伯耆大山・八号沢/山スキー
大山寺〜夏山登山道〜弥山〜八号沢〜元谷〜大山寺
思いがけない休日が手に入ったが気温が高い。大山のパウダー時期は完全に終わった。雪質
が急激に変化したはずであるが自分の実力で対応できるか不安である。
■往路交通 別府〜宇佐別府道路〜国道10号〜小倉東IC〜山陽道〜中国道〜新見IC〜国道
180号〜国道181号〜江府町〜奥大山スキー場〜広域農道〜大山寺橋南光河原駐車場
■山域 伯耆大山
■メンバー 単独
■天候 晴れ
8:26 大山寺橋の駐車場を出て道路を20Mくらい歩き、1段上ってトレースをたどる。道路の流
水が凍っていて、転倒しそうになった。
前回も写した5合目。雪はガチガチで樹林帯の4合目からアイゼンを装着しないと滑って歩けな
い状況。山スキーには厳しいが晴れているので時間がたてば大丈夫でしょう。
9:55 森林限界。別山の岩峰は雪がはがれて黒々している。
10:05 前回は埋まって見えなかった6合避難小屋。
平日だが結構人通りが多い。さすがに大山。
8合沢を覗く。別山沢とは8合尾根で区切られている。
10:47 もっと上から観察。昨日?のものか、トレースがある。ボーダーが滑ったようだ。この時
点では硬すぎて話にならない。多分午後1:00過ぎが滑降適期だろう。出る時間が早すぎた。
頂上台地の末端、木柵の終焉がドロップ地点の目印。
弥山に至る稜線。セッピが張り出しているので不用意に覗き込まないように。
10:58 頂上まであと少し。
11:07 頂上から弥山沢を覗く。出だしの傾斜はなんとかなるが落ち込みから先がどうなのか。
条件の良いときを狙って(雪崩、雪面、落石の状況)チャレンジしたいところだ。
頂上から南壁側を覗く。
11:14 もしかして向こうのピークが頂上では。
という事で行ってみました。
弥山頂上から怪峰烏ヶ山。向かう側がカーラ谷になる。
日本海の水平線。頂上小屋は霧氷が落ちてみると太陽電池パネルを備えた先進的な山小屋だ
った。
11:46 頂上で時間稼ぎしてからエントリー。がまだ硬すぎ、右手のコルに降りて昼食しながら
様子見。
11:56 様子を見ながら滑降開始。エッジがかかるのは薄皮1枚。
別山沢と違って切れ込みは浅く底は狭い。日射角度の浅い別山側は硬い。危険なので雪が緩ん
だ7合よりを滑る。
中間部は急。この雪面状況では別山沢より難しく感じる。
落とされるターンでできるズレズレのシュプール。バランスを崩してエッジが外れたらおしまい。
この辺はデブリが堆積しているので7合側の尾根に逃げる。尾根にはつぼ足のトレースがあっ
た。右手の裏は別山沢のノド。
8合の振り返り。下部は尾根を1本またいで7合沢にトラバースする。
別山が脅かす様にそびえていた。
12:16 去年7合沢を滑って上から見た堰堤。
元谷大堰堤から振り返る北壁の全景。高みに元谷小屋。
左に弥山沢と剣が峰。
さらに左。大山は東西方向に長いので、南北方向と東西方向から見たのとでは形が全然違う。
いわゆる伯耆富士は西から見た姿だ。
8合沢の滑降ライン。尾根に自分のシュプールが見える。下部の堰堤群は出かかって段になっ
ていたがどれも真ん中、両サイドから問題なく通過できた。
12:29 林道を滑り、大山寺に向かう登山道に入るが今回は日陰の硬い雪に難儀した。
12:44 大山寺の鳥居をくぐると参道終了。境内の除雪作業で?踏み荒れがそのままかたまっ
ていたので川側を巻きながら滑った。
大山寺の下は除雪で道路が出ていたので左手の川に向かってみた。円の白い建物が目印。
12:51 ご帰還。雪に覆われた川を渡ってスンナリと車に到達、得した気分。
後記
とけて再凍結した硬い雪であった。まだ3月の気温で緩むのに時間がかかるし、日の当るとこ
ろ、そうでないところがバラバラの雪質で滑降には本当に手を焼いた。8合沢は出だしはそれほ
どでもないが、中間部はかなり急。標高差1000Mの、5月の北アルプスを先取りしたような滑り
であった。
DATA
山域 |
大山隠岐国立公園 |
所在地 |
鳥取県 |
日時 |
3月17日 |
メンバー |
単独 |
主要装備 |
30Lザック、ピッケル、12本爪アイゼン、ガルモントメガライド、エネミー16
3cm、シール、クトー、水筒0.6L、薄手フリース上下
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天候 |
晴れ |
コース |
南光河原駐車場-夏山登山道-弥山頂上-8合沢源頭-8合沢-元谷-大山
寺-南光河原駐車場)
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赤:登下降ルート/GPSトラッキングデータ
カシバード3D/GPSトラッキングデータ
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