページを今以上に充実させるなどして、たくさんの人たちとの交流も深めていきたいと思います。
 屋久島は世界自然遺産に登録されてから5年が経ち、マスコミなどを通じて日本中に知られるようになりました。しかし、その映像の中には、ここに生きる人々の生活があることはあまり表現されていないような気がします。世界遺産という言葉が生まれるずっと大昔から人はここで生きてきたし、またこれからも生きていかなければなりません。だからこそ、屋久島に住んでいる僕たちが自然と共にどう生きていくのかを真剣に考えていきたいです。
 屋久島だからこそできるアイデア、例えばジュースの自動販売機は置かずにデポジット制度を徹底して取り入れたり、屋久島に来る人に対して入島料のようなもの払ってもらい、そのお金をこれからの屋久島の自然を守るための資金にあてるというような事を、みんなで知恵を絞って話し合ってみてはどうでしょうか。そして、それを実行していくことによって屋久島が良い意味でのモデルケースになるような、地球の環境問題を解決していくための発信基地になれれば良いと思っています
10月
31日
環境についてのポスター作成
12月
6日
朝日川の水質調査と観察 
CODパックテスト:6mg/l(県道下)
12月
9日
南日本新聞にクラブの活動の様子が掲載される。(水質調査の写真入り,部長・萓嶋君のコメントあり)
12月
20日
・アニメ平成狸合戦ポンポコ視聴2(環境問題を風刺した映画)
1月13日
発泡スチロール溶解実験
溶液につける生徒
〜溶かしてゲル状にして最終的に固形燃料へ〜
MBCTV取材
(26日どーんと鹿児島で放送)
1月28日日
こどもエコクラブ全国フェスティバルに
鹿児島県代表として参加決定
( 3月27・28日北九州市グリーンパークにて)
平成9・10年度の活動を1年生4名でまとめたものを壁新聞コンクールに出品し選出される
1月30日
朝日川の水生生物調査下調べ
午前11時 流速:普通
橋の50m上流:晴れ 川底:頭くらいの石多し
川幅2.5m 水の濁り:きれい
生物採取場所川の中心 カワニナ・ゴカイ?がいました:水深10cm
流れの速さを調べる生徒→
参考:流速の段階 おそい30cm/秒以下:ふつう30〜60:はやい60以上
1月31日 県河川水辺のネットワーク第2回打ち合わせ会議にサポーターが参加
(今年度の状況報告と今後の課題他)
11:00〜鹿児島市錦生館にて
2月5日 屋久島環境文化研修センターにて(9:30〜10:20)
「環境学習セミナー」(教職員対象)にてエコクラブ実践事例発表(サポーター脇田が発表)
2月6日
朝日川の水生生物調査1回目
午前11時 流速:普通
橋の50m上流:晴れ 川底:頭くらいの石多し
川幅2.5m 水の濁り:きれい
生物採取場所川の中心及び川岸 カワニナ
オオシマトビケラ
コガタシマトビケラ
オオユスリカ
ヘビトンボ
ヤマサナエ?
 予想以上にいろいろな生物がいてびっくり!
川の水は雪どけ水?のためか冷たかった。
川では採取のみ行い,生物はフィルムケースで
学校に持ち帰りじっくり観察・スケッチしました。
写真上:川岸で生物を採取する生徒
中:学校へ帰りじっくり観察・スケッチ
下:採取したヤマサナエ?(体長約40mm)
川調査写真
水生生物観察写真
川の生物写真
3月27・28日 こどもエコクラブ全国フェスティバルに鹿児島県代表として参加予定
( 3月27・28日北九州市グリーンパークにて)