●場 所 : 兵庫県揖保郡御津町
●交 通 : 山陽電車・網干駅前より、神姫バス大浦行きで約20分の室津下車後徒歩約5分
●案 内 : 室津(むろつ)は播磨灘に面した古い港町で、現在は静かな漁港ですが、江戸時代には参勤
交代の大名行列が、船で瀬戸内海を渡り、室津より陸路を行った為「室津千軒」と言われ
たほど賑わったそうです。
当時、室津には6つも本陣が有ったとの事からも、その繁栄ぶりは伺えますが、その本陣
が一つも残っていないのは残念な事です。しかし、脇本陣としても利用されていた元豪商
の家が「室津民俗館」「室津海駅館」として公開されておりますので、そこでは室津の歴
史を知る事が出来ます。
岬の上には、京都の賀茂神社の流れをくむ「賀茂神社」が有ります。境内はひっそりとし
ていますが本殿などは貴重な建物です。楼門上には、珍しい「馬足の竜」の像が刻まれて
います。
室津は遊女の発祥の地でもあり、丘の上の「浄運寺」前に遊女の祖とされる「友君」の墓
がひっそりと建っています。その時代の遊女は格式高い存在であり、友君は室津に幾つも
の寺院を建立したとの事です。
室津の近くには、世界の梅が見られる「世界の梅公園」、海が見える「綾部山梅林」、潮
干狩りで有名な「新舞子浜」等が有ります。
室津は、最近マスコミに取り上げられる機会が増えた事もあってか、本陣跡とかの標識が
整備されて来ています。それに反して、路線バスの便は除々に減ってきており、行きづら
くなっています。
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