ここでは、植毛とはどういうものか?植毛のメリットとデメリットを解説しています。
植毛とは?
植毛とは薄毛治療の一つで、文字通り、頭皮に毛を植え付ける増毛法のことです。育毛剤や治療薬などでは効果が得られない、育毛剤や治療薬の副作用から解放されたい、また、確実な効果を得たいという方の選択肢の一つとなります。
特に、ミノキシジルやフィナステリドなどの副作用に悩まされている人に最終手段として植毛を選択する人が多いようです。
参考:ミノキシジルの副作用
参考:フィナステリドの副作用
近年は、植毛を受ける男性だけでなく女性でも植毛を受ける人が増えています。
植毛には、人工毛植毛と自毛植毛の2種類があります。
人工毛植毛とは
人工毛植毛とは合成繊維で作られた人工の毛を植毛したい頭皮に移植する施術です。
人工毛は、光沢や質感など、ほぼ人の髪の毛を再現しており、強度や耐熱温度などは人の髪の毛より優れています。
人工毛植毛のメリット・デメリット
人工毛植毛のメリットとしては、
○比較的短い期間で頭髪を増やすことができる
○髪の毛の太さも自在に調整できる
○自分の髪の毛が必要ないので髪の毛の量が少ない方も行うことができる
○施術費用は自毛植毛より安い
などがあげられます。
デメリットとしては、
○頭皮へのダメージが大きい
○自分の毛ではないためアレルギーなどの拒絶反応を起こす場合がある
○一般的に頭皮への定着率が低い(抜けやすい)
○切れた人工毛が皮膚内に残ることもある
○一度抜けるともう生えてこない
○人工毛の長さは固定なのでヘアスタイルが限られる
○状態を維持するために定期的なメンテナンスが必要になる
○術後も定期メンテネンスや通院などでランニングコストがかかる
などがあげられます。
自毛植毛とは
自毛植毛とは自分の髪の毛を植毛したい頭皮に移植する施術です。
AGAの影響を受けない後頭部や側頭部から髪の毛を毛根ごと採取し、前頭部や頭頂部など薄毛の部分に移植します。
後頭部の毛を毛根単位でくり抜いて採取するFUE法と、後頭部の頭皮の一部を塊で採取し、それを1毛包単位ずつ植え付けるFUT法という術式があり
ます。
自毛植毛のメリット・デメリット
自毛植毛のメリットとしては、
○自分の髪の毛を使うので拒絶反応などなく安全
○定着率が高い
○定着後は普通の髪の毛のようにヘアサイクルを繰り返す
○術後のメンテナンスや通院は必要ない
○腕のいいドクターに施術をしてもらえば植毛をしたことがわからない
などがあげられます。
自毛植毛のデメリットは、
○施術費用が高い
○後頭部や側頭部の切り取った際の傷が残る場合がある
○植毛する本数が多い場合は施術したことが周りにばれる恐れがある
○移植する髪の毛の量に限度がある(移植する髪の毛が少ない人には向かない)
○生え揃うまでに時間が掛かる
などがあげられます。
植毛は自毛植毛がおすすめ
自毛植毛と人工毛植毛を比較してもわかる通り、自毛植毛がおすすめです。
日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版でも、
自毛植毛術は、男性型脱毛症には推奨度B、女性型脱毛症には推奨度C1、そして、人工毛植毛術は推奨度Dとされています。
但し、植毛で最も重要なことはクリニック選びです。
施術する者の技術力で結果が大きく変わってきますので、腕のいい医師や看護師が施術するクリニックを探す必要があります。
自毛植毛の費用は
自毛植毛の費用はクリニックによってマチマチです。
一般的に、植毛の費用は、基本料金+(グラフト単価×移植グラフト数)で算出されます。
グラフトは、株とも表現され、毛包(毛根)のことを言います。
一般的に1グラフトに1〜3本ほどの髪の毛が生えていますので、1,000グラフト移植すれば2,000本ほどの髪の毛を移植したことになります。
1グラフト700円で1,000グラフト移植すれば、基本料金+70万円が施術費用となります。
参考:自毛植毛、カウンセリングから髪が生えてくるまでの流れ(育毛大全)
参考:薬に頼らない育毛
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