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第21回憲法フェスタ開催
「守ろう9条 紀の川 市民の会」
「守ろう9条 紀の川 市民の会」は11月9日、「第21回憲法フェスタ」を和歌山市・北コミュニティーセンターで開催しました。毎年開催していた河北コミュニティーセンターは工事中のため使用できないので、北コミュニティーセンターになったものです。
ファミリーバンド「Crowfield」 (photo by Kenji Hotta)
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メイン会場では、今回で3回目の出演となるファミリーバンド「Crowfield」の演奏で開幕。憲法のためのオリジナルソング「この島」や「未来へ」「イマジン」などが歌われ、「島人ぬ宝」は参加者も一緒に歌い、「豊年音頭」は会場が一体となってカチャーシーを踊りました。
第2部は、日本福祉大学(教育・心理学部)教授・三宅裕一郎氏が「日本国憲法がめざす平和国家とは?~『軍事によらない平和』というアプローチの現実的意義~」と題して講演をされました。
今、「敵基地攻撃能力」の保有や、アメリカの「統合防空ミサイル防衛」との融合、自衛隊配備の「南西シフト強化」「自衛隊統合作戦司令部」の創設が進められている。しかし、「軍事力による平和」は限界があり、どれだけの被害を私たちにもたらすのかを解明されました。
戦争は「政治」が行った決断の失敗である。だからこそ、私たちは戦争を回避するためにも、「政治」を選択するところ、すなわち、選挙からさかのぼって、しっかり判断して行動しなければならないと話されました。また、共感の得られる「表現力」で、いかに広く市民間に伝達し共有していくことの重要性、アメリカ・アジアの市民との「連帯」の必要性を訴えられました。
また別室ではドキュメンタリー映画『荒野に希望の灯(ひ)をともす ~医師・中村哲 現地活動35年の軌跡~』の上映や、「リサイクルひろば」も実施されました。
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第125回「ランチタイムデモ」実施
11月26日、40人の市民が参加して125回目の「憲法の破壊を許さないランチタイムデモ」(呼びかけ:憲法9条を守る和歌山弁護士の会)が行われました。
今回は電池切れのせいか、ハンドマイクが使えないという緊急事態となりました。当初予定していた海堀崇弁護士から、声量に自信がないのでコールは難しいという申し出があり、とっさにMさんとKさんの2人の女性に「地声」での緊急コールをお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。
(Mさん)「子どもに残そう 平和を残そう」「戦争法案 絶対廃止」「軍事強化は戦争起こす」「子どもに残そう 9条残そう」(Kさん)「大事なことはみんなで議論」「国の形を勝手に変えるな」「武力で平和は作れない」でした。
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【九条噺】
このコラム名は「九条噺」となっている。この名称の名付け親は、今は亡き当会紙の初代編集者・Y氏だ。彼は何故「九条噺」と名付けたのだろう▼「はなし」を広辞苑で調べてみると、漢字は「話」「咄」「噺」がある。「咄」は「噺」と同じような意味らしいが日頃あまり見かけないので置いておいて、「話」と「噺」だ。「話」は「談話、人と言葉をかわすこと、会話、聞いたこと、うわさ、評判」など、非常に幅広い概念を表すようだ▼それに対して「噺」は「人に聞かせようとまとめた事柄、物語」という概念のようで、落語家のことを「噺家」とも言う▼落語には「落ち」がある。「落ち」とは落語や漫才などで、「洒落(しゃれ)や語呂合わせなどで、話の終わりを締めくくる部分」で「話を落ち着かせて効果的に終わらせること」、またはそのためのネタを指す語だそうだ▼ところで「噺」は和製漢字で、「新しく珍しいはなし」のために「口」+「新」となっているとのこと▼「九条」は「日本国民は、…国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、…永久にこれを放棄する」とする。即ち、平和で豊かな日本・世界を希求するものだ。それに繋がることなら、テーマは小さくても大きくてもいいだろう。問題は「話を落ち着かせて効果的に終わらせること」だ。「…は問題だ」と指摘するだけではなく、「だから、このようにしよう」という効果的な提案が求められるのだろう。(南)
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さわやかで楽しく、勇気をもらった!
伊都・橋本9条平和まつり
憲法9条を守る伊都・橋本連絡会は、10月26日(土)、橋本市立高野口小学校体育館で第16回「伊都・橋本9条平和まつり…憲法9条でゆるぎない平和を…」を開催し、250名が参加しました。
会場には原爆絵画などを展示。また、各団体からの飲食物やバザー、紀北農芸高校の野菜即売など多くの模擬店が出店し賑わいました。舞台では、キッズやシニアのダンス・太鼓・吹奏楽・コーラス・詩吟、合間にDVDによる「檻の中のライオン」の憲法紙芝居と補足説明、最後は空くじ無しの福引きで会場が大いに盛り上がりました。日本舞踊と南中ソーランのリーダーが「命が大事、平和が大事、9条が大事!」と力強いアピールを行い、会場の大喝采を浴びました。
富岡嬉子事務局長が閉会挨拶に立ち、「大江健三郎氏らによって、『九条の会』が結成されて20年。安心・安全で平和な世の中を作るために、また、9条をはじめとする憲法を守り抜くために、みなさん、共に頑張りましょう」と結ばれました。今年もさわやかで楽しく賑やかで勇気づけられる平和集会となりました。(共同代表:植西祥司さんより)
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平和と社会保障を考える学習会を開催しました
和歌山障害者・患者九条の会
自公政権による、防衛費を突出させ、社会保障費は削り込む政治を今後も続けさせて良いのでしょうか?
和歌山障害者・患者九条の会は11月17日、和歌山市ふれ愛センターで15名が参加して情勢学習会を行いました。講師は和歌山県社会保障推進協議会・事務局長の佐藤英昭先生です。
社会保障改革推進法の内容、医療・介護現場の動向、県内の実態等についてお話を伺いました。「家族や国民相互の助け合い」ときれいごとを言って、国はとにかくお金を出さないそうです。そして医療費にかかる約40兆円すべてを消費税で賄おうとしているとか。そのためには消費税を16%に引き上げる必要があるそうです。
和歌山市では今年度、予定されていた国保料の値上げが、社保協が取り組んだ3千筆の署名が後押しとなって据え置かれたそうです。私たち一人ひとりが声をあげることで行政を動かしていけることを学びました。
また、介護現場のヘルパーさん(全国200万人)の給与を8万円引き上げて一般並みにするためには2兆円必要とか。しかし5年間で43兆円増額する防衛費を少し回せばすぐに実現できる話だそうです。
参加者からたくさんの質問や意見が出されました。「戦争になって削られるのは社会保障費。9条の会でもまた取り上げていきたい」との閉会の言葉で会を締めくくりました。(事務局:野尻誠さんより)
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みなべ「九条の会」150回目のピースアピール
11月3日文化の日に、150回目のピースアピールを事務局担当で実施しました。東吉田交差点に10名の会員が集まり、3日は日本国憲法が公布された日であるということなどをアピールしました。また11月29日30日に「戦雲」の上映会を実施することもアピールしました。
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