「九条の会・わかやま」 488号 発行(2023年8月22日付)

 488号が8月22日付で発行されました。1面は、第110回「ランチタイムデモ」実施、毎月3日のスタンディング宣伝、JR和歌山駅前で9の日宣伝、九条噺、2面は、みなべ「九条の会」終戦記念日の街宣行動、統一協会と親密な関係にある日本の憲法改正運動 飯島滋明氏(名古屋学院大学教授)、ブックレット紹介 『九条の会 第8回全国交流集会報告集』  です。
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第110回「ランチタイムデモ」実施



 台風7号一過で好天が続くかと思われましたが、肌寒さを伴う雨模様となった8月17日、第110回の「憲法の破壊を許さないランチタイムデモ」(呼びかけ:憲法9条を守る和歌山弁護士の会)が行われ、40人の市民が参加しました。
 和歌山市役所から京橋プロムナードまで、豊田泰史弁護士(憲法9条を守る和歌山弁護士の会代表世話人)による「9条壊すな」「9条守ろう」「戦争する国絶対反対」などのコールに唱和しながら、沿道にアピールしました。
 京橋プロムナードでは豊田弁護士から、「10月に『県下の憲法9条を守る運動の交流集会(仮称)』を企画しています」と案内がありました。



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毎月3日のスタンディング宣伝

8月3日も猛暑の中、21名が参加して「毎月3日の行動」が、元気に行われました。



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JR和歌山駅前で9の日宣伝

8月9日、JR和歌山駅前で「憲法9条守ろう」の街宣活動が行われました。「今日は78年前、長崎に原爆が落とされ多くの犠牲者が出た日。再び日本を戦争する国にさせないように力を合わせましょう」と訴えました。





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【九条噺】

 最近太極拳に通い始めた。健康体操のようなものだ。月3回の練習を終えると、血行が良くなり体が軽くなったと感じ、健康効果を実感する▼しかし動作が多いので覚えるのに苦労する。子どもの頃から運動が苦手で盆踊りを覚えられなかった自分が覚えられるか不安だった。ネット動画で復習してようやく一通り覚えた▼習っているのは簡化二十四式太極拳で、伝統太極拳を基に簡略化して1956年に中国の国家体育運動委員会が制定した。途切れずにゆっくりした動作で流れるように舞う姿は、武術と言うより健康体操だ。中国各地の早朝の公園で高齢者が集団で行っているし、米国や日本などにも広く普及している▼明代に河南省の村に移った陳一族に家伝として伝えられた武術に、様々な武術の要素を組み合わせて創始された武術が、「太極拳」と呼ばれるようになり、陳式、楊式等の門派がある。陳一族の武術は戦乱の中で身を守り生き延びる護身の術だった。しかも集団戦闘訓練の疑惑を生まぬよう、ゆっくりした動作に実戦の基礎になる身のこなしを隠し、戦闘術としてのすばやい動作は別途学んだ▼このように武術に根差すとは言え、健康体操としての太極拳の役割こそ私には大切だ。姿勢が良くなり、動作が静かになり、腰痛や膝痛が軽減し、血行が良くなる等の効果をこの年齢になって実感できたのだ▼すばらしい太極拳をくれた中国との戦争は避けたい。敵基地攻撃能力で緊張激化は避けなければならない。 (柏)

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みなべ「九条の会」終戦記念日の街宣行動



 みなべ「九条の会」は、毎年終戦記念日に宣伝カーによる街頭宣伝を実施しています。また、ここ数年、清川地区にある本誓禅寺での「平和の鐘」にも参加していました。
 今年も例年のように15日の午前は旧南部川村、午後は旧南部町に街頭宣伝を計画していましたが、台風7号の接近で、急遽予定を1日繰り上げ14日午前からお昼過ぎにかけ、みなべ町全域で実施しました。街宣では、憲法9条の大切さ、敵基地攻撃能力の持つ問題点、沖縄・南西諸島の現状を知ってもらう映画会へのお誘いなどを訴えました。
 スタート時、雨はまだ止み間が多く、風もあまり強くはありませんでした。旧南部から旧南部川と車を進め、最後に本誓禅寺に立ち寄り、赤松前住職に予定を繰り上げ街頭宣伝を実施し15日の平和の鐘には参加できない旨をお伝えしたところ、「戦争などには反対できるが、自然のものに抗うことはできない」と言われ、鐘を撞かせて頂くことに。戦争に反対・憲法を守りたいという思いをこめて、撞かせて頂きました。

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統一協会と親密な関係にある日本の憲法改正運動
飯島滋明氏(名古屋学院大学教授)




 5月26日に「新憲法制定議員同盟」が開催した「安倍晋三名誉会長を偲び、新しい憲法を制定する推進大会」で岸田首相は、「国際社会が歴史的転換期を迎えている時だからこそ、私たちは憲法改正に強い思いを持って挑戦しなければならない」と述べました。
 公明党の北側一雄副代表は、緊急事態時に国会議員の任期延長を可能にする改憲に言及し、「相当議論が煮詰まっている」と強調しました。日本維新の会の馬場伸幸代表は「いよいよ憲法改正の時がやってきた」と指摘、自民党が改憲を党是としていることを挙げ、「看板倒れにならないよう、われわれはエンジンをかける役割を担う」と発言しました。国民民主党の玉木雄一郎代表は、来年の通常国会で改憲に向けた国会発議を実現すべきとの考えを示しました。
 このように「安倍晋三名誉会長を偲び、新しい憲法を制定する推進大会」では自民党、公明党、日本維新の会、国民民主党などの改憲勢力が憲法改正に向けての意気込みを語りました。
 そしてこの集会の準備には統一協会も協力し、参加に動員をかけていたのです。自民党が熱心に主張する「自衛隊明記の憲法改正」も、安倍首相が提唱する前に「統一協会」が主張していました。自民党の「自衛隊明記の憲法改正」が統一協会の影響を受けていないと言い切れるでしょうか。
 「改憲手続法」(憲法改正国民投票法)について、立憲民主党や共産党は、外国政府や外国勢力の影響を排除するための法整備を主張しています。一方、自民党、公明党、日本維新の会は、外国政府や外国勢力の影響を排除するための改憲手続法の改正に反対してきました。
 外国政府や外国の集団の影響を受けるのであれば、国のあり方を決めるのは国家構成員である「国民」という「国民主権」から正当化できません。
 自民党が外国政府や外国集団の影響を排除する法改正に反対するのは、普段の選挙だけでなく、憲法改正国民投票や運動の場面でも「統一協会」の支援を受けようとしているからではないでしょうか?
 実際、自民党はいまでも統一協会から選挙、さらには5月26日の集会のように、憲法改正運動の支援を受けています。
 少なくとも外国政府や外国集団の影響を排除する法改正は必要ないという立場の自民党・公明党・日本維新の会は、外国政府や外国集団が憲法改正に影響を及ぼすことを黙認することになります。外国政府や外国の集団が憲法改正に影響を及ぼすなどは最たる「主権侵害行為」です。
     (戦争をさせない1000人委員会HPより)

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ブックレット紹介 『九条の会 第8回全国交流集会報告集』



 ★内 容
Ⅰ 事務局からの報告 小森 陽一 (事務局長)
Ⅱ 各地、各分野の九条の会からの発言 23名
Ⅲ 集会のまとめの発言 高田 健 (事務局)
Ⅳ 呼びかけ人からのメッセージ 澤地 久枝
Ⅴ 世話人からのメッセージ
愛敬浩二/浅倉むつ子/池内了/池田香代子/伊藤千尋/伊藤真/清水雅彦/高良鉄美/田中優子/山内敏弘
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発行:「九条の会」 2023年7月7日
頒価:1冊800円/10冊以上640円(2割引) 送料別途
版型:B5判、76ページ
申込:「九条の会」へ TEL:03-3221-5075
    Eメール:sppn3av9@hyper.ocn.ne.jp

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(2023年8月21日入力)
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