２００４年６月１０日、井上ひさし、梅原猛、大江健三郎、奥平康弘、小田実、加藤周一、澤地久枝、鶴見俊輔、三木睦子の９氏により「九条の会」が結成されました。発表されたアピールは、「あらためて憲法九条を激動する世界に輝かせたい」、この「憲法を守るという 一点で手をつなぎ」、「一人ひとりができるあらゆる努力を」と呼びかけています。和歌山でも、すでに多くの人々や団体がそれぞれの地域で、この呼びかけに応える活動をはじめられて います。
私たちの、この和歌山は、世界遺産登録であらためて大きな注目をあびている霊峰高野山や熊野三山・古道にも象徴される、「歴史と文化の宝庫」であり、温暖な気候、美しい海と緑な す山々に恵まれた「自然の宝庫」でもあり、その豊かな資源を活かして、２１世紀にふさわしい新たな発展への大きな可能性をも有しています。しかし、それも平和であってこそのものです。かつて和歌山も第二次世界大戦では各地が大空襲により焦土と化して多くの人命が奪われ、甚大な被害を受けました。
　いま、憲法を変えようとする動きがかつてなく強まっていますが、こうした悲惨な体験を繰り返さないためにも、そして、和歌山の今後の新たな発展のためにも、また、何よりも子供や孫の 世代のためにも、「戦争をしない」ことを定めた憲法九条を守ることがどうしても必要です。
　今回、私たちはこのような思いから「九条の会・わかやま」をつくることにしました。
　和歌山にお住まいのみなさん、お勤めのみなさん、和歌山にゆかりのあるみなさんに憲法九条を守るという一点で、「九条の会」アピールにご賛同いただくようよびかけます。
　いまは、戦争への道か、平和への願いを貫くか、歴史的な選択のときです。
　多くの方々のご賛同を心よりお願い申し上げます。
　 ２００５年９月１６日

　　石橋　芳春（紀の里農業協同組合組合長)
　　井上　光雄（元和歌山県教育長)　　　　
　　宇江　敏勝（作家）
　　梅田恵以子（随筆家）　　　　　　　　　
　　江川　治邦（元和歌山ユネスコ協会事務局長）
　　岡本　　基（元和歌山市議会議長）　　　
　　尾添　　仁（わかやま市民生活協同組合理事長）
　　瓦野　昌治（和歌山県保険医協会理事長）
　　楠本　熊一（和歌山県立医科大学名誉教授）
　　鈴木　俊男（弁護士）
　　副島　昭一（和歌山大学教育学部教授）　　
　　高木　歓恒（僧侶。元和歌山県ＰＴＡ会長）
　　高木　�､元（仏教学者）　　　　　 　
　　多田　道夫（和歌山大学名誉教授）
　　月山　和男（月山病院院長）　　　　　　　
　　月山　　桂（弁護士）
　　中西　重裕（建築家）　　　　　　　　　
　　花田　惠子（ＮＰＯ和歌山有機認証協会副理事長）
　　福　　幸吉（福外科病院院長）　　　　　
　　藤藪　庸一（教会牧師。白浜レスキューネットワーク代表）
　　牧　　宥恵（画僧）　　　　　　　　　　
　　室井　　修（近畿大学生物理工学部教授）
　　森川　隆之（和歌山大学教育学部教授）　
                                         (五十音順)

  (１)　「会」の正式名称
       　   「九条の会・わかやま」といいます。
  (２)　「会」の目的と性格
　　　　　　「九条の会・わかやま」は、いわゆる｢運動団体｣ではなく、
      　   ただ憲法を守る一点で手をつなぎ、「九条の会」のアピールへの
　　　　　 賛同を広げることを目的とする「会」とします。
     　      従って、会則・役員・会費等は定めません。代表者もおきません。
  (３)　「九条の会・わかやま」としての当面の取り組み
　　　　　　�@　県民に「九条の会アピール」への賛同をよびかけます。
　 　 　    �A　「九条の会アピール」への支持・賛同を広げるために、
           　 ホームページの開設や独自のリーフレットの作成などを予定しています。
　　　　　　�B　さまざまな分野・地域で結成されている同趣旨の会との共同・連携で
         　 　講演会等の取り組みも検討していきます。
　(４)　事務局と事務局スタッフ
　　　　　　　事務局は、柏原卓(和歌山大学教育学部教授)が担当し、
          　「会」の連絡先を以下のところにおきます。
             　  〒640-8510　
　　　　　　　   和歌山市栄谷930　和歌山大学教育学部　柏原研究室
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 �п@０７３−４５７−７２７９
　　　　　　　柏原卓のもとに、若干名の事務局スタッフをおき、
          　「会」の円滑な運営をはかります。　　　　　
  (５)　「会」の結成　
              本日の記者会見(２００５年９月１６日)をもって結成日とします。

　　　 以　上