長岡市の北西、長岡大橋と蔵王橋の中間の信濃川右岸べりに欅の大木が茂る一帯があり、その森の中にかつて中越
の総鎮守として勢威をふるった金峯神社があります。近くには、今でも堀跡と土塁を残す、中世には珍しい平城の蔵王
堂城や蔵王の大欅などの史跡も多く残っています。南北朝時代にはすでに城があり、やがて長岡城が築かれて廃城と
なるまで古志、三島、蒲原一帯の中心でした。
蔵王の森に鎮座し、金山彦命(カナヤマヒコノミコト)を祭る金峯神社は、人々から「蔵王さま」と呼ばれ親しまれてきました。
毎年7月15日に行われる、馬を駆せながら的を射る勇壮な流鏑馬(ヤブサメ)の神事や、信濃川で獲れた鮭を神前で神官
が直接手を触れずに料理して供える、11月5日の「王神祭」などの珍しい神事が、今もなお続いています。
平成15年5月13日 全焼 戊辰戦争で薩摩藩の砲弾受けた樹齢八百年といわれる神木「蔵王の大欅」 もどる