サッカーの歴史は古く、紀元前までさかのぼると言われています。
ここでは、サッカーにまつわる古い話から今日の現代サッカーのスタイルまでいろんな切り口で説明してみました。
面白いエピソードを知っていると友達に自慢できるかも。
サッカーの始まりはいつ?どこで? | サッカーの原型は、ボールを決まったところに運ぶという遊びで今から2000年〜3000年くらい前とも言われています。ルールは多少違うものの世界各地で行われていたようです。 では現代サッカーの祖先はどこの国のものでしょう。それはイングランド(現在のイギリス南部)と言われています。13世紀ごろ街中で何百人もの人がボールを奪い合い教会などのゴールへ持ち込むのですが、かなり荒っぽいゲームだったようです。 その後規則化が広まり18世紀には学校単位で規則に従ったゲームが行われたました。ただ、規則化の起源はイタリアと言われており、それがイングランドに伝わったもので、サッカーの起源は本当はイタリアだと主張する人もいます。 しかしイングランドでは1863年にフットボールアソシエーション(FA)というサッカー協会が設立され、ルールが統一されました。この時期が現代サッカーとの境界と言われています。 |
世界にどうやって広まったんだろう | サッカーが他のスポーツよりも圧倒的に世界中に広まったのは、とても大きな理由があります。 それはイギリスで19世紀に始まった産業革命です。蒸気機関などの発明が相次ぎ、イギリスからは世界に様々な製品が輸出されました。そのときに外国に行った技師などがサッカーを広めました。 また、サッカーはボールさえあればフィールドはどんな大きさになっても遊ぶことができます。他のスポーツのように特別な道具は多くは必要ないのです。これが道具を買えない貧困な国や地域であっても広まりやすかった第2の理由でしょう。 |
日本にサッカーが伝わったのはいつ? | イギリス軍人ダグラス少佐が休暇のときなどに日本海軍の軍人に教えたのが始まりで、1873年と言われています。その後横浜や神戸でサッカークラブが作られ1878年には坪井玄道が現在の筑波大学の前身である東京高等師範学校体操専修科に教科として加えました。そしてこの卒業生が全国に教員として配置され更に広く伝わることになったわけです。 |
ワールドカップの基礎知識 | ワールドカップは、1930年にFIFAの会長だったジュールリメ(フランス人)という人が国別対抗の世界一決定戦をやろうと発案して始まったものです。 当時はオリンピックにサッカーの種目はあったのですが、アマチュアしか参加資格がありませんでした。プロを含めた代表チームで本当の世界一を決めようということになったのです。 大会は4年に一度開催され、第一回大会は1930年にウルグアイという国で行われました。第1回大会の参加チームはたった13ヶ国でしたが、2002年の日韓W杯では197の国と地域が参加するというマンモス大会になっています。ドイツW杯は第18回大会になります。 |
ワールドカップに出場するには? | ワールドカップは、世界を6大陸で分けた地域ごとにおこなわれる予選を勝ち抜かなければ本大会に出場できません。 本大会の出場国は現在32ヶ国に絞られる仕組みになっていますが、開催国だけは予選を免除されます。ドイツ大会ではドイツが予選には参加していません。 6大陸からの出場チーム数は、その大陸から出場した過去の成績によって割り当てる数が違います。レベルの高いヨーロッパでは13チームが出場できますが、日本の属するアジアからは4チームしか本大会に出られません。それでも2002年の日韓W杯で、アジア勢が2ヶ国決勝トーナメントに進んだため出場枠は増えているのです。 予選での出場国の決め方は各大陸毎様々です。アジアの場合は一次予選リーグの一位チームが2組に分けた二次予選リーグに進み、その上位2ヶ国ずつが本大会に出られるようになっています。 日本のいたグループからはイランも出場権を得ています。これらの地区予選は1年以上にわたって行われるので本大会までの道のりは長いです。 |
ワールドカップで活躍した国は? | ワールドカップで、一番いい成績をあげているのは皆さんご存じのブラジルです。過去17回の大会で5回の優勝を数えます。だいたい3回出ると1回優勝していることになりますね。また世界で唯一第1回大会から全て出場しています。 優勝の回数では、続いてドイツとイタリアが3回で並びます。でもドイツは準優勝が4回もあります。ワールドカップでいつも優勝候補の一角に挙げられるのもうなづけますね。またアルゼンチンが2回優勝しています。サッカーの母国といわれるイングランドは1回優勝がありますが、もう40年前のことになります。今年はどうでしょうか。 |
イギリスはなぜ4チームが出場可能なの? | 国別対抗の国際大会では、国の代表チームはふつう1つの国で1チームしか参加することができません。しかしイギリスだけは、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つのチームが出場できます。なぜでしょうか。 それは今全世界の国が属する国際サッカー連盟(FIFA)ができる前から、これら4つのサッカー協会があり、世界を1つにまとめようとしたFIFAでしたが、いろいろともめて困難であることから特別に4チームでもいいと認めたためです。イギリスは得をしましたね。 ただし、オリンピック国は1つの国で1チームと決まっているのでオリンピックではイギリスとして出場しています。 |
国別対抗の国際大会は他にどんなものがあるの? | 以下のような大会が大陸別にあります。 ・ヨーロッパ選手権(ヨーロッパ) ・コパ・アメリカ(南米) ・ゴールドカップ(北中米・カリブ海) ・アフリカネーションズカップ(アフリカ) ・アジアカップ(アジア) 上記のチャンピオンが集まってワールドカップの前の年にワールドカップの開催国でFIFAコンフェデレーションカップが行われます。昨年は日本もアジアカップの王者として出場し、ギリシャを破った他ブラジルとも引き分けるという活躍をみせてくれました。 オリンピックやアジア大会などは、サッカーが大会の1種目としてなっています。またアジアでは日本、韓国、中国、香港などが戦う東アジア選手権というものもあります。 これらの国際大会の頂点に位置するのがワールドカップなのです。 |
日本代表はいつから結成されたの? | 初めて日本代表が結成されたのは、1917年(大正6年)のこと。アジアの競技大会に出場するためにつくられました。このときはまだサッカーは全国に普及するほどではなかったため、サッカー部のある学校のチームを代表として参加させました。 本格的に代表チームが活動するようになったのは1921年に現在の日本サッカー協会の前身となる大日本蹴球協会が作られてからです。1929年にはFIFAに加盟し、始めてオリンピックに参加した1936年には当時の強豪スウェーデンに3対2で勝って世界を驚かせました。 日本が国際大会で最もいい成績を収めたのは1968年のメキシコオリンピックでしょう。エースフォワードの釜本邦茂や清水出身の杉山隆一らが活躍し堂々の銅メダルに輝きました。 その後はワールドカップに出場するべくアジア予選で健闘しましたがもう一踏ん張りのところで敗退してきました。2002年ワールドカップを日本でという合い言葉のもと、サッカー強化に本腰を入れついにプロ選手が試合をするJリーグが1993年スタートし、めきめきと力をつけた日本は1997年11月にイランを破り待望のワールドカップ出場を果たしました。ワールドカップは1930年に始まっていたので約70年もかかりました。 今年はすでに3大会連続出場となり、ワールドカップの常連国ととして今後も活躍してほしいね。 そして今サッカーをやっているみんなには将来ワールドカップに出場する夢があるよ。 君たちの中から日本を背負う選手が出ることを私たちも期待しています。 |
つづきをお楽しみに |