育毛商品の効果
育毛商品の種類には実に様々なものがあります。育毛剤、育毛シャンプー、育毛サプリメント、育毛レーザーなどなど。
これらは本当に効果があるのでしょうか。
育毛には即効性がありませんので、この育毛剤は有効か?育毛サプリは有効か?などと検証し始めても結論を出すまでには3ヶ月から6ヶ月といった長い期間が必要になります。
当研究会でも複数人で色々なな育毛剤や育毛シャンプー、育毛サプリなどを検証しながら確認しあってますが、それでもなかなかはっきりと結論を出すことは困難です。
そうはいいながらもこれまでに培ってきた経験と実績から特に有効と思われるものをご紹介したいと思います。
シャンプー
まず、最初に特記すべきは、シャンプーというのは非常に大事だということです。
そもそもシャンプーは頭皮に悪影響を及ぼす化学成分などが含まれていますので育毛にはマイナスと考えていいと思います。特に市販の安価なシャンプーには硫酸系の成分が配合されており、使えば使うほど頭皮(髪)に悪いということになります。
ということで、「粗悪なシャンプーを使わない」ということがまずは第一条件です。
粗悪なシャンプーとは、具体的には界面活性剤に高級アルコール系の洗浄成分を使用しているシャンプーです。ドラッグストアなどでシャンプーを手に取ると裏に「ラウリル硫酸Na」「ラウレス硫酸Na」などと「硫酸」の文字が確認できたら高級アルコール系の洗浄成分です。
硫酸とはあの硫酸です。
成分表にこの「硫酸」という文字を発見できたら注意した方が良いでしょう。
頭皮に悪い成分を含んでいないシャンプーを使うことが育毛の第一歩になります。シャンプーは、アミノ酸系の洗浄成分を選択しましょう。男性用の育毛シャンプー、女性用の育毛シャンプーでは、最新の育毛シャンプーのランキングを確認することができます。
育毛剤
次に育毛剤ですが、10年前当初は種類も少なく、効果もイマイチなものばかりでしたが最近では種類や配合成分も豊富になり、効果も見られる商品が出てくるようになりました。
結論から言うと、育毛剤に関しては残念ながら効果が得られたものは殆どありませんが、薄毛がさほど進行していなく「最近抜け毛が減ってきた」「最近薄くなってきた」といったレベルの方であれば、「アデノゲン」や「イノベート」などはお勧めできる育毛剤です。
これらは、日本皮膚科学会の男性型・女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版でもそれぞれ、
・アデノゲンが配合するアデノシンが判定B(行うよう勧める)
・イノベートが配合するサイトプリンとペンタデカンが判定C1(行ってもよい)
となっています。特にアデノシンは、ミノキシジルやフィナステリド、デュタスリドを除く育毛成分の中では最も高い評価を得ています。
これらは、そのエビデンス(根拠)も示されているため一定の効果が期待できます。
但し、商品となったアデノゲンやイノベートは同時に配合されるアルコールなどが高濃度に配合されているためアルコールアレルギーの人は注意しなければなりません。
育毛サプリメント
育毛サプリメントは、育毛効果として有名な亜鉛、ノコギリヤシ、イソフラボンなどを含むサプリがおすすめです。近年はプラセンタやエクオールといった成分も注目されています。
特にノコギリヤシは、AGA治療薬で有名なフィナステリド(プロペシアの有効成分)の原料が、ノコギリヤシから抽出されたエキスを化学合成したものだけあって効果が期待できます。
研究会でもサプリメントを服用している者は多いのですが、これらの成分を配合したサプリの服用を中止すると大体のものが頭髪の調子が悪くなっていきます。
体の中に入れるものは重要であると認識させられました。
より大きな育毛効果を得たいのであれば良質なシャンプーの使用は勿論ですが、育毛剤と育毛サプリメントは併用した方が良いと思います。
抜け毛・薄毛の進行が進んでいる人は自己責任で個人輸入を利用してみるのもいいと思います。
「フィナステリド」や「ミノキシジルタブレット」など服用(飲む)タイプの育毛剤もありますが、副作用のことを考えるとできれば頭に塗布するタイプがいいかと思います。
特に、服用(飲む)タイプのミノキシジルは育毛剤としてどこの国も認めていません。
また、個人輸入は、全て自己責任となります。
国内では承認されていない医薬品も入手できますので、十分に注意する必要があります。かかりつけの医師などに相談の上、利用されることをおすすめします。
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