にょたゆりに挟まるモブ先生の話 /


~あらすじ~


  コンスタンツェの紋章の研究をさせてもらう代わりに「髪型を変える魔法」の研究の手伝いをして欲しいと頼まれたリンハルト。「まあ髪型くらいなら……」と了承するものの、案の定魔法が暴走してなぜか女性の体になってしまった。しかも近くにいたカスパルまで巻き込まれている。
 そんな教え子たちを心配したモブ先生は二人が寝泊まりしている天幕を訪れるものの、当人たちはそんなことは気にせずイチャイチャしていたのであった――(という設定なのですが、書くのがめんどうだったので冒頭からエロシーンです)






 男が野営地の天幕を覗き込むと、そこは湿った空気と濡れた音に満たされていた。
 男は息を潜めながら音のする方へ足を進める。組み立て式の粗末な寝台の上では、リンハルトとカスパルがくちゅ、ちゅぷ、と音を立てながら互いの口を吸い合っていた。
 折り重なった体がゆらゆらと艶めかしく揺れ、乳房同士がぶつかってぐにゃりと押し潰されている。二人は股間を密着させ、互いの陰核を擦りつけ合って快感を拾っているようだった。
「……んっ」
「あ……ふぁ……」
 淡い色をした二人の秘所からはとろりとした愛液が溢れ、膣口が擦れ合うたびにくちゅりと水音を立てている。無防備に晒された窄まりはぷっくりと膨らみ、桃色の粘膜が快感によって小刻みに収縮していた。
「リン、ハルトっ……オレ、もう、イくっ……!」
 カスパルが切羽詰まった声を上げ、引き締まった太腿をピクピクと震わせる。リンハルトはそれに応えるように腰の動きを大きくし、ひときわ強く陰核を押し付けた。
「僕も……一緒に……あっ! ああぁっ……!」
 ビクンッと体を跳ねさせた二人が絶頂を迎えると同時に、秘裂からとぷりと濃厚な愛液が流れ出る。しとどに濡れた二人の膣口がはくはくと開閉し、襞の隙間から赤い媚肉を覗かせていた。
 あまりに淫靡な光景に男はその場に立ち尽くした。天幕の入り口から差し込む月明かりが男の影を地面に落とし、その影に気付いたリンハルトがにこりと笑う。
「……あれ、先生、見てたんですか。教え子のまぐわいを覗き見るなんて趣味が悪いですね」
 リンハルトは膨らんだ男の股間をからかうようにそこへ視線を向ける。みだらな光景に男の性器はすっかりと勃起し、衣服の布地を押し上げていた。
「僕もカスパルも戦続きで昂ってて……ねえ先生、付き合ってくれませんか?」
 リンハルトは男を誘うように、濡れた膣を自身の手でくぱっと開いてみせる。赤く充血した秘裂からとろりと蜜が流れ落ち、白い太腿を濡らす様子に男はごくりと唾を飲み込んだ。
 男は誘われるがまま寝台へと歩み寄る。折り重なったリンハルトとカスパルの膣の間には僅かな隙間があり、摩擦で腫れた襞がヒクヒクと震えている様がよく見えた。
 男はそこに吸い寄せられるように自分の性器を挟み込んだ。熱を持った柔肉に陰茎が包まれ、二人の愛液が竿に絡みついてくる。
「あっ……熱っ……んっ……」
「んっ……あぁっ……せんせぇっ」
 男がゆるゆると腰を動かすと、ぬるついた陰唇や陰核に亀頭が擦れて快感をもたらした。陰核を擦られる刺激にリンハルトとカスパルは甘い声で喘ぎ、互いを抱き寄せて体を震わせている。
 密着したことで二人の胸同士が重なり合い、膨らんだ乳首がくにゅりと潰れた。男はたまらず二人の乳房のあいだに手を差し込み、柔らかな膨らみを包んで揉みしだく。
「んぅっ……がっつくなって……」
「だめですっ……おっぱいまで触られたら……あんっ」
 やわらかな乳房と硬い乳首の両方を可愛がると、二人は熱い息を吐いて身をよじらせた。二人の愛液が男の陰茎をどろどろに濡らし、滑りが良くなったところで男は抽挿を激しくする。
「あっ……んぅっ……せんせぇ、オレ、イっちまう……!」
「ふふ、僕も……っ……あっ、イっちゃいます……!」
 リンハルトとカスパルは同時に絶頂を迎え、互いの体を密着させたまま全身を震わせた。二人の膣からは大量の愛液が溢れ出し、男の性器をべっとりと濡らしていく。
「あ……ふぁ……」
「は……ぁ……」
 絶頂の余韻に浸りながら、二人は再びぴちゃぴちゃと水音を立てて舌を絡ませ合う。その様子を眺めつつ男が二人の間から性器を引き抜くと、それを包み込んでいた双方の襞が名残惜しげにひくついた。
「まだ足りない……もっと欲しいです……ね、カスパル?」
「ああ……オレも、ぜんぜん足りねえ……」
 二人は互いに目配せをしながら寝台へと転がる。
 もともと細身のリンハルトは、女性の体になったいま華奢と言っていいほど細くなっていた。日に晒されることの少ない肌は病的に白く、肩にかかった黒髪との対比で色素の薄さがより際立っている。
 リンハルトとは対照的に、カスパルの肌はすっかりと日に焼けていた。筋肉と脂肪が適度に乗った体には健康的な色気があり、形のよい乳房や張りのある太腿が男の目を引きつける。
「先生も一緒にしましょう? ほら、僕のここ……好きなように使って構いませんから」
 リンハルトが白くて小ぶりな尻を見せつけながら、誘うように手で双丘を開く。肉の薄い尻の間から赤く熟れた秘所が露わになり、男はごくりと息を飲んだ。
「オレたち二人でいっぱい気持ちよくしてやるからさ……な、いいだろ?」
 リンハルトの隣に並んだカスパルも、張り合うように尻を突き出してくる。小柄だが筋肉質なカスパルは大臀筋も発達しており、むちっとした肉感的な尻が男の目を奪った。
 月明かりを浴びながら淫らに足を広げ、濡れた陰部を晒して男を誘う教え子たちの姿はあまりにいやらしく、男は我慢できずにその誘いに乗ってしまった。
 男は二人の股間に手を伸ばし、両側から差し出された秘裂に指を差し込む。ぬるついた二人の穴はすんなりと異物を受け入れ、嬉々として男の指に絡みついてきた。
「あっ……入ってくる……」
「ふあっ……あぁっ……!」
 人差し指と中指で膣内を掻き混ぜながら、勃起した陰核を親指でぐりぐりと押し潰す。陰核の裏側にあるざらついた部分を指先が掠めるたびに、二人の体がビクンと跳ねた。
「んっ、そこ、好きぃ……!」
「んぅっ……! あっ……ああ~っ!」
 弱点を責められて快楽に身を捩らせるたび、豊満なカスパルの乳房が大袈裟に上下する。
 男はいったんリンハルトの膣を弄るのをやめ、カスパルの乳房に手を伸ばした。重量のある膨らみを下から持ち上げ、たぷたぷと揺らしたり先端を軽く摘まんでひっぱったりすると、カスパルは悩ましげな声を上げて体を震わせる。
「あっ……そんなに強くしたら……んっ……だめだって……」
 硬く尖った乳首をくりくりと捏ねると、カスパルは甘い声で鳴いて悦んだ。乳首を強めにひっぱっるたびにカスパルの口から一際大きな喘ぎが上がり、膣がきつく締まって男の指を締め付ける。
「ふぁっ……あっ、ん」
「もう、先生カスパルばっかり構って酷いですよ。ほら、僕のもちゃんと触ってください」
 放置されたリンハルトは、催促するように自らの性器に手を添えて卑猥な水音を鳴らしている。
 それでも男がカスパルの乳房に夢中になっていると、やがてリンハルトは我慢ができなくなったのか、胸を揉んでいた男の手を取って自分の股間へと誘導した。
「んっ……そう、もっと奥に……」
 男は導かれるままにリンハルトの膣へ再び指を挿入し、くちゅくちゅと音を立てながら彼女の膣壁を擦り上げる。
「んぅっ……あ、あぁっ……」
 男は両手で二人の膣を刺激しつつ、お詫びのつもりでリンハルトの乳房を口に含んだ。ちゅうっ、ちゅぱっ、と音を立てて乳首を吸い上げ、舌の上でころころと転がすと、リンハルトは甘い声で喘ぎながら腰をくねらせる。
「はぁっ……すごい、先生、上手ですね……っ……」
「んっ……先生の手、あったかくて、安心するな……」
 男は二人を寝かせてその間に陣取ると、乳首を交互に甘噛みして尖らせた舌でくりゅくりゅと舐め回す。そうしながらも膣を愛撫する手は止めず、更に激しく二人の体内を掻き回した。
「あ、あっ、またイく……! イっちゃいます……!」
「オレも……もう我慢できねえ……!」
 男が膣内の弱いところをぐいっと押し上げた瞬間、二人の体がぶるぶると震えて絶頂を迎える。
 それでもなお、男は二人の膣を攻め続けた。絡みついてくる内壁を引き剥がすように指を抜き、一気に奥まで突き入れる。絶頂直後の敏感すぎる膣を容赦なく蹂躙され、二人は悲鳴にも似た声を上げた。
「やぁっ……! 待ってくださ……いまイったばかりだから……あんっ!」
「や、そんなにしたらまたイっちまう……んんぅっ!」
 過ぎた快感に泣き叫ぶ二人を無視して、男は膣を犯し続ける。
 二人は互いの体を強く抱き寄せ、押し寄せてくる絶頂の波に耐えようとしているようだった。秘裂からは絶えず愛液が溢れ出し、男の指の動きに合わせて飛沫が飛び散っている。
「あ、あーっ! あぁぁ――ッ!」
「ひぁっ……あぁぁぁぁっ……!」
 陰核の裏側を指先で強く刺激してやれば、二人は喉を反らせて甲高い叫びを上げた。二人の秘裂からぷしゃあっと勢いよく潮が吹き出し、男の手を濡らしてゆく。
「ふぁ……あっ……ん……」
「は……ぁ……はぁ……」
 男が二人の膣から指を引き抜こうとすると、蕩けた内壁が名残惜しげに吸い付いてきた。ちゅぽんと音を立てて引き抜かれた男の指は、二人の愛液にまみれてぬらぬらと光っている。
「はぁ……すげえよかったぜ、先生……」
「僕もです……すごく気持ちよくて、癖になりそうです……」
 快楽に蕩けた顔で微笑む二人の性器は、物欲しげにひくつきながら愛液を零している。その奥に潜む肛門もまた何かを求めるように収縮を繰り返しており、男は堪らずそこに手を伸ばした。
「あっ……そっちも触ってくれるんですか?」
「ん……もっと気持ち良くしてくれよ」
 男は人差し指で按摩するように肛門の膨らみをなぞり、充分に解れたところで中指と共に挿入する。狭い穴を二本の指でぐりぐりと押し広げると、リンハルトとカスパルは苦しげに呻いた。
「んぅっ……そこ、好きです……!」
「ひゃっ……あっ、んぅっ……」
 腸内は熱くうねっており、やわらかくなった穴の奥では肉壁が物欲しげにひくついている。男が指先を折り曲げて内壁を引っ掻くたびに、二人の口からは艶やかな声が上がった。
「ふぁっ……んっ……カスパルのここ、すごく熱い……」
「んっ……お前だって、めちゃくちゃ濡れてるじゃねえか……」
「あ……だめ、そんなにしたら……」
 男に肛門を弄られながら、二人は互いの膣に指を差し込んで掻き混ぜ合った。相手の弱点を知り尽くした指先が的確に性感帯を刺激し、夢中で互いの膣内を攻め立てる。
 二人の指使いはどんどん激しさを増していき、膣口からはとろとろと大量の愛液が溢れ出していた。濡れそぼった性器が刺激を求めて淫らにひくつき、男を誘うようにいやらしい水音を立てている。
 男の性器は既に痛いくらいに張り詰めていた。限界まで膨張し血管の浮き出た陰茎を目の当たりにして、二人はごくりと唾を飲み込む。
「すご……もうこんなになってる……」
「すっげぇな……これ挿れられたらどうなっちまうんだろうな……」
 二人は手を止めて男の性器をまじまじと見つめた。
「ね、先生、舐めてみてもいいですか?」
「なあ、いいだろ?」
 二人は期待に満ちた眼差しで男を見上げる。
 男は言われるまま肛門から指を引き抜き、怒張の先端を二人の前に差し出す。すると二人は物珍しそうにまじまじとそれを見つめ、興味津々といった様子で陰茎を握り込んできた。
「うお……熱いぜ……それにすごく硬い」
「ふふ、先生も興奮してるんですね」
 二人は嬉しそうに笑うと、それぞれ左右から亀頭に舌を伸ばしてちろちろと舐め始めた。生温かい舌が敏感な部分を這い回る感覚に、男は思わず声を漏らしてしまう。
「ん……どうですか? 気持ちいいですか?」
「先生のこれ、びくびくしてるな」
 二人は互いに目配せをしたのちに、ちゅっと音を立てて亀頭に口付けた。そのままぱくんと先端を口に含み、唾液をたっぷり絡めた舌でれろれろと舐め始める。
「んっ……んむ……はぁ……」
「ちゅっ……ん……」
 裏筋を舐められ、尿道口を舌先でぐりぐりと刺激される。二人がかりで竿全体を舐め回されると、強烈な快感に男の腰が抜けそうになった。
「んっ……すごい、また大きくなった……」
「へえ、そんなにこれが好きなのかよ」
 男の反応を見て気をよくした二人は竿に頬をすり寄せたり裏筋を舌先でなぞったりと、それぞれのやり方で更に男を悦ばせようとしてくる。もともとが男性だからなのか、二人の愛撫には無駄がなく的確だった。
「あ……先っぽからなんか出てきたな」
「んっ……おいしいです……」
 二人は亀頭の先端をちゅうっと吸い上げ、雁首の周りに溜まった恥垢までも丹念に舐め取っていく。更には陰嚢を優しく揉まれながら尿道口を吸われ、男は堪らず二人の顔面に向けて精液をぶちまけた。
「んぶっ!?」
「あ……すご……たくさん出ましたね」
 顔に精液をかけられたというのに、二人は怒ることも嫌がることもなくそれを受け止めた。むしろ嬉しそうに目を細め、口元についた精液をぺろりと舐め取っている。
「ね、先生もそろそろ挿れたいですよね? ほら、見て下さいこれ……」
 リンハルトは男の前で脚を広げて濡れた秘裂を見せつけた。男やカスパルの指で弄られたそこは赤く充血しており、襞と襞の間で愛液が糸を引いている。
「ここに欲しいです。僕のここ、先生のでいっぱい突いて可愛がってほしいんですよ。だからお願いします……僕の中に入ってきて……?」
「あ、ずりぃぞ! 先生、オレにもくれよ。先生の舐めてたら我慢できなくなっちまってさ。な、頼むよ……」
 カスパルもまた同じように足を開いて秘裂を晒すと、自ら両手で広げてヒクつく穴を見せつけてきた。こちらも既に準備万端らしく、入口からは粘り気のある愛液が溢れ出している。






 男は二人の痴態を前にごくりと喉を鳴らし、まずはリンハルトの膣口へと亀頭をあてがった。愛液でぬるつく入口を先端で擦り、ゆっくりと中に押し込んでいく。
「あ、あ……!」
 待ちわびていた陰茎が挿入される感覚に、リンハルトは歓喜の声を上げた。膣内は既に蕩けるようにやわらかくなっており、奥まで入り込んだ陰茎をほどよい強さで締め付けてくる。
 根元まで収めきったところで男は一度動きを止め、体内を馴染ませるようにリンハルトの腰を軽く揺すった。結合部からくちゅくちゅという水音が響き、熱い膣壁がきゅうっと締まって男の性器を包み込む。
「あ……んっ……もっと激しく動いてもいいですよ……?」
 リンハルトに促されるまま、男は抽送を開始した。体内をゆっくりと押し広げるように、少しずつ抜き差しをして膣内を慣らしてゆく。
「ちぇっ……先生、次はオレだからな?」
 不満げなカスパルが男の背中に抱きつき、豊満な乳房をむにゅりと押し付けてきた。その温もりとやわらかさに男の性器は更に膨らみ、リンハルトの中を圧迫する。
「あぅっ……すごい……おっきくなってる……」
「おい、お前だけずるいだろ」
 カスパルは不満を口にしながらも男の耳を甘噛みし、掌で胸板を撫で回してきた。そのまま乳首を摘んで引っ張られ、男の背筋がぞくりと震える。
「あっ……先生、感じてるんですか? 嬉しいなあ」
「なあ先生、オレのも弄ってくれよ……もう、ここがうずうずして仕方ねえんだ」
 カスパルは男の手を掴むと自分の股間に導き、愛液を滴らせる割れ目をなぞらせた。膣の奥から染み出した粘液がくちゅっと音を立て、男を誘惑するように糸を引く。
 せがまれるまま男はカスパルの膣内に指を差し入れ、ぐちゃぐちゃと掻き混ぜた。熱くうねる肉壁に指を食い込ませると、カスパルは気持ち良さそうに身体を震わせる。
「ふぁ……ん、そこ、いいぜ……」
「あ……んっ……先生、早く動いてください……僕の中で、気持ち良くなってくれますよね……?」
 二人はそれぞれ男にしがみ付き、甘い声で囁きかけてきた。
 男はリンハルトの腰を抱え直し、一気に最奥まで突き上げる。リンハルトの声は甘く蕩けていき、結合部は次第にじゅぷっ、ぐちゅっと激しい音を立て始めた。
「あっ、んっ……! そこぉ……!」
 男が雁で陰核の裏側を引っ掻いた瞬間、リンハルトは一際高い声を上げて背中を仰け反らせる。その反応を見た男は、執拗に同じ箇所ばかりを攻め立てた。
「んぁっ、あっ、あぁっ! だめ、気持ちいいです……!」
 弱点を責められて快楽に喘ぐたび、控えめな乳房がふるんと揺れる。それに誘われるようにして男はリンハルトの乳房を掴み、乳首を指先で摘まんでくりゅくりゅと捏ね回した。
「ひぁっ……! そんなにしたらまたイっちゃいます……!」
 リンハルトの膣壁がきゅうっと締まり、精液を搾り取るかのように男の性器に絡みつく。男はそれを振りほどいて激しく腰を動かし、膣奥をぐりぐりと押し上げて子宮口を虐め続けた。
「あ、だめ、ほんとにもう無理です……! 僕、僕……ッ!」
 リンハルトを絶頂に導くべく、男はカスパルの膣から引き抜いた指でリンハルトの陰核をつまみ上げた。そのまま指先で転がしながら強く腰を打ち付けると、リンハルトは甲高く鳴いて呆気なく達してしまう。
「ああ、イク、イッてます……! ひあぁっ!?」
 リンハルトが果てた直後、男も彼女の中に精を放った。どくんどくんと脈打つ性器から大量の白濁を流し込まれた膣内は、最後の一滴まで絞り取ろうとするかのように男の陰茎へと絡みつく。
「あ……あ……出てる……先生の……」
 ようやく男の射精が終わると、リンハルトはうっとりとした表情で腹に手を当てた。膣口からこぽりと溢れた精液が太腿を伝い、敷き布へと流れ落ちていく。
「んっ、んんっ……あ、せんせぇ……っ」
 切なげな声で呼ばれて視線を落とすと、両足を大きく開いて腰を突き出し、淫らに自慰にふけっているカスパルの姿が男の視界に入った。
「んっ、あ……っ、あー……っ」
 くちゃっ、くちゅっと粘ついた水音を響かせながら、カスパルは自分のそこを慰めている。ぷっくりと膨らんだ陰核を二本の指で挟むようにして扱き、もう片方の手は陰唇を割り開いて割れ目を上下になぞっていく。
「はっ、はぁっ、んん……んうぅ―――ッ!」
「はあ……カスパル可愛い……ねえ、こっち向いて? 先生の代わりに僕がしてあげるからさ」
 自慰にふけるカスパルを見て興奮したのか、リンハルトはカスパルを自分のほうへと向き直らせると、ぐっしょりと濡れた膣に指を差し入れて浅いところを掻き回した。
「んぁっ、あっ、リンハルト……っ、オレ、なんか変なんだ……」
「大丈夫だよ。僕も同じだから。ほら、一緒に気持ちよくなろうよ」
 リンハルトはカスパルの股間に顔を近づけ、すっかりと硬くなった陰核を前歯で甘噛みした。かと思えば舌先でちろちろとくすぐり、緩急をつけてカスパルの陰核を愛撫する。
「ひいぃっ!? それ駄目だって……! あっ、あうぅ……! それ、弱いのに……っ!」
「知ってるよ。だからやってるんじゃないか。ほら、こことか好きだよね?」
 陰核への容赦のない愛撫を続けながら、リンハルトは片手で秘裂を広げて尿道口を刺激した。小さな穴を爪先でかりかりと引っ掻かれるたび、カスパルは腰を揺らして甘い声を上げる。
「あ、あっ、そこぉ……! もっと触ってくれよ……!」
「わかってるよ。いっぱい可愛がってあげるからね」
 ぴちゃぴちゃと音を立てて陰核を舐めしゃぶられ、吸い上げられ、カスパルは何度も軽い絶頂を繰り返した。そのたびに膣からは蜜が溢れ、尻にまで垂れ落ちて窄まりを濡らしてゆく。
「んっ、んっ……カスパル、気持ちいい?」
「ふぁっ、いいっ、気持ちいい……!」
 二人のじゃれ合いを眺めているあいだに、男の性器は硬さを取り戻していた。それに気づいたリンハルトがくすりと笑い、カスパルの耳元に唇を寄せる。
「ねえカスパル、先生まだ足りないみたいだよ。君も先生のが欲しいよね?」
「んっ……!」
 リンハルトは悪戯するようにカスパルの乳首をぴんっと弾いた。張りのある乳房が大きく揺れ、カスパルの口から甘い吐息が漏れる。
「あ……欲しい……っ、先生、オレのここも、リンハルトにしたみたいに可愛がってくれよ……」
 カスパルは自ら両膝を抱えて秘部を晒すと、男に向かって懇願した。そこはリンハルトの愛撫によって赤く腫れており、ぱくぱくと開閉を繰り返して挿入を求めている。
 男はカスパルの痴態にごくりと喉を鳴らし、望み通りにその穴に亀頭を押し当てた。
「あ……っ! あぁ……っ!」
 ずぶずぶと体内に侵入してくる剛直の感覚に、カスパルは歓喜の声を上げる。そのまま性器を根元まで収めた男は、カスパルの体を持ち上げて背面座位の体勢を取った。
「ひぁ……っ!」
 自重で結合が深くなり、カスパルの膣がぎゅっと締まる。その締め付けに男は小さく声を漏らしながらも、すぐに抽送を開始した。
「んっ、んんっ……! あぁ……っ!」
 膣奥を突かれてカスパルの体がびくんと跳ねる。その振動によって豊満な乳房が揺れ、突き出された舌から透明な唾液が滴り落ちた。
「あ……カスパルすごく可愛いね……僕も我慢できなくなってきちゃった……」
 カスパルの様子を見て、リンハルトもまた興奮を抑えきれなくなったらしい。リンハルトは男と繋がったままのカスパルの前に膝をつくと、律動に合わせてふるふると揺れていた乳房を口に含んだ。
「んぁっ!? り、リンハルト……っ!」
「んっ……カスパルのおっぱい、やわらかくてあったかいね」
 リンハルトはちゅうっと音を立ててながらカスパルの乳首を吸い上げ、ふくよかな胸を揉みしだいて先端を甘く噛む。
 その刺激によって男を咥えていたカスパルの膣壁がきゅうっと締まり、やわらかな媚肉が絡みついてきた。男は射精感を堪えて激しく腰を打ちつけ、カスパルの子宮口を何度も突き上げる。
「あぁっ……先生のでごつごつされてる……っ♡」
「ふふ、すごいね。カスパルのここ、ぎゅうって締まってるよ。先生のがそんなに好きなんだね」
「んぅ……好き……♡ あっ、そこぉ……っ、気持ちいい……っ」
 リンハルトはカスパルの胸を弄っていた手を徐々に下げていき、陰核を指先でぐりっと押し潰す。それと同時に膣内をかき混ぜるように男が腰を動かせば、カスパルは快楽に身を捩らせた。
「んぁっ、だめだ、もうイく……っ! あぁっ……!」
 カスパルの膣が痙攣を始め、男の性器を強く締め付ける。絶頂が近いと察したリンハルトは、カスパルの股間に顔を埋めて陰核を甘噛みした。
「――~ッ!!」
 痛みを伴う快感に、カスパルは背中を大きく仰け反らせながら達する。勢いよく吹き出した潮がリンハルトの顔にまで飛び散り、人形めいた白い肌を汚していった。
 カスパルが達すると同時に膣内の収縮が激しくなり、精液を絞る取るかのように陰茎にまとわりつく。搾られるような膣の動きに男もまた限界を迎え、カスパルの子宮口に向けて精液を吐き出した。
「んぁ……熱い……いっぱい出てる……」
 カスパルはぐったりと体を弛緩させ、男の胸に寄りかかる。男は愛おしげにカスパルの頭を撫でたあと、ゆっくりと性器を引き抜いた。
「んっ……ふふ、カスパルに顔射されちゃった」
 栓を失ったカスパルのそこからどろりと精液が流れ出る。それを見たリンハルトはうっとりと目を細め、顔にかかった潮を軽く舐めとってからカスパルの唇に口づけた。
「んっ……んぅっ」
 突然のことに驚いているカスパルを無視して、リンハルトはその口腔内に舌を差し入れる。舌同士を絡め合わせれば、混ざり合った唾液がカスパルの唇の端から零れた。
「ふぅ……ん……ぷはっ……はぁ……」
 長い口付けを終えてようやく解放されたカスパルは大きく息を吸った。呼吸を整えているカスパルを尻目に、リンハルトは男に向き直って微笑む。
「先生、次は僕の番ですよね? ほら、好きなほう使っていいんですよ?」
 リンハルトはカスパルの体を押し倒して寝台に寝かせると、その上に覆い被さって男に秘所を見せつけた。尻に添えられた手が肛門の皺を伸ばすように柔肉をひっぱり、桃色の粘膜を覗かせる。
 男はリンハルトの尻を掴んで双丘を割り開き、猛々しく勃起した性器の先端を肛門へとあてがった。熱を持った亀頭が後孔に触れる感覚に、リンハルトは切なげな吐息を漏らす。
「あ……先生のもう硬くなってる……ね、早く挿れてください」
 望まれるまま、男は勢いよく腰を突き出してリンハルトの後孔を貫いた。腸壁を押し広げながら侵入してくる異物の存在に、リンハルトの口からは掠れた喘ぎ声が上がる。
「あぁ……っ! お尻の穴すごいです……♡」
 腸内は狭く、男の陰茎を受け入れるには少し窮屈だったが、それでも何度か抜き差しを繰り返すうちに馴染んできたようだ。
 男は抽挿を速め、激しく腰を打ちつける。結合部からは泡立った白濁が溢れ、肌同士がぶつかるたびにぱちゅんぱちんという音が響く。
「リンハルト、それ、そんなにいいのか?」
 二人の行為をリンハルトの下から眺めていたカスパルは、リンハルトの乳房に吸い付いてその先端を舐め始めた。乳首を口に含んで強く吸い上げ、もう片方の乳房は手で包み込むように揉みしだく。
「んっ……カスパル……おっぱいばっかりじゃなくてこっちも触ってよ」
「わかってるって……」
 カスパルは片手でリンハルトの太腿をなぞり、そのまま割れ目に沿って指を這わせる。そして秘裂を開いて濡れそぼったそこに中指を沈めていった。
「あ……っ、カスパル……!」
「んっ……リンハルトの中やわらかいな……」
 カスパルはそのまま指を出し入れし、その動きに合わせて舌でもリンハルトの乳首を転がす。ときおり軽く歯を立てながら刺激を与えられると、男の性器を咥えている肛門が切なげに締まった。
 男はカスパルの愛撫に合わせて腰を動かし、リンハルトを追い詰めてゆく。やがて陰茎が一回り大きくなり、射精の前兆を感じ取ったリンハルトが男を振り返る。
「あっ……先生、中にください……っ!」
 男は返事の代わりに激しく腰を打ちつけ、最奥で精を解き放った。激しく抽挿を繰り返し、亀頭を腸壁に叩きつけながら射精する。
「あぁっ……! 奥にきてます……っ♡」
 どくりと脈打つ陰茎から大量の精液が注ぎ込まれる感覚に、リンハルトは体を震わせて悦んだ。射精を終えた後も、男は余韻を楽しむかのように緩慢とした動作で腰を動かす。
「あ……すごい……まだ出てる……♡」
 体内に感じる熱い奔流に、リンハルトはうっとりと目を細める。
 名残り惜しそうに腰を揺らしていた男がやっと性器を引き抜くと、ぽかりと開いたままの後孔から飲み込みきれなかった精液が流れ出た。
「んっ……はぁ……たくさん出ましたね先生……♡ 前も後ろも先生のでいっぱいにされちゃいました……♡」
 リンハルトはカスパルの上から離れると、愛おしそうに下腹部をさすりながら微笑んだ。リンハルトの両穴はすっかりと男の陰茎の形に馴染み、白濁した液体を垂れ流している。
「なあ先生、オレにもしてくれよ……」
 カスパルは甘えるような声で男に懇願し、自ら膝を抱えて肛門を晒した。きゅっと締まったそこはカスパル自身の愛液で塗れており、物欲しげにひくついている。
 男は硬度を取り戻した陰茎の先端をカスパルの肛門にあてがい、ゆっくりと挿入していった。狭い穴がみちっと音を立てて広がっていき、太い亀頭を飲み込んでいく。
「んっ……あ……くるっ……!」
 カスパルは苦しげに眉根を寄せながらも、どこか嬉しそうな表情を浮かべている。
 男はそんなカスパルの体を折り曲げるようにして上から押し潰し、体重をかけて一気に性器を根元まで埋め込んだ。
「――~ッ!!」
 あまりの衝撃にカスパルは声にならない悲鳴を上げる。カスパルの体全体が強ばり性器を咥えているそこがぎゅうっと締まるが、男はそれに構わず激しい抽挿を始めた。
「あ……っ! すご……っ、こんな……♡」
 腸内を擦り上げるようにして何度も出し入れを繰り返すと、カスパルの体がびくんと跳ねる。腸壁越しに子宮口を突くたびにカスパルの膣口がひくんと疼き、透明な愛液が断続的に飛び散った。
「カスパル、気持ちいい?」
「んっ……いい……っ、尻犯されるのすごい……っ」
 カスパルはこくこくと頷きながらリンハルトの問いに答える。
 男は抽挿を続けながらカスパルの乳首にしゃぶりつき、もう片方の手ではカスパルの秘所を弄ぶ。膣内に指を差し入れると同時に親指で陰核を押し潰せば、カスパルは堪らないといった様子で身を捩らせた。
「あぁっ……だめだ、そんなにされたらすぐイっちまう……!」
 男の激しい責め立てによって、カスパルの限界はすぐに訪れた。腸内は痙攣を始め、絶頂に向けてきゅうっと収縮を始める。男はそれに応えるように抽挿を速め、亀頭で内壁を擦り上げた。
「あ……くる……っ、出る……っ♡」
 一際大きく体が仰け反ったかと思うと、カスパルは全身をがくがくと震わせながら達した。プシュッと音を立てて秘裂から潮が吹き出し、男を咥えていた肛門がぎゅうっと締め付けられる。その強い刺激に男もまたカスパルの中に精を放った。
「あ……熱いっ……中に出てる……っ♡」
 体内で脈打つ陰茎の感覚にさえ感じてしまうのか、カスパルは再び小さく体を震わせた。
 男は最後の一滴まで絞り出すかのように、ぐりぐりと腰を動かしてからようやく陰茎を引き抜いた。栓を失った後孔からは大量の精液が流れ落ち、膣から零れた精液と混ざり合う。
「ふふ、カスパル、僕とお揃いだね」
 前後の穴から精液を滴らせるカスパルに口付けながら、リンハルトはうっとりと目を細めた。

 満足したらしい二人は寝台の上で並んで横になり、やがて寝息を立て始めた。
 男は二人の頭を撫でながら、さて、どうしたものかと考える。このまま二人を置いて部屋を出て行くのは気が引けたし、かと言って我が物顔で寝台に潜るのも憚られる。
 男はしばらく悩んだ末、けっきょく二人が起きるまで待つことにした。幸いにも明日は休日だ。男は天幕の隅に置かれた椅子に座り、リンハルトの蔵書らしき本を読み始める。
 夜は徐々に更けてゆき、そして静かに明けていった。
 


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