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末期がんからの生還

余命半年以内 『激痛が襲う末期のがんをいかに克服したか』 著者 癌克人 松井 清 余命半年以内 『激痛が襲う末期のがんをいかに克服したか』
著者  癌克人 松井 清


本の泉社より 発売中

平成10年 57才の時、ステージD期(末期)、悪性度中分化の前立腺がんが発覚。
PSA 9,560、骨(骨盤、腰椎、他)・ 骨盤内リンパ節にも転移し、左足には激痛を伴い、余命半年の宣告を受ける。
抗がん剤・放射線・手術など一切やらず、通院・自宅療養で、食事療法を中心とした自己免疫により、3年で完治の状態にし、11年が経過した現在も、完治の状態を維持している。
ここに、がん克服の経過を公開し、がんを告知され、わらをもつかむ思いでおられる方達に、少しでもお役に立てば望外の喜びである。

2009年9月 癌克人 松井 清
癌克人、松井 清。

NYの松井選手はようやく持ち前の打撃力を見せ始めました。健康で頑健な身体と天性のセンスは、米国でも遠からず大輪の花を咲かせる事と期待しております。

私どもトレンズにも、この春から癌克人・松井 清が入社しました。彼は昭和16年生まれの61歳。この8月で62歳になります。長く動物用医薬品の販売会社の社長を勤め上げた彼には、転職志願者の指導とこれから業を起こしたいと願う若い人の経営指導をしてもらうべく、入社いただきました。

起業家支援の仕事をやっていただくのと並行して、仕事とは別に、彼にはもうひとつ、まとめてもらいたい記録がありました。それは彼が平成10年、6ヵ月以内に車椅子になり、その後の命の保証はないとの宣告を受けてから今までの闘病の記録をまとめる仕事です。

私も昨年、2人の友人をがんで失いました。
松井 清より初期のがんでした。もっと前に私が彼に闘病の話を聞いていたら2人を松井に会わせてあげたかったと、残念におもいました。全国から松井のもとには不安をかかえた方々がうわさを聞いて、彼の話しを聞きに自宅を訪ねて来るそうです。

彼に闘病の記をまとめてもらい、インターネットという便利な手段で多くの人に見ていただいたら、末期がんと宣告をされた本人も家族もどんなに励みになるだろうと思いました。私がこの話を彼にしたときに、彼は少し迷っているようでした。というのは患者の体質、病気の種類や病状、なによりも自分で治す、という本人の強い意志と医師や家族の支援体制など、みんな条件が一様ではない、というのが理由でした。

その通りだと思いました。彼は薬業界に在籍していた事、無類の勉強好き、ダメもと精神という点でも普通の人とはスタートラインが違います。治療開始後5年になろうとしていますが検査の数値は普通の人より低いくらいです。それでも完全に治った、とは言いきれないのだと思います。はたまた、自分が取り組んだ治療の何がよかったのだと問われても、明確に答えられないというのも事実です。

数日後、「まとめてみます」と彼が私に話しかけてきました。
彼も、半年以内に車椅子、その後の命の保証はないと医師から宣告されたとき、頭が真っ白になった事や「さじ」を投げられた以上、医師以外の誰に話を聞けばよいか、人を探し、悩んだ事を思い出したそうです。ご家族とも話をし、記憶をたどって正確にまとめるこの仕事が、いつか自分と同じように悩んでいる方の役に立つかもしれないと考えての事だそうです。

「癌克人」とは松井 清の「がんはどんな事をしても自分で治す」という本人の意思とがんばりに敬意を表して私がつけた人種名です。こんな男がこんなふうに病気(がん)と闘った。大切なのは本人。そのことを知っていただくだけで、「癌克人」のサイトは目的を達します。

遅ればせながら、この闘病の記を、若くして逝った「斎藤 昭二」「斉藤 武」両君に捧げます。

2003・7月 株式会社トレンズ 代表取締役 五十嵐 健一
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