新・日々のブツブツ(3)   ブログ的独り言(随時更新)
2018年3月4月5月7月8月10月


10月25日
(シールは生もの)
シールのノリ面の粘着性能を維持するチートシートは網状、表面凸凹シートの2種あって、いずれもノリとの接触面積を少なく する加工で無駄に大きく重い。シールと一緒に運搬するので嵩が小さく軽いほうがいい。昔から使ってきたグルーリニュートラ ンスファーの裏紙は軽く剥離性がよかったが紙なのでボロボロになりもう手に入らない。
代わりを探していたら、有った。クックパー・クッキングシートである。これは耐熱性不織紙の両面をシリコーン樹脂でコーティ ングしたもので、理論上ノリの成分を透過しないし劣化もあり得ない。剥がす際の剥離性も申し分ない。スーパーに売っていて 25cmX5mで246円。ファット級なら25cm幅を半分に切って使う。破線切れ目なし。
PTFE(フッ素樹脂)のシートも検討したがクッキングシートの10倍高い。
長期保管性は来期に結果が出る。


10月22日
(シール命)
部屋から見える富士山が雪に覆われ肌寒くなった。冬の準備はまずシール。経年で変化するので油断できない。気になるの は毛が汚れてスベスベ感がないのと毛が寝てしまっていること。ベタつき汚れはノリのリニューを何度も繰り返して、ホットスク レーパーやアイロンの加熱で劣化したノリの成分が基材の布を透過して毛に着き、雪の汚れが上塗りされたものだ。そこで石 油系の溶剤(ベンジン)と雑巾で表面を清掃してから硬めブラシで何度も往復運動し、仕上げに順方向になでるとスベスベ感と 毛の立ち上がりが復活した。
シールの滑りとグリップ力の回復は雪上歩行の1歩1歩に効いてくる。

富士山)

下は御坂山塊に隠れている。見えているのは7合5勺あたりから上。

10年ものシールのお手入れ)
滑走面クリーニング
作業時間 10分/1本
溶剤がシールに移行しないようにマイクロファ イバーなど液体吸収性のいい布に溶剤を染 み込ませて汚れを拭き取る。奥に入り込んだ 汚れは逆なででゴシゴシやる。
施工後1日以上乾燥要。
毛を整える
ブラシ往復による毛の立ち上げと順方向の 均し 5分/1本
表面清掃の後でないと効果無し。


10月18日
(後始末)
富士山須走口の帰りに登山道を使ったツケがきた。ズタズタのソール貼り換えに2万円超。高くてもディナフィットの純正に交 換できたのは救い。ブーツシェルも傷んでいるが、これは全交換以外にどうしようもない。今使っているTLT6はインナーをスカ ルパに換えて保温性やフィッテングを改善したり、金具を自作して前傾角を18°から20°に変えたりと自分流にマイナーチ ェンジして唯一無二。現世代のTLT7はつま先のコバがなく、クランポンアダプターでワンタッチアイゼンを装着する仕様になっ ていて、アダプターを入手でき、かつアイゼンへ装着可能なことを確認できなければ決して手を出してはいけない。来年もしも 富士山に行くならアプローチシューズを持っていかねば。 


8月12日
(根子岳の崩落)
熊本地震で阿蘇根子岳の天狗のコル側が崩落したが、自分は2007年に崩落の危険を警告していた。

削除版過去のブツブツから抜粋

11月4日(日)
昨日の写真をアップロードしていて気がついたが、天狗のコルの上にある岩に新しい破断面があって岩全体が地獄谷側に ずれている。となればこの岩は山体から浮いているはずなので、今後崩落する可能性が十分ある。問題はそのすぐ近くに人 が立ち入るテラスがあることだ。(黄実線)昨日はここで昼食を食べ登攀の準備をした。多分落下するときは周りの岩を巻き 込む事になるからここは危ない場所だ。現在のコルは崩落して稜線の幅はかっての半分くらいになっているらしい。根子岳 の崩壊は人がその変化を感じ取れるスピードで進んでいる。テラスは谷に向かって100Mくらい一気に落ち込んでいる直近 なので、一般の人は怖くて立ち入らないがとにかく要注意である。

岩峰の上から見て初めてわかるズレと破断面


8月6日
(巨大洗面器)
午後から雷雨が続いて20:00頃サイレンが鳴りだした。防災甲府が何か言っているが音がいつもより小さくて聞き取れない。 メールマガジンを開いてみると濁川が氾濫危険水位に達して避難勧告を発令したという内容だった。。さっきまでNHKのデータ 画面で河川水位を見ていたが、どこも平常〜マイナスだったので驚き。近所はいたって平穏で、〜部地区という防災上の名称 をわかっていないと自宅が対象に入っていても他人事である。自転車で行ってみると堤防上まで1mもないがゆったり流れて 雨も小康になっているのでまあ安心。数時間の極地的な雷雨でこうなると、もっと広域で時間雨量が100mmを超える大雨が 降ったりすれば、富士川しか排水口の無い甲府盆地は巨大な水たまりになるだろう。


サイクリングでお世話になっている濁川。消防が川面をライトアップして監視していた。


いきなりの氾濫危険水位に驚く。水位の表示が無い!


7月31日
(緑が無い環境)
物件の安さと山への距離で選んだ山梨の地だが思い描いていた環境とは違うことに戸惑いを隠せない。部屋から見える景色 は樹木が無く、家が隙間なく雑然と並んでいる。山は見えているがいつも遠くにボーとかすんで清々しさがない。植栽が無く家 屋ばかりというのは大分とも違うし、埼玉とも違って異様ですらある。これは遠く郊外にまで広がっているから何処へ住もうが 大して変わらない。以前市の緑化推進で自治会からマツバボタンのプランターの苗4鉢が配られた。2鉢はバス停の近く、2鉢 は駐車場の出入口の近く。バス停のは早々に枯れてプランターと土だけが残り、管理会社の社員と外で話している時に年寄 りが杖を引っ掛けて倒れる場面に遭遇して撤去。駐車場出入口のは路上駐車の車に踏まれてプランターが割れて撤去。緑化 とは程遠い植物で雑草を自生させるほうがよほどましである。


5月16日
(富士山須走口)
今シーズン最後の山スキーになるかもしれない富士山へ。自宅からは吉田大沢が見えているが予定しているのは須走ルート である。ライブカメラではピンとこない。ふじあざみラインはスラッシュ雪崩れによる土砂堆積で復旧開通したばかり。
須走口5合目の第3駐車場に5:00前に到着するとすでに明るい。アプローチのブル道、下山道は大きな雪代が走ったらしく ズタズタの為夏山登山道にエスケープする。雪のつながる7合まで下から担ぎで4時間!更にシール、クトーで山頂までトータ ル8時間かかっているのに休憩後お鉢一周に向かってしまう。剣が峰直下の氷化斜面がヒヤヒヤで、火口1周に2時間半もか かって14:30に山頂から滑降開始する。大斜面を豪快に飛ばして7合目へ、そして登山道を暴れる靴で足をマメだらけにし て延々下り、帰着1時間前にヘッデン点灯して駐車場に辿り着いた。

第3駐車場着。雪の少なさ感がハンパない。
雪末端は7合あたりか。
2013年5月22日の第3駐車場。見える範囲のほとんどが 雪に覆われている。雪末端は本5合あたり。


荒れているブル道


ブル道を諦め砂払いから下山道に入るが下山道も大荒れで対岸の夏山登山道へ向かう


登山道は流水溝の底みたいで歩きにくい、板が枝にひっかかる


6合目、雪はまだ上


歩きにくい登山道


7合目の小屋から雪が上へ繋がる

8合目で吉田ルートが合流して人が多くなる。クトーは軟雪用フィンを付けているが直登は無理で少しジグを切らないとスリップ する

9合目鳥居、頂上はすぐ上

下では諦めていたのでヤッターという感じですかね。人が多い久須志神社前


お鉢を反時計まわりに剣が峰へ向かう。

日本最高所の剣が峰。レーダードームは建屋だけが残っていた。

怖い氷化斜面トラバースと火口壁を振り返る。ここからなら山体と同じ位の斜度で火口の底まで滑れる。

御殿場口


下山道の柵でスキーを履く。下に岩があって横滑りでクリアー。日が陰っても大粒のザラメで硬くない


とは言え、シュプールがつかない。


8合目は雪が緩んでシュプールが見える


7合目が近ずくと斜面が汚れ凹凸が激しくなる。まだ大丈夫


7合の小屋下に滑り込んでスキー終了

これから担ぎで忍耐の下山


明るいうちに1枚。登山道は道が明瞭だが兼用靴での下降に不向き、というかやめた方がよい。荒れていてもGPSでセルフ ガイドしながらザクの下山道を下った方が身のため靴のため念のため。


5月12日
(尾瀬燧ケ岳)
前回至仏山から見た燧ケ岳へ向かってみた。東北道を降りて登山口の御池まで3桁国道を120km以上も延々と走る。水芭 蕉の時期に土曜日とあって駐車場はギッシリと思いきや10台くらい。雪は昨年同時期に比べて全然少ないらしいがあるとこ ろにはある。出だしは登山道を板を担いでひたすら歩き、雪が出てからも急斜面や木道の田代があってそのまま担ぎで頂上 へ。帰路はコースの7〜8割くらいをスキーで滑れた。


御池駐車場。発券機で入場して何日駐車しても普通車で1000円。御池山荘は営業中。トイレ、自販機、靴洗い場があって便 利。


尾瀬沼と燧ヶ岳の分岐


下の樹林帯は急。


広沢田代。


徐々に疎林。


熊沢田代と山頂。


広大斜面を登り詰める。


俎ーは右から巻き気味に頂上へ向かう。

俎ー頂上から双耳峰の柴安ーと眼下に尾瀬沼。


柴安ー山頂直下は急。


柴安ー山頂から雪のない尾瀬ヶ原と前回登った至仏山。


俎ー下の広大斜面を滑る。左上が2ターン分のシュプール、大回りなので。


熊沢田代までは快適に滑れる。


1986m峰から長い下りで広沢田代に滑り込む。湿原は雪のある外周を板を脱がずに推進で進む。

下は急で密な樹林帯、雪が断続になったところで歩く。


4月27日
(尾瀬至仏山)
尾瀬には山スキーに向いている冬の気象とおだやかな地形の山があるが甲府からは車のアクセスが悪く行きにくいところで ある。GWで大混雑する前に雁坂トンネルから秩父市を抜け、開通したばかりの県道から鳩待峠を起点に至仏山にアクセスし てみた。


鳩待峠の駐車場から初めて目にする至仏山。霧ヶ峰周辺の山に似ている。雪つきが悪そうでちょっと不安。駐車場のキャパ は120台で5:00時点で30%くらいの入れ込み。満車の場合は戸倉の駐車場からシャトルバスで往復する事になる。


雪は山荘の前から頂上まで繋がっていた。


オヤマ沢田代


小至仏山のトラバース終了

至仏山の頂上から尾瀬ヶ原と雪の少ない燧ヶ岳。(右)会津方面の山々


頂上からワル沢の広大な斜面を滑る。時間早いし日射弱く雪硬め。

下部の樹林帯で広大斜面終了。狭い沢筋の左岸に突っ込む。


ワル沢は水流が出ていてスノーブリッジは無く、右岸への渡渉に難儀する。渡れた場所。


オヤマ沢の川原でミスをしでかす。鳩待峠へは右岸へ渡り上流側へ登り返すが(後でわかった)滑りで下流に向かってしまう。 足を濡らす渡渉でオカシイと気付いてGPSを見るとなんと反対方向に向かっていた。50分の無駄。


沢筋から登山道に上がって鳩待峠に向かう。尾瀬ヶ原に向かう山小屋関係者、ハイカーと行き交う。


所要5時間で早すぎる帰着。駐車場は満杯。


4月13日
(白馬乗鞍)
板で行けた頂上ケルン。久しぶりのエネミー出動。

意外と手強かったハクノリ斜面と天狗原斜面。


ゴンドラ山麓駅へ続くスキー場の雪の細道


4月11日
(軽量な板は)
最近はオールマウンテンと称する軽量な板が多くのスキーメーカーから出ているが要注意である。軽量板の心材には模型飛 行機に使われるバルサ材というのが使われている。
バルサを使った板は軽いが強度、剛性がなく、歩きは良いが滑りで苦労する。この手はフレックス(縦方向の柔軟性)は出せ ているがトーション(ひねり強度)が弱く、前後のエッジが雪を捉えきれずにズレ、滑りが難しく感じられて疲れる。どうやっても ズレるというのは意図的にズラすのとはわけが違う。2年前に購入したELANの77mm幅(1020g)が良かったので87mm幅 (1210g)を購入して3月の鳥海山で使ってみたが散々だった。トーションがメチャ弱い。メーカーのうたい文句や流行に騙され てはいけないがネット購入や店頭でも2枚がラッピングされていれば確認のしようがない。雪質のレンジが超広い山で滑る板 はセンターからテールのひねり強度が鉄板の様に硬いのが(自分の)理想である。


3月27日
(昨日)
3月の鳥海山が気になっているが甲府から600kmも離れていて様子がわからない。火曜日の晴れ予報に合わせて行ってみ る事に。


中島台の駐車場や施設は雪に埋まっていた。


4月には木道が出ていた遊歩道も雪の下

樹林帯を抜けて最初に見える稲倉岳


先の2名は地元の人。


新山の頂上から千蛇谷を見下ろす


午後は上がクラスト、中間から下は重雪で長丁場用の軽量な板やブーツでは手ごわかった。


帰りの湿原から。鳥海山は遠かった