岡 山 弁 豆 辞 典

 

応用編                                           筆者 . 純さん
 
ある晴れた日、桃子が岡山へ買い物及び髪を切りに行くために笹が瀬川の川岸を歩いていた
             
そこへ、の運転する軽4輪トラックが桃子に近よって来る。この物語はここから始まる。
             
は軽4輪トラックで桃子に近よると、「おめえそがんおめかししてどけえ行きょんなら
             
すると、桃子岡山へ買いもんと、散髪しい行きょんじゃあぁちゃんこそ、どけえ行きょん?」
             
荷台の籠を指差し「マスカットがぼっけえ獲れたんじゃじゃけん後楽園男うちぃもってい
             
ってくらあ」            
             
桃子「うちの車がめげたけえ、倉敷駅までのっけてん
             
「ほんなら、のっけちゃるけえ乗れえ」
             
その後、軽4輪トラックは倉敷駅へと向うのであった。が、ちょうどお盆休みであり、道路が渋滞
             
桃子「道路がぼっけえ せっとるのお」
             
「そじゃなぁ、あそこぉ曲がって裏ぁ行きゃあ、えー具合にでるけん」
             
軽4輪トラックは、次の角を裏道に入るが、駐車違反の車が多く思ったように進まない、クラーの
             
調子も悪い。
 
、駐車違反の車を見て、「邪魔じゃのう、クーラーもめげておえんなってきた、あちいのう。
             
今日は朝早うから稲刈りしたけえ、身体がえれえ」と、独り言。
             
車はスムーズに走りだし、調子に車のスピードを上げる。
             
桃子後ろの籠を心配そうに見ながら「籠のマスカットがこぼれとるけえぇんか?」
             
「えぇえぇ、かまわん、かまわん」
 
無事に倉敷駅に到着。
             
、「ほいじゃ気ぃつけえよ」
             
その時、、の携帯電話が鳴る。家に居る純子からの電話であった。
             
純、「どうしたんな、なんかあったんか」
             
純子、龍太郎が喧嘩しとるんじゃが、でえれえいがって、手におえんけえすぐ戻ってき
             
え」            
             
純、ずどんぼっこう、すぐ帰るけえ、まちょおれ」
             
と、言うことでは急いで引き返し、の部屋に入る。
             
純、部屋が散らかっているのを見て「部屋をちらかして、これを片付けんと昼ご飯をくわさんけえ
             
わかっとんじゃろうな」と言いながら部屋を出て行く。
             
龍太郎、「ほれみい、怒られたいっしょに片付けようで」と言いながらの頭を強うたたく。
             
毅、怒られた事も忘れ、「あぁちゃん、昨日夢路が川に釣りぃ行きょうたけど、多分じゃけどはや
             
みたいなかりぃ魚をたったの1匹しかようつらんかったんじゃて」
             
片付けも無事終了。さあ昼ご飯。カップラーメンとマスカットの妙な取り合わせ。
             
お湯をカップに注いでいたところ、お湯が手にかかり、
             
龍太郎、思わず「あちぃ」と叫ぶ。
             
全員大笑い。
             
             
自作編            
             
龍太郎、「ちばけるな!ちいたあ こけえきて人のてごをしてみい!」
      (ふざけるな!少しは  ここへ来て人の手伝いをしてみろ!)
             
毅、   「ゴジャ言うな。」
      (むちゃ言うな。)
             
龍太郎、「おめえも おせじゃろうが、 けえからけえ!」
      (おまえも 大人でしょうが、 いまから来て!)
             
毅、   「そがん いがるな」
      (そんなに 大声をだすな)
             
龍太郎、「おえんのか? これんのか?」
      (ダメなのか? 来れないのか?)
             
毅、   「行って、 どぉおせえちゅんな」
      (行って、 何をすればいいのか)
             
龍太郎、「いや、ひょんなげな虫がおるんじゃ。 でえれえ きょうてい」
      (いや、変な     虫がいる。     すごく   恐い)
             
毅、   「わしもいろいとうないわ。 ぼーちに言え」
      (私も 触りたくないよ。   他人に  言え)
             
龍太郎、「来てつかぁさい」
      (来てください)
             
毅、   「そがんこと言っても、道がせっとるんじゃ」
      (そんなこと言っても、道が混んでいる)
             
龍太郎、「おどりゃあ!むげえこと言いやがって、もぉえぇわ」
      (貴様!   ひどいこと言いやがって!もう、いい)
             
             
純さんより
             
岡山は、ほとんど純粋な岡山弁は使用されていません。
             
もしかすると、間違ったニュアンスがあるかもしれません。ご了承ください。
             

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