土 佐 弁 豆 辞 典

 

単語編(上段・土佐弁、下段・標準語)                       筆者 . 土佐丸
 
あこ いぬる いたい えいがぁ おまん おんちゃん  
あそこ 帰る 熱い 〜で良い あなた おじさん  
             
がいに かーらん けんど くるめる こじゃんと ざんじ   
強く 多分そうだ けど 箱などに片付る すごく沢山 すぐに  
             
〜しちゅう 〜しちょった しよい だきな たった   たまるか  
〜してる 〜していた 簡単 少し  たいへん  
               
ちゃがまる つんでいく   てにあぁん のうが悪い はしかい  ひやい  
物が壊れる のっけていく 手におえない 具合が悪い ちくちくする 冷たい  
             
へんしも まっちょりや ほんだら まける まぎる いっちょった  
すぐに 待っててね それじゃあ こぼれる じゃま 行っていた  
             
びっしり こんじゅう ぼっちり ほたえる 〜やのう りぐる  
いっぱい 渋滞など  ちょうど 暴れる 〜でしょう 綺麗にする   
             
*当豆辞典は、筆者である土佐丸が昔を思い出し、土佐弁を標準語に直してみました。前後の
             
言い回しにより解釈が微妙に変わる場合もあります。
             
             
応用編            
ある晴れた日、桂浜子が高知へ買い物及び髪を切りに行くために新庄川の川岸を歩いていた。
             
そこへ、土佐丸の運転する軽4輪トラックが桂浜子に近よって来る。この物語はここから始まる。
             
土佐丸は軽4輪トラックで桂浜子に近よると、「おまん、そんなにりぐってどこえ行きゆうがぜよ」
             
すると、桂浜子高知へ買い物と、髪をつみに行きゆうが。おんちゃんこそ、どこえ行きゆうが〜」
             
土佐丸荷台のバケツを指差し「カツオがこじゃん捕れたき、播摩耶橋男のうちにもっていきよら
             
あよ」            
             
桂浜子「うちの車がちゃがまったき、須崎駅までつんでいってや」
             
土佐丸「ほんなら、つんでいっちゃるきに乗りや」
             
その後、軽4輪トラックは須崎駅へと向うのであった。が、ちょうどお盆休みであり、道路が渋滞。
             
桂浜子、「道路がびっしり こんじゅうねえ」
             
土佐丸「そおやのう、あこを曲がって裏を行くかよ、ぼっちりの所えでるきに」
             
軽4輪トラックは、次の角を裏道に入るが、駐車違反の車が多く思ったように進まない、クラーの調
             
子も悪い。
 
土佐丸、駐車違反の車を見て、「しょうまぎる、クーラーものうが悪うなってきた、あついのう。今日
             
は朝早うから稲刈りをしたき、身体がはしかい」と、独り言。
             
車はスムーズに走りだし、土佐丸調子に車のスピードを上げる。
             
桂浜子、後ろのバケツを心配そうに見ながら「バケツの水がまけゆうけんどえいがぁ?」
             
土佐丸、「えいえい、かまん、かまん」
 
無事に須崎駅に到着。
             
土佐丸、「ほんなら気いつけて行ってきいや」
             
その時、土佐丸、の携帯電話が鳴る。家に居る土佐丸子からの電話であった。
             
土佐丸、「どうしたがぜよ、なんかあったがかよ」
             
土佐丸子、龍馬慎太郎が喧嘩をしゆうが、こじゃんとほたえて、てにあぁんきにへんしも戻って
             
きてや」            
             
土佐丸、「そりゃあたまるかざんじ いぬるき まっちょりや」
             
と、言う訳で土佐丸は急いで引き返し、慎太郎の部屋に入る。
             
土佐丸、部屋が散らかっているのを見て「部屋をだきにして、これをくるめんと昼ご飯をたべささん
             
きに、わかちゅうがかよ」と言いながら部屋を出て行く。
             
龍馬、「ほらみい、怒られたいっしょにくるめちゃおき」と言いながら慎太郎の頭をがいにたたく。
             
慎太郎、怒られた事も忘れ、「おにいちゃん、きのう四万戸川太郎が川にはやを釣りにいっちょっ
             
かあらんけんど、はやみたいなしよい魚をたったの1匹しかようつらんかったがやと」
             
片付けも無事終了。さあ昼ご飯。カップラーメンとカツオの刺身の妙な取り合わせ。お湯をカップ
             
に注いでいたところ、お湯が手にかかり、
             
龍馬、思わず「いたい」と叫ぶ。
             
全員大笑い。
             
             
岡山弁編 ・岡山在住の「龍馬を想う」純さんより頂きました。
             

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